また新型コロナの新しい株が流行り始めているとのこと。
コロナの新しい株「ニンバス」の特徴は「のどがカミソリで切られるように痛い」だそうです。
どれだけ痛いのか…。
絶対に感染したくありませんね。
さて、ここでひとつ。
皆さんはのどが痛いとき、何が起こっているのか考えたことはありますか。
ザックリ言うと、のどの痛みは感染や乾燥による炎症のせいです。
炎症の症状には、熱感、腫脹、発赤、疼痛の4徴候があります。
ここに機能障害を足して5徴候、とすることもあります。
では炎症が起こると、何がどうなって痛みが発生しているのか。
①のどの粘膜の細胞が、ウイルス感染や乾燥などによってダメージを受ける
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②ダメージを受けた細胞は、免疫細胞によって攻撃、破壊
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③破壊した細胞から痛みの原因物質が出てくる
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④体内の酵素によって痛み物質へ変換
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⑤末梢神経の痛みセンサーが痛み物質によって反応
↓
⑥痛みの信号が神経を伝わって脳へ伝わる
↓
⑦『のどが痛い~!!』
また、この①~⑦の流れと同時に、ダメージ部分には異物退治・除去・修復などのために血流が増えますが、その血液からも痛み物質が集まり、末梢神経の痛みセンサーを刺激します。
のどの痛みが強ければ強いほど、粘膜の損傷ダメージは大きいのです。
そして破壊、損傷した部分をきれいに修復しなければ元通りのノドにはなりません。
そのためには気血が十分にあることが大切です。
熱が高くて消耗、のどが痛くて食事どころか水もあまり取れなかった、
でもちょっと休んだらお仕事に行かなくちゃ…
と無理やり頑張ってしまうと、
ちゃんと治るまで時間もかかってしまいます。
「すごくのどが痛い」という症状は、もはやボヤではなく大火事。
そんなときには、しっかり清熱解毒の生薬が入ったものを使いたいところです。
のどの激痛も大火事も、ごくごく初期に手を打つことができれば消火も修復も軽めで済みます。
アレッ? と思ったときにはすぐ対処できるよう、準備しておきましょう!!
