ようやく秋がきて、空気が乾きはじめましたね。空咳や乾燥肌など乾燥タイプのお悩み、風邪やインフルエンザの感染予防のご相談が増えてきました。
風邪予防にはうがい!手洗い!と昔から言われていますが、実はノドの粘膜の状態も大事だそうです。
以下のような最近の研究のニュースがありました。
・上気道のバリア機能に関わってくるのが、唾液の質とノド粘膜の状態
・良い唾液が出て、ノド粘膜が潤っていれば、粘膜にある「罠」にウイルスが引っかかるので、感染を阻止できる
中医学では、秋の気候の特徴は「乾燥」ですから、秋の養生は乾燥対策から!ですね。
乾燥対策といっても、水をたくさん飲めばいいわけではありません。
中医学では、ノドの粘膜は肺の一部分と考えるので、肺の潤いを保つ食材(白キクラゲ、山芋、レンコン、白ごま、豆腐、梨、ブドウなど)を多く摂ることで、体の中から潤いを補いましょう。
オススメは白キクラゲです。
スーパーではスパイスや中国食材のエリアで乾物が販売されていることが多いです。
薬膳の基本は、なによりもお粥とスープ。
白キクラゲを煮ておくと、いろいろに使えます。
【白キクラゲの下準備】
白キクラゲはさっと洗って、たっぷりの水に1~2時間浸けて戻します。
茶色い石づき部分を除き、一口サイズに切り、水で煮ます。
コリコリした食感を活かすなら、煮る時間は数分でも大丈夫。
トロトロにしたいなら、1時間半コトコト煮ます。
あとは、レンコンと長芋を加えてスープにしたり、

蜂蜜と梨を加えて煮てデザートにしたり。

肺は潤いを好み、デリケートで傷つきやすい臓腑です。
刺激物やアルコールは肺を傷つけ潤いを奪ってしまうので、控えめにしましょう。