今日は中医学におけるアンチエイジングについてお話します。
中医学では、身体を構成する要素として、
「気・血・津液・陰・陽・(腎)精」があります。
その中でも「腎精」は生命に関わる身体の一番根っこです。
(現代医学では、骨髄・受精卵・精子・卵子などが腎精に相当します。)
人間は不老不死ではないので、加齢に伴い腎精は必ず減っていきますが、遺伝的体質や生活習慣によって、減り具合や減る速度が変わります。
だから「中医学的アンチエイジング」とは、
・腎精を減らす原因を取り除き →生活習慣の見直し
・腎精を補充して →補腎効果がある食べ物や漢方薬を摂取
つまり「腎精が減るスピードをゆっくりにしましょう」ということで、加齢に抵抗する「アンチエイジング」ではなく、「スローエイジング!」なんですね。
補腎の漢方薬はいろいろありますが、毎日の食品から腎精を補充するには骨付き肉がお手軽です。
骨の中の髄は「腎精」ですから、コトコト煮て、髄が溶け出した補腎スープで滋養をつけましょう。

スープの味つけはなんでもいいのですが、鹹味(かんみ:塩辛い味)は腎に入りやすくしますから、シンプルに塩で調味するのがよいかもしれません。




