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中医学的に考える腸活

こんにちは、丹沢です。

腸活は、ここ10年くらい頻繁に耳にするようになりましたが、なぜそれほど注目されているのでしょうか。
今回は「腸活」について中医学的な視点から考えてみました。

【腸は第二の脳?】
「第二の脳」と呼ばれた腸ですが、最近は腸の研究が進み、その重要性から「第一の脳」と言われ始めているほど、全身の健康をコントロールする司令塔として注目されています。
その理由として、以下の3点が挙げられます。

①独立して活動している:腸には、約1億個もの神経細胞からなる腸管神経系が存在し、脳からの指令がなくても独立して消化や蠕動運動をコントロールしてます。
②精神への影響:幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの多くが腸で作られていることから、腸の状態は気分やストレス、睡眠など精神面にも大きな影響を与えることが分かります。
③免疫機能への影響:全身の免疫細胞の約70%が腸に集中しており、ウイルスや細菌などの外敵から身体を守る重要な役割も担っています。

そのため、腸内環境が乱れると、便秘だけでなく免疫力の低下やアレルギー、慢性的な疲労感、メンタル不調など、全身のさまざまなトラブルにつながります。
だからこそ、日頃から腸内環境を整え、胃腸をいたわることが健康維持の大切な第一歩になります。

【腸内細菌叢(腸内フローラ)の仕組み】
腸内には約100兆個以上の細菌が生息しており、これを「腸内フローラ(腸内細菌叢)」と呼びます。
腸内細菌は大きく3種類に分けられます。

①善玉菌(乳酸菌・ビフィズス菌など)
→身体に良い働きをする、腸活の味方
②悪玉菌(有害な大腸菌・ウェルシュ菌など)
→増えすぎると毒素を出し、不調の原因に
③日和見菌
→腸内の多数派。優勢になった方(善玉・悪玉)に味方する

【中医学で見る腸内環境が乱れる原因】
① 脾気虚(ひききょ)
胃腸の働きが弱くなることで、消化・吸収機能や腸の動き(蠕動運動)が低下し、下痢や便秘が起こりやすくなり、腸内環境が悪化している状態。
対策:「脾」の働きを補い、胃腸機能を高めることで、腸内環境の改善につながります。

②気滞(きたい)
ストレスや自律神経が乱れることで、下痢や便秘に繋がり、腸内環境が悪化している状態。
対策:十分な睡眠をとり、運動や気分転換でストレスを発散しましょう。

③ 痰湿(たんしつ)
体内に余分な水分やドロドロした老廃物が溜まっている状態。
対策:悪玉菌の原因となる老廃物を取り除くことで、腸内環境のバランスも整いやすくなります。

④ 食積(しょくせき)
食べ過ぎや飲み過ぎによって、消化しきれない飲食物が胃腸に停滞した状態。
また、この状態は熱が発生しやすくなります(化熱)。
対策:栄養バランスの良い食事を心がけ、食べ過ぎず腹八分目を意識しましょう。
漢方薬には消化をサポートするもの(消導薬)もあります。

【養生法】
以下の養生に気を付けて、日ごろからの食生活を整えましょう。

・冷たい飲食物を控える
胃腸を冷やすと消化力や吸収力が悪くなります。

・「肥甘厚味(ひかんこうみ)」を控える
脂っこい物、甘い物、味の濃い物は、胃腸へ負担となり、痰湿(たんしつ)の原因になります。

・腹八分目を心掛ける
お腹いっぱいになった時点で食べ過ぎです。
胃腸に休憩時間を与えましょう。

・よく噛んで食べる(一口30回)
口の中でしっかり咀嚼することで、胃腸の消化作業をサポートします。

また、腸内環境を整えるためには、良い菌を補うプロバイオティクスだけでは、腸内で十分に増えないことがあります。
そこで、善玉菌のエサとなるプレバイオティクス(食物繊維、オリゴ糖)をあわせて摂り、善玉菌が育ちやすい環境を整えることが重要です。

例)
プロバイオティクス:麹菌(味噌)、乳酸菌(ヨーグルト)、枯草菌(納豆)、酪酸菌(漬物)
プレバイオティクス:野菜、果物、キノコ類、豆類、海藻類

プロバイオティクスで良い菌を補い、プレバイオティクスでその菌を育て、発酵食品を上手に活用することで、腸内環境を総合的に整えていきましょう。

【最後に】
中医学の腸活は、単に外から菌を補うことではなく、自分の体質に合わせたり、胃腸を温めたりして、バランスを整えることが重要です。



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2026/07/25

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