まだしばらく寒い日が続きますね。
今回はシーズンを迎えつつある花粉症などアレルギーについて、胃腸の機能の重要な役割を担っている脾(ひ)をケアする必要性について書きたいと思います。
アレルギー症状を発症させないためには、まずは原因となるアレルギー物質を体内に侵入させないことが大切です。
中医学では外部の異物(花粉やウイルスなど)から身体を守るバリアのようなものを「衛気(えき)」といいます。
衛気の機能は、脾が飲食物を消化吸収したその栄養物質によって維持されているので、脾の機能が低下すると衛気が弱くなり、外部の異物の侵入を許しやすく、花粉症など諸症状を引き起こしたりします。
中医学には、「四季脾旺不受邪(四季を通して脾胃の働きが強ければ、邪気を受け付けない)」という言葉があり、脾を整える重要性は昔から伝えられてきました。
脾の機能を高めてバリアを作り、花粉など異物の侵入を防いでいきましょう。

○養生法
・脂っこいもの、味の濃い物、甘い物は消化が悪く、脾に負担をかけるので、なるべく控える。
・脾は冷えた環境に弱いので冷たい飲食物は避け、野菜は生よりもなるべく加熱した状態で食べるようにする。
・脾は湿(過剰な水分)に弱いので、水分の摂りすぎを避ける。
・脾はストレスの影響を受けやすいため、ストレスを貯めこまずに発散することを心がける。
など。
脾の機能を助けるおすすめの漢方薬もありますので、お気軽にスタッフにご相談ください。