今年も残りわずかになり、寒さも厳しくなってきましたね。

今回は冷えと睡眠の関係について紹介します。
その前に、中医学的には不眠の原因として、
・肝うつ(かんうつ):ストレスやイライラが多いタイプ
・血虚(けっきょ):精神や睡眠を安定させる「血(けつ)」が不足するタイプ
・陰虚火旺(いんきょかおう):陰が減少して相対的に陽が過剰になり、体に余分な熱があるタイプ
・痰熱(たんねつ):体に余分な水分と熱があるタイプ
などがあります。
現代医学的には冷えも睡眠の質が悪くなる一因と考えられています。
人間の体のしくみとして、夜眠る時間帯に体表面が温かくなって熱放散が行われることで、脳の温度が下がって眠気を感じ、眠れるようになると言われています。
つまり、体が冷えている人は、この熱放散がうまくできないので、不眠になりやすいのです。
中医学の世界では、この「冷え」の原因として、
・寒邪(かんじゃ):冬の寒さや薄着など、環境が原因で体が冷えるタイプ
・陽虚(ようきょ):体を温めるエネルギーを作る力が弱いタイプ
・血虚(けっきょ):全身を巡り体を温める「血」が不足しているタイプ
・瘀血(おけつ):血行不良タイプ
などがあります。
温かいパジャマや室温の調節、入浴、靴下を履いて寝る、湯たんぽを使うなど、温めても睡眠の状態が改善しない場合、漢方薬で冷えを改善してみませんか?