立冬をすぎたので、暦ではもう初冬ですね。
気持ち的には、長い夏が終わって、やっと秋になったくらいの気分なのですが……
とにかく、暑くも寒くもなく、よく眠れる気候になりました。
さて、今回は睡眠とダイエットの関係についてです。
「夜ふかしは太る」、「ダイエットには十分な睡眠が大切だ」と言われます。
なぜでしょうか?
起きていれば、口寂しくなって、ついつい何か飲み食いしてしまうから?

オハイオ州立大学の研究によると、夜に7時間未満の睡眠しかとらない人は、炭水化物、砂糖、脂肪の摂取量が多くなる傾向があることがわかったそうです。
睡眠不足だと、
*グレリン(空腹ホルモン)の増加→食べてしまう。
*レプチン(食欲抑制ホルモン)の減少→空腹感が強まる。
*コルチゾール(ストレスホルモン)の増加→脂肪の蓄積を促進→太りやすくなる。
*代謝に影響を与える。
*不健康な食べ物を選びやすくなる。
その結果、炭水化物、砂糖、脂肪の摂取量が多くなり、体重増加につながるようです。
なんて恐ろしい!
食事量を控えても、運動をしても、寝不足だとせっかくの努力が台無しになってしまうとは。
不眠の病状は様々で
「寝付けない」
「眠りが浅い」
「夢が多く寝た気がしない」
「途中で目が覚めると寝付けない」
「不必要に早く目が覚める」
「一晩に何度も目が覚める」
「一睡もできない」
など、いろいろなパターンがあります。
中医学では、不眠の場合、「安神薬(あんじんやく)」といって精神安定・鎮静の効能を持つ生薬が使われます。
安神薬には2種類あり、養心安神薬(陰血を滋養して精神を安定させ眠れるようにするもの)と、重鎮安神薬(焦りや興奮を鎮めて眠れるようにするもの)に分かれています。
その方の体質と不眠のタイプに合わせ、安神薬を中心にした漢方薬をお勧めしています。
ダイエットがうまくいかない方、もしかしたら、不眠を改善したら効果がでるかもしれませんよ。