「夏に弱い人」の記事でもお話しましたが、今の時期の気候は、中医学では「暑」といいます。
「暑」の特徴は「熱」+「湿」、つまり蒸し暑いこと。
「湿」だけでも重だるいのに、「熱」まで加わると本当にしんどいですね。
スッキリしたくて、つい冷たいものをゴクゴク飲みたくなりますが……それはNGですよ。
冷たい物やなま物の摂りすぎでお腹を冷やすと、消化や水分代謝の力が低下し、体内に余分な湿気がたまりやすくなります。
冷え性の人は冬が苦手なように、体の中に湿がある人は空気中の湿気に弱いので、胃腸を守り体内に湿をためないようにすることが、梅雨を快適に過ごすコツです。
そんな湿気の時期にオススメの食材は……
今が旬のトウモロコシ!
皮・ヒゲ・軸・葉・根に、余分な水分を尿から排泄して、むくみを軽減する効果が期待できますが、使いやすいのはヒゲです。
ヒゲは、利尿の働きが良いだけでなく、変な味はせず、煮出すと甘い香りが漂います。
ヒゲは長いままだとシャクシャクして食感が悪いので、一部を取り出して1cmくらいに切り、そのままスープの具として食べちゃいましょう。

このスープに入れる具材には、体内の余分な湿をとるキュウリ・冬瓜などの瓜類やはと麦、元気をつけ胃腸の働きを良くする鶏肉・山芋・卵をどうぞ。
もしすでに冷たいもののとり過ぎで胃が冷えているなら、仕上げに生姜を加えてくださいね。