今回は大人の寝相についてです。
大人は、「健康に良い寝相」や「きれいな寝相」を意識して布団に入ったりしますが、寝入った後まではコントロールできませんね。
人は深く眠っている時、もっとも無意識で無防備な状態なので、睡眠中の動態には性格や心理状態が反映されると言われます。
現在では、寝相を研究・統計している論文もあり、例えば、うつぶせ寝の人は不安傾向や自己防衛傾向がある、のだそうです。
このほか、マットレスの硬さや布団の重さ、枕の高さなど寝具との相性も寝相に影響しますし、身体症状(腰痛・肩こり・ストレートネック・手足のほてりなど)のため、不自然な体勢で寝ている場合もあります。
寝相の情報は漢方相談にも使えます。
「八綱弁証」という診断体系の、総括となるのが「陰陽弁証」で、全てのものを陰と陽に分けて判断するのですが、寝相に関係するものを陰陽に分けると、下のようになります。
陽:動、外、強、熱、仰、伸
陰:静、内、弱、寒、俯、屈
つまり、仰向けで大の字になって寝るのは陽、手足を縮め丸まって寝るのは陰、睡眠中の動きが多いのは陽、ほとんど寝返りもうたずほぼ同じ体勢で眠るのは陰、と考えます。
漢方薬の分類方法はいろいろありますが、寒熱で分類すると、温める薬、冷やす薬、寒熱の偏りがないどちらでもない薬の3種類です。
その人が陽証なのか陰証なのかを判断できると、温めたほうがいいのか、冷やしたほうがいいのかなど、どの薬を使うのかが決まってきます。

寝相もなかなか奥が深いですね。



