薬膳食材としての蓮根(レンコン)は?

レンコン(漢字では蓮根、藕と書きます)はハス(蓮)の根茎です。
きれいな花を咲かせるハスは薬用植物でもあり、
部位毎に異なる名前がついた生薬です。

葉は「荷葉」といい暑くて湿気が多い頃の発熱や胃腸の症状にいいですし、
種子(ハスの実)は「蓮子肉」で下痢止めやオリモノのトラブルに、
ハスの実の中の緑色の胚芽は「蓮子心」といってイライラや不眠などに使われます。

雄しべは「蓮鬚(れんしゅ)」、果托は「蓮房」という名前の生薬です。
肥大した根茎はいくつかの部分が連結した形状をしていますが、
節の部分は生薬の「藕節」で出血を止め鬱血を散らすとされています。

薬膳食材としてのレンコンは、主に生の絞り汁を使います。
体に籠もった熱を冷まし、体の潤いを補い、血行不良を改善し、
熱による出血を止めてくれます。新鮮な芦の根、レンコン、梨、
新鮮な麦門冬、黒くわいを生のまま絞った飲み物を「五汁飲」といい、熱病傷津の口渇に使われます。
「蓮梨汁」は同量の生の蓮根と梨をジューサーにかけたジュースで二日酔いをすっきりさせてくれます。

加熱した場合は胃腸の働きを改善し、食欲を増進し、血を養って気持ちを安定させ、
肌の再生を促します。レンコン入りのお粥「藕粥」は中国古代の薬膳粥で、
長く続ければ健康で長生きできるとされています。

注意することは?

生か加熱するかによって効能が違うので、自分の体質や、そのときの体調に合わせて使い分けましょう。
例えば、生だと寒涼の性質で体を潤わせる性質がありますから、胃腸が冷えやすい人や白い痰が沢山出る人は生食は止めましょう。

お勧めレシピ

レンコンは年中売っている蓮根ですが、旬は秋から冬です。
ご紹介するメニューはこの季節においしい食材3種の炒め物です。
この組み合わせは胃腸と呼吸器系によいので、喘息や咳、肌や粘膜の乾燥、
胃腸や腎の弱さによる慢性下痢や頻尿、男性の精液漏れ、女性の白い多量のオリモノなどの症状の方にお勧めです。

蓮根と山芋と銀杏の塩炒め

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【材料(4人分)】

蓮根    150g
山芋    50g
銀杏    25個
塩    適宜
オリーブオイル    大さじ1

【作り方】

1、ギンナンは殻を割り、から煎りして薄皮を剥く。
2、レンコンと山芋は皮を剥いて2cm~3cmの大きさに切り酢水に漬ける。
3、鍋に油を引き、水気を切ったレンコンと山芋を炒め、火が通ったらギンナンを加えて塩を振って一混ぜし、火を止める。

【食材の功能】

レンコン    甘/寒/心、肝、脾、胃経/清熱生津、涼血、散瘀、止血
加熱すると甘/温/健脾開胃、益血補心。補五臓、実下焦、消食、止泄、生肌
山芋    甘/平/脾、肺、腎経/補脾、養肺、固腎、益精
ギンナン        甘、苦、渋/平/肺腎経/斂肺定喘、止帯縮尿


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