Angel Sleeps / planetchopstick
人の体は睡眠している間に充電されます。携帯電話みたいですね。簡単に充電といっても、疲労を回復したり、 怪我をしていれば傷を修復したり、お子様などは成長・発育したりと睡眠はとても大事な役割を果たしています。それなのに現代人の睡眠はとても乱れています。生活様式が変わって夜活動する機会が多くなり、就寝時間が遅くなっているのが大きな原因です。またストレスにより、寝つきが悪くなったり睡眠が浅くなるという事も、大事な原因の一つです。今回は『たっぷり寝たい』という方にお話しいたします。
夜は中医学でいうと陰の時間です。ちなみに昼は陽の時間です。体内の陰と陽のバランスが崩れると夜眠れなくなったり、昼間に眠くなったりします。年を重ねると体の陰・陽共に少なくなります。陽が少なくなると昼間元気がなくなり、陰が少なくなると睡眠が思うように取れなくなります。
陰はなぜ少なくなるのでしょう?ストレス、加齢が主な要因です。また、新陳代謝の低下により体内に余分な物が溜まってしまうことも関係しています。
1、 ストレスタイプ
ストレスにより『肝』に負担がかかり、そのため肝の陰が少なくなります。そうすると肝だけでなく、近くにある脾・腎やつながりの深い心にも影響を及ぼし不眠の原因となります。
《心に影響がある場合》
・心脾顆粒、酸棗仁湯顆粒
《脾に影響がある場合》
・イスクラ温胆湯エキス顆粒
《肝に影響がある場合》
・加味逍遙散、開気丸、柴胡加竜骨牡蛎湯
2、加齢タイプ
加齢により『腎』の陰陽が不足します。腎は五臓の源でもあり、睡眠にも深く関与する臓器です。
《腎に影響がある場合》
天王補心丹、杞菊地黄丸、蘭州金匱腎気丸
睡眠は陰と陽のバランスが大事です。昼に元気に活動し、食事をちゃんと取り、ストレスがたまらないよう息抜きをするだけでも改善できます。