平成21年2月26日(木)14時から16時まで、中野店2階のイスクラ茶坊にて「糖尿病と飲食療法」セミナーを開催致しました。
生活習慣病について知りたい方だけでなく、中医学に興味のある方、薬膳に興味のある方にも参加していただきました。
ウェルカムドリンクとして「山査子・枸杞エード」をお出ししました。
山査子・枸杞エード
羅漢果 甘/平 潤肺 去痰 止渇
山査子 酸甘/微温 消食化積 活血化オ 消腫散結
枸杞 甘/平 滋補肝腎 明目 潤肺
潤いをもたらすもの、消化を助けるものが入っているので、生活習慣病を気になさっている方にも楽しんでいただけます。「山査子・
枸杞エード」はイスクラ茶坊のメニューとしても提供させて頂いています。イスクラ茶坊にいらしていただいた折には、是非お試し下さい。
甘酸っぱくて美味しいですよ。
中医学講師の劉安信先生にご講義頂きました。
講義風景
現代医学の観点から、生活習慣病とメタボリックシンドロームについて概念や診断基準を説明していただき、さらに中医学での認識、
弁証論食についてもお話いただきました。飲食療法としては、清熱滋陰の食材をとると良いとお話がありました。おすすめの食材のうち、
代表的なものは以下の通りです。
清熱:竹葉、蓮心、青果(オリーブ)、胡瓜、トマト、西瓜、苦瓜、牡丹皮、蒲公英、緑豆、金銀花、ドクダミ
滋陰:黄精、金針菜、枸杞子、麦門冬、天門冬、桑の実、黒胡麻、黒豆、地黄、山薬、
当帰、竜眼肉、阿膠、ほうれん草、何首烏、玉竹
さらにおすすめのレシピをご紹介いただきました。枸杞の実入り粥、枸杞の実入り冬瓜スープ、南瓜と枸杞の煮物、
枸杞の実入り山芋粥などですが、当日は枸杞の実入り山芋粥を少しアレンジして試食していただきました。
枸杞の実入り 山芋と鶏肉のお粥
材料(4人分)
鶏むね肉 1枚(約10カップの水で茹でる)
米 1カップ
百合根(乾燥) 12g
山芋 お好きなだけ
枸杞の実 適宜
干しシイタケ 適宜
鶏がらスープの素 適宜
塩 お好みで(スープのもとによっては省略しましょう)
作り方
- 材料の下ごしらえをする
山芋 約1cmの角切り(皮はついたままでもOK)
干しシイタケ 水で戻してからみじん切り(戻し汁は取っておく)
百合根 少量の水につけておく
枸杞の実 少量の水につけておく
鶏むね肉 皮付きのまま1リットルの湯で茹でる
茹で上がったら皮を取り除き、繊維にそって細長く裂く。(ゆで汁は取っておく) - 米を洗い、水に30分浸けてから水を切る
- 鶏肉のゆで汁に鶏がらスープの素、干しシイタケの戻し汁を合わせて10カップにする(足りない場合は水を加える)
- 2と3を合わせて沸騰するまで強火にかける。沸騰したら中火~弱火にして干しシイタケを加える。30分くらい経ったら百合根、
山芋を加えて、さらに30分ほど炊く。 - 米が柔らかくなったら鶏肉と枸杞の実を加え、塩で味を調える。
- できあがり♪
山芋 甘/平 消化を助ける 疲労回復 糖尿病に良い
枸杞子 甘/平 滋補肝腎 明目 潤肺
百合根 甘/平 鎮咳・去痰 精神安定 潤肺
干しシイタケ 甘/平 補肝 血圧を整える 免疫力アップ
鶏肉 甘/温 食後、長時間を経てからの嘔吐、難聴に
関節痛などの方はコラーゲンが入っている手羽先の方が良い
脂身が気になる場合、ササミを使用する
先生を交えて、みんなで楽しく試食致しました。