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漢方薬相談・漢方百科 | イスクラ薬局KANPO HYAKKA

番外編

漢方薬初心者の方へ   よくある質問

漢方薬初心者の方へ   よくある質問


このセクションでは薬局での漢方相談をはじめて受ける方々によくきかれる質問への回答をまとめました。

Q.1:“中医学”って何? 漢方とは違うの?

よく「中国3000年の歴史」とか言われますが、そのくらい昔から試行錯誤を重ね続け、中国で確立されたのが中医学(中国の医学)という学問です。現代のような病院がなかった時代に多くの人たちが服用した経験をふまえ、それに考察を重ね結論を導き出していったのです。しかも今もなお進化を続けているのです。一方、日本漢方は中国の古書がもとになっているのですが、日本独自の考え方を取り入れ発展してきた学問です。普通の薬学部や医学部では日本漢方を教わります。

Q.2:漢方薬って“あやしい”ように感じるんですけど・・

漢方薬は中医学という学問をもとに作られた製剤ですので、その根拠をもとに処方された薬はとてもよく効きます。何故病気が治るのか科学的裏付けが乏しかった漢方薬も、今や現代の技術発展によってその謎が次々と解き明かされています。また、病院で出されるお薬にも動植物が起源である商品はたくさんあるのですよ。鎮痛薬で有名なモルヒネもケシの花に存在する成分ですし、抗生物質も細菌が作り出す物質を抽出して作り出したものです。やはり自然と人間は切っても切れない関係にあるんですね。

Q.3:漢方薬って高いのでしょ? 私にはとても買えないわ。

漢方薬は栽培の難しい自然の動植物から作られており、安い値段でご提供することがなかなか難しいというのが現状です。しかし、特別な疾患を除き普通は1日500円程度でお薬をお出しすることが出来ます。安いとは言えないかもしれませんが健康な体を保てるのであれば、そんなに高い買い物ではないようにも思います。また保険を使うには、病院でお医者さんに見てもらい、そこで出された処方箋を持って保険薬局に出向かなければなりません。どうしても安く漢方薬を飲みたいという方は、信頼できるお医者さんを見つけて頼まれると良いでしょう。

Q.4:病院のお薬と一緒に飲んでも大丈夫?

まず問題ありませんが、念のため医師または薬剤師に相談してください。そして少し時間を空けて服用するようにしましょう。病院で出される薬と併用すると調子がいいという方も多いようです。漢方薬は比較的穏やかに働きますので、シャープな切れ味を持つ西洋医学の薬と一緒に飲むことによって症状の改善にいろいろな面からアプローチできるのかもしれません。例えば不妊症の方で病院の排卵誘発剤を飲みながら一方で漢方薬を飲むことにより体質の改善をし、妊娠された方が数多くいらっしゃいます。

Q.5:長い間服用しないと効かないんでしょう?

漢方薬は即効性がない! と思っている方は多いようですね。しかし、症状によっては1回飲んだだけで効いた、ということも良くあるようです。症状をゆっくりと改善していくような疾患を中医学が得意とするため、そのような意見が多くなってしまったのでしょうか。一般的にはその症状が出始めてから長い時間が経過している場合には、治療にも時間がかかるようです。

Q.6:漢方薬って苦いイメージがあるのですが・・薬草を煎じて“ぐつぐつ” すると効きそうな気もするけどねえ。

苦く飲みにくい薬もあれば、甘くおいしい薬もあるというのが実際のところです。症状が合っていると無理なく飲めるという話もよく耳にします。粉薬が飲みにくいという方には錠剤などの製品も出ていますので、そちらをお薦めします。また煎じ薬は作る手間はかかりますが、薬草の成分を直接体に取り入れる事が出来るからでしょうか、根強いファンは多いですね。薬の種類によっても違いますが意外と抵抗なく飲めるように思います。

Q.7:漢方薬局って入りづらいですね。相談無料とは書いてあるけど、結局買わされてしまいそうな気がします。

相談を無料にしているのには理由があります。漢方は普段聞き慣れている医学用語とは異なりますので、少し理解しにくい部分もあるかと思います。しかし風邪の捉え方など日常の生活で健康を維持するために知っておくと便利な知識がたくさんあるのです。そのため相談は無料として、できるだけ時間をさいているのです。また悩みを人に話すだけで体調が良くなる事ってありますよね。そのような心のケアも“相談”には含まれております。1度入店すると離してもらえないというイメージがあるようですが、最終的にお薬を選ぶのはお客様自身ですので、納得できなければもちろん購入する必要はありません。またご自分で徐々に中医学を学んで頂ければご自分の判断でお薬を決めることができるかと思います。まずは 「どんなお薬があるのかなあ」とお店まで見に来てください!かわいいパンダさんがお迎えしますよ!

Q.8:いろいろなメーカーから同じ名前の商品が出てるけど、違いはあるのですか? 値段にも差があるようですけど・・

確かに多くのメーカーから同じ名前で商品が販売されています。値段で決めている方もいれば、メーカー名で選んでいる方もいらっしゃるようですね。気になるのはやはり効き目ですが、商品によって異なることがあるので注意が必要です。薬を製造するときに用いた薬草の品質や精製方法によっても薬の効果はかなり変わってきます。最終的には服用して確かめるしかないのですが、信頼のおける薬局で高品質の商品を購入されることをお勧めします。もちろん、安くても効き目バツグンのこともあるのですよ。

Q.9:漢方薬の飲み方は病院の薬とは違うと聞いたのですが。

そうですね。一般に病院で出される薬は食後にお飲みになっているかと思います。これは化学物質が胃に作用し胃もたれなどの症状を引き起こすことが多いため、胃に内容物が存在する食後に服用し出来るだけ胃の負担を少なくしようとしているからなのです。しかし、病院や薬局で漢方薬は食前に服用するように指導されるかと思います。なぜなら多くの漢方薬には胃を傷つけるような作用がないためです。よって、効き目の現れやすい空腹時に飲む方がいいのです。ただし、もともと胃腸の弱い方にはまれに胃もたれなどの不快感を訴える方もいらっしゃいます。その場合は食後に服用なさってくださいね。

Q.10:私は18歳なのですが、今生理不順で困っています。生理不順を少しでも和らげる方法はありますか?何か良いアドバイスがあれば、教えて下さい。初経は12歳の時なので、生理になって約6年経ちます。私は、1ヶ月に1度ちゃんと生理が来る時もあれば、3ヶ月程生理が続く時もあります。

実際、生理が始まってばかり(初潮の)の頃は不順なものですが、やはり6年経っても、周期的に来ない、特にご自身のように3カ月も続くようでしたら、血の原因になりますので、早めにきちんと治した方がよいと思います。月経不順は無排卵、さらに不妊の原因となりやすいですし。。。婦人科へ行けば、やはりホルモン治療となりますが、これは根本治療ではないですし、体の中にあるものを入れると、自分で作る力が低下して、かえってホルモンバランスを崩して、体調が悪くなる方も決して少なくはありません。また、ご自身のように、ホルモン治療をしているときは調子よいですが、やめるともとに戻ってしまうという方も多いです。その点、 漢方はホルモンバランスを整え、自分でホルモンを作る力を高めていくものですので、婦人科治療に漢方は本当に良いですよ。ですから、生理不順を少しでも和らげる方法といえば、手前味噌のようですが、やっぱり漢方が良いと思います。ひとつのネックは価格ですよね。でも、1カ月分が一晩の飲み代(約6000円)ぐらいですむものもあります。なんでもやはり治すのは若いうちですよ。若いうちは治りも早いですし。また、漢方薬局の、特にこちら中医薬研究会所属のお店のスタッフは、きさくで話しやすい先生が多いので、良かったらお近くの先生を紹介致しますので、またご連絡ください。今とりあえずできることは、生理中は体を冷やさないように、ズボンや靴下をはく。特に生理中は冷たい飲物や果物をとりすぎない。また、 血が多いときや長く続くときは、辛い物はたべない、などに注意して下さい。

 

 

 

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