前回の「季節のキーワード」のコラムでも話題になっていましたが、『春』は五行説から見ると五臓のうち『肝』 と深い関係があります。
『肝』といえば①血液の貯蔵庫であり、また②身体の『気』の巡りを調節するつまり自律神経の働きを調節しています。
春は『肝』の活動が活発になりますが、 うまくバランスがとれないとイライラしたり落ち込んだりまた不眠や動悸など不快な症状が出やすくもなるのです。
そこで春に是非取り入れて頂きたい食材は血液を補うもの・気の流れをスムーズにさせる香りのあるものです。
これらの食材を使ってあっという間にできる春のレシピをご紹介いたしましょう。
①豚肉のさっぱり炒め
【材料】 2人前
- 豚もも肉 100 g
- セロリ大1本
- にんじん1本
- 生姜1かけ
- 醤油・酒各大さじ1
- 塩・コショウ少々
- ゴマ油適量
【作り方】
- 豚肉は食べやすい大きさにきり 醤油・酒で下味をつけておく
- セロリはすじをとって短冊にきる セロリの葉はきれいに洗っておく にんじんもセロリ同様に短冊にきる
- みじん切りにした生姜を炒め香りをだし 豚肉をかるく炒め取り出す
- にんじん、セロリの順番で炒めて塩・コショウで味をととのえる
- そこへ炒めた豚肉を加え最後にゴマ油をさっとかけてできあがり!
では、いっただきま~す!!
②レバーのおろしかけ
【材料】 2人前
- たれ味やきとりレバー ( 市販 ) 4~5串
- だいこん5センチ
- 大葉2~3枚
- 梅干適量
【作り方】
- レバーを串からはずす
- だいこんをおろしかるく水分をのぞく
- 大葉は千切りにし梅干は種をとり果肉をほぐしておく
- 皿にレバー、おろし、大葉、梅 の順番で盛り付ける
①豚肉、にんじん、セロリは炒めすぎないようにしたほうがよいですね。肉はさっと火が通るくらいがやわらかいですし、 にんじん・セロリは歯ごたえがあるくらいがおいしいのです。最後にかけるゴマ油でグッと味が引き締まります。
② 私自身レバーはあまり得意ではありませんが、だいこん、紫蘇、 梅干の組み合わせがレバーのしつこさをかるくしてさっぱりとした味わいとなり、これならレバーが苦手な方も大丈夫。
我ながら上手にできたと自画自賛。レバーは調理に少々手がかかるので市販のお惣菜を活用しましょう。
だいこんおろしの水分をのぞかないとレバーがふやけてしまいますが、これには大事なジアスターゼ ( 消化酵素 ) が含まれていますから捨てずにのみましょう。これで胃もスッキリ!
春は『肝』を酷使してしまうため、胃腸の働きも悪くなってしまいます。上記の『肝』 を養う食材を利用して味付けも濃い味はさけてさっぱりと薄味にし、酸味を利かすとさらに肝の働きを助けます。
また唐辛子のような強い辛味は気の流れを乱しやすいので避けたほうがよいでしょう。
今晩何のおかずにしようかな~とお考えのあなた、是非お試しあれ!