春暖かくなると、心身の働きが活発になってきます。五行では春は「肝」に対応するので、 その「肝」の働きが過剰になり、
自律神経のバランスをくずし、イライラやストレスに悩まされやすいのです。
肝の機能が盛んになると陰液を消耗しやすいので、十分な栄養を補うことが必要です。補血・補陰の食材をとるといいですね。
また好きな香りを嗅ぐとリラックスできるもの。ここでは、作り置きできる爽やかな香りの2品をご紹介します。
《チキンのロールロースト陳皮風味、セロリの即席漬け》
◎チキンのロールロースト陳皮風味
<材料2人分>
皮付き鶏もも肉 1枚(約300g)
マーマレード 大さじ2から3杯
漬けだれ
陳皮醤油 30cc
紹興酒 10cc
オリーブオイル 5cc
マーマレード 小さじ1
凧糸
作り方
1、まな板に鶏肉を載せ、肉の厚みが均一になるよう包丁で切り込みを入れる
2、皮目をフォークで差して味が滲みやすくする
3、漬けだれを合わせ、肉を約1時間漬ける。肉を取り出して皮目を下にして置き、身にマーマレードを多めに塗る
4、皮を外側にしてくるくると巻いて凧糸で縛る
5、あらかじめ180℃に熱しておいたオーブンに入れ40~50分焼く。
途中で取り出して漬け汁を塗り、上下を返して更に焼く
6、肉を取り出し、凧糸を切り、巻き終わりが下になるように置いて切る
※ここでは甘夏のマーマレードを使いました。無農薬の柑橘類が手に入ったら自分で作ってみるのもいいですね。
※陳皮醤油は、生薬の陳皮を醤油に漬け込んだものです。陳皮は柑橘類の皮を干したもので気を巡らす作用があります。
年数を経たものが効果がよいとされています。もし無農薬のワックスをかけていないみかんが手に入ったら、皮を捨てずに干しておきましょう。
陳皮醤油にオリーブオイル、柑橘果汁を混ぜたドレッシングもおいしいですよ。
◎セロリの即席漬け
<材料2人分>
セロリ 1本
さきいか 5から10g
柑橘類果汁 小さじ1
塩 適量
刻み海苔 適量
作り方
1、 セロリを薄く切る
2、さきいかを3cmくらいの長さに切る
3、ビニル袋にセロリ、さきいか、果汁、塩をいれ軽く揉み、10分置く
4、刻み海苔か朧昆布を加えて袋から出し、盛りつける
<食材の効能>
鶏肉 …気血を補う。 お腹を温め気を補い身体に力をつける
柑橘類…気の巡りを良くして気分をリフレッシュする、消化を促進する
陳皮 …気の巡りを良くして消化・吸収を促進する
セロリ…肝の働きを改善する、養心安神してイライラ解消
いか …血及び潤いを補う
海苔 …身体にこもった余分の熱を収める
トマト…津液を増やし口の渇きを止める。胃腸の働きを高め、脾胃にたまった食材の排泄を促進する
香りのつよい物には気を巡らせる作用がありますが、香りの感覚は個人差も大きいので、
自分の好みの野菜を使いましょう。
生活の注意
春になると、イライラや不安感の他に、のぼせやニキビ、不眠、頭痛に悩まされる人もいますね。そんな時は、アルコールやニンニク・
唐辛子などの刺激物は控えましょう。疲れすぎないように、十分な睡眠をとることも大切です。