食積
中医には「傷食」という言葉があります。胃腸に未消化の飲食物が停滞していることです。疲れがたまったり暴飲暴食したりすると、
脾胃の機能が損なわれ、正常に消化・吸収・排泄の行程をすすめることができません。すると飲食物がスムーズに下に送られないで体内に滞り、
気血の正常な巡りもじゃまされてしまい、結果として、胃もたれ、お腹の張り、くさいげっぷ、吐き気、嘔吐、便秘、
下痢などという一連の症状になるのです。
さっぱり 柿なます
そこで今回は柿なますを紹介します。おせち料理にも良く作られるなますは、
消化機能をよくし未消化物を解消する合理的な組み合わせでできています。作り置きもできますし、おせち以外にも頻繁に作って食べたいですね。
柿なます
【材料】2人分
大根 100g
人参 10g
胡瓜 1/4本
干し柿 1個
<合わせ酢>
柿酢またはリンゴ酢 大さじ2
だし汁 大さじ1
塩 適宜
【作り方】
1.大根と人参と胡瓜をマッチ棒くらいの太さに切る。海水程度の塩水に浸けておきしんなりしたら軽く絞る。
2.干し柿を細く切る。
3.合わせ酢の材料を混ぜる、全部の材料を加えて和える。
*リンゴ酢が十分に甘いので砂糖は入れませんでした。
*干し柿はよく乾燥した固めのものが扱いやすいです。
【食材の効能】
大根…豊富な消化酵素が胃もたれを解消する大根は、中医では消化を促進し痰をとりのぞく
‘消食化痰’や、気の巡りを良くし胸をすっきりさせる‘下気寛中’の作用がある。
柿…二日酔い解消によいといわれます。中医では身体にこもった熱を冷ます‘清熱’、
腸の働きを回復させる‘渋腸’作用がある。
人参…脾の働きを高め滞りを解消する
胡瓜…身体にこもった余分な熱を冷ます。解毒、利尿作用がある。
酢…血行をよくして血の滞りを解消する。消化を促し脾胃にたまった飲食物を消化する。
食べ過ぎてしまったら…
「晶三仙」
サンザシ、麦芽、シンギクを主成分とするほのかな甘みと酸味のある飲みやすい顆粒です。脂っこいものを好まれる方、
つい食べ過ぎてしまう方は是非おためしください。