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番外編

共通点は「細く長く」。マラソンと小茴香のお話

少し前のお話ですが、今年の東京マラソンも盛り上がっていましたね。回を重ねるごとに盛り上がりに拍車がかかっている『東京マラソン』。次回の「東京マラソン2011」の申し込みは8月1日から開始されましたが、何と、初日で定員の倍に達してしまい、参加できるランナーは全応募者からの抽選になるようです。

東京マラソンの応募者数の推移は、2007年で7万7521人、2008年は13万62人で、2009年は22万6378人ちなみに2010年度は27万2134人で、倍率は8.5倍だったそうですが、「次は10倍を超えるかも??」と言われています。スゴイ増加率ですね。まさに時代のニーズに合ったイベントなのでしょうね。

 

マラソンの起源


ところで、『マラソン』の起源を皆さんご存知ですか?『マラソン』とは元々ギリシアの地名です。マラソンという街からアテネという街まで、42.195キロを駆け抜け、ギリシャ軍の勝利を伝えて走り、息絶えた少年兵士の故事が元になっています。そのマラソン付近には、とあるハーブがびっしり咲き乱れていたとの事です。そのハーブ、名前を『小茴香(しょうういきょう)』と言います。

 

共通点は「細く長く」マラソンと生薬のお話??


小茴香、「フェンネル」というとご存知の方も多いかもしれません。独特の甘い香りと苦みが特徴のスパイスハーブです。

小茴香は昔、「Marathron」(マラトン)とよばれていました。それは「細く長く成長する」という古代ギリシャの言葉が語源のようですが、どこかで聞いたことありますよね。そうです。「マラソン」です(小茴香はその見た目から細く長く育つ植物という名がつけられたとか)。マラソンという街に咲き乱れていた花、Marathron。それは強壮用のハーブとして、古代ローマではグラディエーター(剣闘士)達に愛用され、今でもスペインでは、闘牛士が牛を倒した後、力の象徴として小茴香の花飾りを頭に飾るそうです。

中国には4~5世紀ごろに広まったこの小茴香。漢方では種を胃腸薬として利用してきました。消化不良や下腹部の痛みなどに効果があるとされています。その他、利尿・発汗、脂肪燃焼作用があるとされ、『痩せる草』として珍重されてきた過去もあります。インド料理屋さんのレジの脇などに、つまんで食べるために置いてあることもありますね。

漢方処方では『安中散(あんちゅうさん)』という、胃痛、腹痛のお薬に入っています。安中散は温中降気、止痛とあり、お腹を温めて、痛み・吐き気を治めてくれる薬草です。(Wikiペディアより)

W_uikyou2101 Fennel_seeds

小茴香


【基原】 セリ科UmbeliferaeのウイキョウFoeniculum Vulgare Mill.の成熟果実
【性味】 辛、温
【帰経】 肝・腎・脾・胃
【効能と応用】 散寒止痛、理気和胃

大茴香もあります

小茴香と似た生薬で『大茴香(だいういきょう)』という生薬があります。

StarAnise

効果は小茴香と似ていますが、こちらの方が緩和(“劣る”と表現する場合もある)なので、生薬としてより、香辛料として料理で多く使われています。中華料理では「八角」とよばれ、洋食ではスターアニスとよばれている八角形の星型をした生薬です。ジンなどのお酒に入っていることもあります。こちらは、インフルエンザの治療薬、タミフルの原料としても有名ですね。(Wikiペディアより)

寒くなってくるこれからの季節にピッタリの食材ですので、是非皆さんもお料理に使ってみてください。


ウイキョウ,茴香,

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