前回に続き、沢山のご参加をいただきました。
まずはウエルカムティーの養生茶「棗茶(なつめちゃ)」でほっと一息
気になる本日の薬膳メニューは
- 玉竹と山芋のおかゆ
- 黄耆と麦門冬の鶏セロリ和え
- 小かぶのクルミ味噌ふろふき
- 白きくらげと金柑のデザート
- 薄荷と菊花のお茶
胃腸に優しく、お体を潤おし免疫力を高めるメニューです。
玉竹(ぎょくちく)は竹の子ではなく、ユリ科の植物の根茎。
乾いた体に潤いをもたらし、胃腸にも良いそうです。
角切りの山芋も加わって、元気がない時にもオススメの一品です。
見た目も爽やかな2品目は、
黄耆(おうぎ)と麦門冬(ばくもんどう)の煎じ汁を使った一品。
黄ニラとセロリ、鶏の組み合わせは春らしい色と食感が楽しめました。
中村先生、味だけでなく食べる時のイメージも重視しているんですね!!
黄耆や麦門冬、玉竹などの生薬は、
呼吸器系の「肺」や免疫を司る「腎」の働きを高めるそうです。
このため、アレルギーの方の体質を改善する根本療法では大切な生薬です。
さらにお料理は続きます。
小かぶとクルミ味噌の相性は抜群。
だんだんお腹も満たされて、
お待ちかねのデザートで締めくくりです。
デザートの白きくらげは、女性にはうれしい美肌を保つ働きも。
金柑も入って、食後の胃もたれも心配無用。
薄荷と菊花のハーブティーで、皆さんすっかりリラックスモードです。
さて、いよいよ講義スタート。
中国公認国立北京中医薬大学日本校顧問・薬膳専科教授中村きよみ先生より、
花粉症・アレルギーを改善する中医学と薬膳の考え方についてご講義いただきました。
治療には、標治(対処療法)と本治(根本療法)の両方が必要であること、
全てのアレルギーの予防には「脾・肺・腎」を健やかに保ち、
“湿”を体内に溜めないことが大切であることがよく分かりました。
イスクラ薬局日本橋店からは、実際に花粉症の方によく使っている漢方薬について詳しく解説していただきました。
一般的にCMや薬局で見る、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)の他にも、
花粉症の症状に使う漢方薬は色々あるようです。
その人の体質や症状によって細かく使い分けているとのこと。
ご参加された皆さんも、メモを片手に真剣に聞き入っていらっしゃいました。
次回は「便秘を改善する食養生」のお話です。
花粉症,アレルギー,