もともとの梅酒の起源は江戸時代までさかのぼり、当時は薬として使われていたと言われています。
もちろん中国でも、梅の実は〈烏梅〉という生薬名で薬として使われてきました。烏梅は平性で酸味と渋味があり、
慢性の咳を静めたり胃腸を整える作用があります。
梅酒はこれにアルコールの食欲増進、血行促進、リラックス効果等がプラスされます。
つまり梅酒は生薬とアルコールの作用を併せ持つ常備できる薬膳なのです。
烏梅以外にも体にも味覚にも嬉しい薬酒向きの生薬がたくさんあります。
みなさんも、ご自身の体調、味覚にぴったりのお気に入りの一品を作ってみてはいかがでしょう。
食前酒やナイトキャップにおいしくステキに楽しんでください!でもあくまで適量にですよ!!飲み過ぎはいけません。
では、作り方と今まで私自身が試した中で特に女性におすすめできる生薬をいくつかご紹介させていただきます。
《作り方》
- 準備 用意するもの
◆お酒 焼酎、ブランデー、ワイン等
◆生薬 お酒1Lに対し100g位
◆容器 清潔なびん等密閉できるもの
◆お好みで氷砂糖
- びんに生薬を入れる
- 分量のアルコールを上からそそぐ
- 密閉して・・・生薬によってかなり異なりますが2週間から3ヶ月程でおいしく飲めます。
- 十分に漬かったら1ヶ月ほどで生薬をとりだす。取り出した生薬はデザートなどお料理に使って下さい。
《おすすめの生薬》
◆なつめ (微温性・甘味) 鉄分を補って貧血を予防。不安やイライラ、便秘、肌荒れによい | |
◆クコの実 (平性・甘味) 肝臓の機能を高め、血糖や血圧を下げるほか 疲れ目、貧血によい | |
◆竜眼肉 (温性・甘味) 血を補い貧血、疲労を改善。不安や不眠に効果がある |
以上、基本的な作り方、おすすめ生薬の説明でしたが、特にルールはありません。他にも山査子や陳皮で試してみたり、生薬を2種類一度に漬けてみたり(その場合はあわせて100gになるようにしてください)、氷砂糖を蜂蜜にかえて蜂蜜の効能もプラスしちゃうとか、あとはできた薬酒を贅沢に料理酒に使ってしまう等々・・・
いろいろチャレンジしてみてください。
ちなみに・・・今一番私がはまっているのは《なつめブランデー》です。
漬けて1週間位から楽しめ風味もとてもよいので、まずはなつめからはじめてみてはいかかがでしょうか。
みなさんもおいしく楽しく健康をゲットしてくださいね!
また、自家醸造に関する旨は下記のリンクをよく読み、内容を理解してから行ってください。
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/qa/06/32.htm