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旬!な食べ物 の記事一覧

年末年始の食べ過ぎ防止と、食べ過ぎたときの対策について

こんにちは。
気温も下がり、冬らしい寒い日が続いておりますね。
この時期は外食や集まりが多い時期で、ついつい食べ過ぎてしまうことも…
当店に実習中の実習生が「食べ過ぎ防止のポイントと対策」について記事を書いてくれました。
ご参考になれば幸いです。

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これから年末年始を迎え、家族や友人達と集まり、一緒に食事をする機会も増え、
ついつい食べ過ぎてしまうこともあると思います。

中医学では、胃腸を「脾胃」と呼び、消化吸収を行い、その栄養を全身に送る作用があります。
しかし暴飲暴食をしたり、油っこいもの、甘いもの、味の濃いもの、冷たいもの、アルコールなどを摂りすぎたりすると、その脾胃に大きな負担をかけ、消化不良や体調不良を引き起こす原因になると考えられています。
そこで、食べ過ぎを防止する方法と、万が一食べ過ぎてしまった場合の対策を中医学の視点からご紹介します。

1.食べ過ぎを防ぐために

■よく噛んで食べる
よく「唾液は消化を助ける」と言われますが、一口一口をしっかり噛むことで、唾液が十分に分泌され、脾胃への負担が軽減されます。また、満腹感を得やすくなり、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。
■食べる順番を工夫する
食物繊維を含む温かいスープや野菜料理を先に食べることで、満腹感を早く得られ、暴飲暴食を防ぎます。
■脾胃の機能をアップさせる食材を取り入れる
消化機能を高める効果がある食材を普段の食事に取り入れるのもおすすめです。以下の食材は特に効果的です

・大根
脾胃の機能を高め、胃もたれや腹部膨満感に良いとされています。
大根に含まれる消化酵素と辛味成分は、消化を助け、胃もたれ、胸やけをすっきりさせます。
生食よりも、火を通した方が脾胃に優しくなります。

・山芋
食が細く、下痢や軟便になりやすい人に効果的。
脾のエネルギーを補い消化機能を高めます。
それだけでなく、体全体の機能を高めることで抵抗力を養う効果や、体内を潤す効果もあります。

・キャベツ
胃の働きを助け、消化を促す作用があります。
キャベツに含まれるビタミンUは、市販の胃腸薬にも利用されています。
また、胃痛やむくみの改善にも効果が期待できます。

・にんじん
消化不良や食欲不振の改善、さらに下痢や便秘の予防にも効果が期待されます。
また、眼精疲労、かすみ目への効果も期待されます。

・黒砂糖
脾胃を温める作用があり、食欲不振、お腹の張りに効果があります。
白砂糖は体を冷やす性質があるので黒砂糖と置き換える事で脾胃に優しい選択ができます。

2.食べ過ぎてしまった場合

■胃腸を温める飲み物を摂る
生姜や陳皮(みかんの皮を乾燥させたもの)は、胃腸を温め、消化を促す効果があります。
食べ過ぎた翌日は、生姜湯や陳皮茶を飲むことで、胃腸の負担を和らげましょう。

■ツボ押しで消化を促進する
・中脘(ちゅうかん):みぞおちとおへそを結んだ線のちょうど真ん中あたり。 消化不良の改善や水分代謝の促進などの働きがあります。

・不容(ふよう):みぞおちの付け根で、肋骨のカーブの頂点から指3本分下がったあたりに位置します。
食べすぎて、胸が詰まった感じがするときにおすすめです。

「予防は治療に勝る」という言葉があるように、まずは食べ過ぎを防ぐことが大切です。
中医学の知恵を活かして、暴飲暴食を防ぎ、心地よい年末年始をお過ごしください。

2024/12/18

秋に向けての養生 ~おすすめ食材~

こんにちは。
9月に入り、少しずつ気温の変化を肌で感じ始めるようになりましたね。
今回は当店で実習中の実習生の方がブログを書いてくれました。
季節の変わり目の養生について、ご参考になれば幸いです。
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夏から秋にだんだん気候が変わってきましたね。
季節の変わり目は、体調を崩しやすくなっています。
原因の一つとしては、季節の変わり目による寒暖差により、自律神経が乱れることです。
中医学では自律神経は「肝」という臓腑が関連しています。
急激な温度変化により「肝」が疲弊することで、自律神経がうまく働かなくなってしまいます。
自律神経の乱れにより頭痛、不眠、肌荒れなどが起こりやすくなります。

ほかにも「肝」は「気」、「血」を体内に巡らす作用があります。
「気」とはエネルギーの源のことで、「血」とは体の栄養のことです。
「気」や「血」が体内に滞ることで、疲労感、肩こりなどが起こってきます。
そんな症状が出てくる方は、体力と体の栄養を補うイワシを食べましょう。

他にも夏の疲れが取れていない人は「ブドウ」を食べてみてください。
ブドウは秋の万能果実、体の栄養を補い、筋肉と骨を強くし、体を元気にする作用を持っています。
皮にも豊富な栄養が入っているので丸ごと食べましょう。
干しブドウにすると体力を元気にする作用が、早く実感できますよ。

秋は中医学では肺と関連が深い季節です。
秋は空気が乾燥しています。中医学では肺は「喜潤嫌躁」といい、潤いを好み乾燥を嫌います。
乾燥していない今のうちに、
白い食べ物(中医学では白色は肺と関係があり、白い食べ物は体を潤す作用を持っている食べ物が多い)白ごま、白キクラゲ、豆腐、レンコンを食べてみてください。
特におすすめなのが肺、皮膚を潤し、咳や痰を止めて、体の余分な熱を取ってくれる「梨」です。

肺が乾燥すると風邪をひきやすくなるので、コンコンと長引く風邪に梨とレンコンをミキサーで混ぜたジュースがおすすめです。
秋の本格的な乾燥が来る前に養生をしてみてください。

2024/09/05

春を感じる「梅」のお話

こんにちは。新宿店 田中です。
昨日は低気圧、今日は20℃以上、明日は最高気温が10℃と天気と気温の変化が大きく、
体調を崩されたり、なんとなく調子が悪い方も多いのではないでしょうか。
実習生が春先の代名詞の一つである「梅」について記事を書いてくれました。
ぜひご覧ください。
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こんにちは、研修生の早川です。
2月に入り寒さも一層厳しくなってきましたね。
暦の上では2/4から『立春』、次の『雨水』と、すでに春が始まっていることをご存知でしたか?
『立春』や『雨水』は古代中国の二十四節気(にじゅうしせっき)の考えに由来しています。

二十四節気とは、一年を春夏秋冬の四つの季節に分類し、さらにそこから各季節を六つの時期に分類したものです。立春は二十四節気の中でも一番最初にあたり、日本でも旧暦を採用していた明治時代初期までは一年の始まりを立春としていました。
そして今でも立春にまつわる様々な行事や風習が残っています。

その中の一つが梅の花の開花を楽しむことです。所謂お花見ですね。お花見と聞くと桜のイメージが強いですが、もともとは奈良時代に中国から伝わった梅の花の開花を見て楽しんだのが由来だと言われています。
ちょうど2月頃に開花を迎える梅の花を愛でることで、昔の人は春の訪れを感じていたんですね。

梅は一年の中でも早く花を咲かせ、冬でも葉を落とさないことから、松や竹と共に生命力や病邪を退ける縁起の良い花とされてきました
実際に梅の実を乾燥させた物を『烏梅(うばい)』と言って、
・抗菌作用
・下痢止め
・咳止め

などの効能があることから、漢方薬の生薬や民間薬として昔から使用されています。
もちろん食用の梅干しは健康食として、我々日本人にも馴染みが深いですよね。梅は花の見た目の美しさだけではなく、我々の生活にとても役立っていることから、縁起物と担がれるだけの理由があったんですね。

皆さんも梅の花を楽しみながら春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。それではまた!

2024/02/20

男子ご飯 ~秋の養生編~

研修生の貝津駿吾です。
前回乾燥対策についてお話しさせていただきましたが、
今回は乾燥の季節にピッタリな秋の養生レシピを2つ紹介したいと思います。
男性でも簡単に作れるので、ぜひお試しください♪

1.【蓮根と豚肉の甘酢炒め(2人分)】所要時間15分
・豚バラ肉  200g
・蓮根    150g
・ネギ    適量
・酒     大さじ2
・片栗粉   適量
・醤油、砂糖、酒、みりん、酢 各大さじ2

~作り方~
①蓮根の皮を剥き食べやすい大きさに切り10分ほど酢水にさらします。
②その間に、醤油、砂糖、酒、みりん、酢を混ぜ合わせてタレを作ります。
③豚肉を5㎝くらいに切り片栗粉をまぶして、フライパンで焼きます。
④豚肉に火が通ったら軽く水洗いした蓮根を炒めます。
⑤蓮根に軽く火が通ったらタレを入れ全体に絡ませて完成です。

食材のポイント
・豚バラ肉:エネルギーを補い、虚弱体質の改善に効果があります。疲れにくい体をつくるのに役立ちます。
・蓮根:肺を潤す作用があるので、今の季節の乾燥予防に効果的です。乾燥しやすい肺を労りましょう。
・ネギ:辛味成分が体を温めて風邪の予防に効果があります。これから寒くなり、風邪が流行る季節になるのでピッタリです。

 

2.【きくらげと舞茸と枸杞子の卵スープ(2人分)】所要時間20分
・きくらげ     1つかみ
・舞茸       1/2株
・卵        1個
・白ゴマ      適量
・枸杞子      適量
・ごま油      適量

スープの材料
・おろししょうが  小さじ1
・鶏がらスープの素 小さじ2
・醤油       小さじ1
・水        600ml
・塩胡椒      適量

~作り方~
①きくらげは乾燥の場合、15分前後水で戻します。
②鍋にごま油を入れて熱し、きくらげ、舞茸を加えて中火で2〜3分炒めます。
③スープの材料を入れて煮立たせます。
④とき卵を加えて、白ゴマ、枸杞子を入れて完成です。

食材のポイント
・きくらげ:生命のエネルギーの源である「腎」を補い、疲れを取りやすくします。
・舞茸:内臓の働きを高めて、エネルギーを補います。疲れて元気の無い人におすすめです。
・白ゴマ:体の中から潤し、お肌の乾燥や便秘の改善に効果的です。
・枸杞子:滋養強壮や老化防止、目のかすみにも効果があります。

旬の食材を摂り入れることで、日々の生活に養生を取り入れてみてはいかがでしょうか。腹8分目を意識して充足した秋にしましょう。

 

2023/09/28

夏の薬膳🎐 緑豆とはと麦のぜんざい

【緑豆とはと麦のぜんざい】
暑さの厳しい季節になりましたね。
「緑豆(りょくとう)」は夏に嬉しい体にこもった熱を冷まし、解毒の作用もある食材で、
甘味は少し控えめがおすすめです。
今回は「緑豆」を用いた夏にオススメの「緑豆とはと麦のぜんざい」をご紹介します。
材料(3〜4人分)       調理時間50分
・緑豆   100g
・はと麦  大さじ2
・蓮の実  8個(緑色の芯は取る)
・サンザシ 4本位
・水                1000ml
・くこの実 少々
・ハチミツ お好みで少々
作り方
 ①.きれいに洗った緑豆とはと麦を30分程お湯に浸しておく。
   蓮の実も別に浸しておく。(時間がなければ浸さなくてもOK)
   サンザシは薄く切る。くこの実は水に浸して戻しておく。
 ②.緑豆とはと麦を1ℓの水で煮る。
   沸騰したら弱火にして10分程煮たら蓮の実も加えて、更にコトコト20分程煮る。
   やわらかく煮えたら、火を止めて蒸らしておく。
 ③.器に盛り付けて、①のサンザシをちらし、クコの実をのせる。
   甘いほうが良い方は、お好みでハチミツをかけて召しがってください。
夏は五臓でいうと「心(しん)」の季節。体に熱が溜まりやすい時期で、熱が溜まることで、動悸やイライラ、不眠等の原因になったりします。
体に余分な熱を溜めないように意識して、素敵な夏の思い出を作ってくださいね♪
田中

2023/08/02

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事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売