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薬になる植物・豆知識 の記事一覧

いずれ菖蒲か杜若

こんにちは、いのうえです。

こいのぼりが空を泳ぐ季節ですね。

 

私は2人姉妹だったため、

幼い頃からこいのぼりや五月人形とは縁がなかったのですが

こどもの日にはこの葉っぱは食べるもの?食べないもの?と悩んだ柏餅や

なんでお風呂に草?と思った菖蒲湯は欠かさなかったです。

 

今では柏餅も菖蒲湯も好んでますが 笑

 

さてさて菖蒲(ショウブ)のお話と思ったのですが、

以前、中野店blogにもあったので別のお話に。

 

突然ですがこの花はなんという植物かお分かりですか?

写真:Wikipediaより

分かりづらいですが、正解は菖蒲(アヤメ)です。

 

ではこれはどうでしょうか?

写真:季節の花300

これは杜若(カキツバタ)。

 

ではではこちらはいかがでしょう?

写真:季節の花300

これは花菖蒲(ハナショウブ)です。

 

花菖蒲(ハナショウブ)のことを菖蒲(ショウブ)と呼んでいることが多いのですが、

こどもの日にお風呂にいれている菖蒲(ショウブ)はこちらです。

写真:季節の花300

茶色い猫じゃらしのようなものが菖蒲(ショウブ)の花です。

ご存知でしたか?

 

「いずれアヤメかカキツバタ」という言葉がありますが、

アヤメ、カキツバタに加え、ハナショウブはよく似ているアヤメ科の植物。

一方、菖蒲湯のショウブはサトイモ科の植物のため、花を見れば違いはわかります。

 

ハナショウブはショウブの葉によく似ていたためにハナショウブと呼んだそうですが

見た目に華があるハナショウブをショウブと呼んでしまうようになってしまい、

2つが同じものと勘違いしやすいものに…

 

ちなみに漢字で書いてしまうとアヤメとショウブは

どちらも「菖蒲」と書くところもまた混乱するポイント。

ショウブのことを昔はアヤメといい、アヤメはハナアヤメといっていたようですが、

やはりショウブより華があるハナアヤメがアヤメと呼ばれ、

結果名前を奪われたアヤメはショウブと呼ぶことになったとか…

 

なんだかショウブは花が地味というだけで不憫(・ω・)

 

ではでは、アヤメやカキツバタ、ハナショウブの区別する方法。

花を見ると、

アヤメには網目状の模様があります。

カキツバタには白い色がさしており、

ハナショウブは黄色がさしているのが特徴。

 

その他にも乾いたところに生えているのがアヤメ、湿地にカキツバタ、

ハナショウブはその中間ぐらいの土地に生えるなどもあるのですが、

花を見るのが一番分かりやすいのかなぁと思います。

 

GWのお出かけで見かけましたらぜひ観察してみてくださいね☆

2014/04/26

人の手の形をしたミカン??

こんにちは、渋沢です。

あっと言う間に11月。朝晩の冷え込みも厳しくなってきましたね。

 

昨日の話なのですが、NHKの「あさイチ」をご覧になられた方いらっしゃいますか?

昨日は、高野山の魅力について紹介されていました。

高野山と言えば、平安時代に弘法大使・空海が開山した真言宗の総本山ですね。

この高野山で話題の和菓子と言う事で「仏手柑まんじゅう」が紹介されていました。

 

みなさん、「仏手柑」てご存知ですか?

柑と言う字が入っている通り、ミカン科の植物です。

でも、その形がちょっと珍しい。人が指先をすぼめた手のような形をしています。

仏に手を合わせる姿に似ている事からその名が付けられたとも言われています。

食べられる身の部分がほとんど無いので、主に観賞用としてしか使われていないため、

日本では生産している農家さんもあまりなく、メジャーでは無いですね。

 

ですが、この仏手柑、中国ではとても有名。

井上もこの夏に雲南省に研修に行った際に見かけて写真を撮っていたようで、

そう言えば中国からわざわざ添付してメールしてくれていました。

↓それがこちら。

 

 

ちょっとこの画像だとあまり「手」には見えないのですが・・・

 

ついでにもう1枚。

「buddha hand」。うむ。まさに「仏手」。

 

そんな仏手柑ですが、これ、実は漢方薬としても使われます。

仏手柑:ミカン科のブシュカンの成熟果皮

【性味】辛・苦・酸、温  【帰経】肝・脾・胃・肺

【効能】気の巡りを調節し、胸や胃などの張った痛みやつかえ、食欲不振などを改善

 

実は、養生茶としてこの仏手柑のお茶がイスクラ薬局にもあるんです。

 

 

柑橘類の実の皮を使った生薬には他にも陳皮(ミカンの皮)などがありますが、

これも気の巡りを良くする生薬ですね。

これらの生薬になるものだけでなく、柑橘類の香りと言うのはみな気の巡りを良くします。

これから寒くなってくると、体も気や血の巡りは鈍くなりがち。

日本の冬の風物詩(?!)のおこたでミカン、と言うのは、

少なからず冬の循環の悪さを改善する日本人の生活の知恵なのかもしれません。

2013/11/08

漢方薬の先の草木を見る

こんにちは、いのうえです。

10月は名古屋の薬用植物園、

それから漢方とは関係はありませんが秩父郡のダリア園へ行ってきました。

草花が好きすぎて漢方の世界に入った私、

植物園に行くたび黙々と写真を撮り続け3時間以上過ごすことも…

カメラが電池切れになることもしばしば;

さて、写真はオケラの花(名古屋市立大学)。

この子の根が白朮(びゃくじゅつ)という生薬。

胃腸を元気にする生薬で逍遥丸や補中丸などなど様々な処方で欠かせません。

お正月のお屠蘇にも入ってます♪

今回知ったのですが、京都の八坂神社では白朮祭(をけらさい)なんて行事があるんですね。

年越し行事として12月28日、神社で白朮を焚き、

その火を火縄に移して人々が持ち帰り、

蝋燭に灯したり、お雑煮を炊くのに使って無病息災を願うとか…

漢方薬も元の植物の花や香りを知り、

「あぁ!あれなの!」ということがあると、

処方の先に彼らの顔が浮かび生命力を実感ができる気がします。

またにおいや味などの五感も効果のひとつ、

彼らの咲かせる花を見て気持ちが穏やかになるのも効果のひとつかもしれません。

気分よく名古屋の植物園を後にしたのですが、

帰りに名駅前でティッシュ配りのメイドさんから男性に間違われたのは切なかった…

汗臭かったのかな(´・ω・`)

2013/10/21

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