今回のウェルカムティーは荷葉(かよう)のお茶です。荷葉は蓮の葉とも言い、余分な熱を取る作用がありますので暑い季節にはピッタリのお茶です。

本日のメニュー
・荷葉粥
・鮭のマリネ
・山査子のゼリー
・田七のお茶
それでは美味しい食事会のスタートです。

まずは荷葉粥。
ウェルカムティーでも出てきた蓮の葉を使います。
荷葉と米に水、それに氷砂糖と塩だけの味付けは中国の伝統的な作り方です。
荷葉には胃の機能の促進作用があるため胃腸の弱い方にもおすすめです。
また、荷葉は食物の
1. 消化吸収阻害
2. 体脂肪の分解促進
3. 骨格筋の熱産生の促進
などの効果があり、中国の痩身科に多用される生薬のひとつだそうです。

続いては、鮭のマリネ。鮭に人参、ピーマン、玉ねぎ、サラダ菜に蓮根など野菜もたくさん入り、彩りも豊かです。マリネの酸味も優しく、おいしくいただきました。また、鮭には補気補血、理気活血作用があり、胃腸にやさしく栄養を補給できます。途中にお出ししたのは田七人参のお茶です。田七人参は止血、活血作用があります。全身の血の巡りも良くし、肝臓にもよい雲南省特産の生薬です。
婦人科疾患では不正出血などにも応用されます。料理の最後を飾るデザートは山査子のゼリーです。山査子の鮮やかな赤色に爽やかな緑色のミントで艶やかです。甘酸っぱくておいしい山査子は消化を助けます。
お食事の後は中国公認国立 北京中医薬大学日本校顧問・薬膳専科教授 中村きよみ先生に講義をしていただきました。

中医学でのダイエットは健康であることが大前提であること。つまりただ細くするだけではなく気(筋肉)、血(脂肪)、水(水分)のバランスが取れてこそ美しい体作りが出来るのだとお話していただきました。
また、バランスがとれると新陳代謝も高まり痩せやすくなります。真のダイエットとは食事を運動取り入れ、体のバランスを整えることなんですね。

また、今回はいつもと趣向を変え、国方トレーナーをお招きしました。血流を良くするストレッチなどを教えていただきました。肩こりにも効果があるそうです。イスクラ薬局日本橋店 からは中医学におけるダイエットの講義をしていただきました。やはり体質は人それぞれ違いますので、そのタイプによって使われる漢方薬も違うとのことです。
・うまく消化できずに溜まっていく胃弱太り・・・脾気虚タイプ
・やけ食いなどのストレス太り・・・気滞タイプ
・悪いものが溜まっている・・・淡湿タイプ
・血流や代謝が悪い・・・お血タイプ
などに分けられそれぞれ
脾気虚・・・補中益気湯、六君子湯、防已黄耆湯
気滞・・・逍遥散、開気丸
痰湿・・・竜胆瀉肝湯、温胆湯、防風通聖散
お血・・・冠元顆粒、桃核承気湯、血府逐お丸、田七人参
などの漢方薬が使われることが多いとのことです。ただし、漢方薬だけでなく食事や運動なども一緒に取り入れて行うことが大切だ、ということです。次回は漢方薬局でも相談の多い、「生理痛・生理不順」のための食養生を、9月に予定しております。
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