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筍の話。ハチクが一斉に枯れる!?

こんにちは、大森です。

春といえばタケノコ!なのですが、先日、日本の三大タケノコ(マダケ・モウソウチク・ハチク)の一つ、ハチクが全国で一斉に枯れ始めているというニュースを見ました。

これは病害虫のせいではなく、竹は、開花後に枯死するものだそうです。
種類ごとに開花周期が決まっていて、ハチクの場合は120年周期で、前回の開花が1908年頃だったので、今この数年間が開花周期のため、ハチクの枯死があちこちで起こっているらしいのです。

開花しない期間に竹はタケノコを作るので、枯死した後はしばらく、ハチクのタケノコは品薄になるとのこと。
モウソウチクやマダケのタケノコもあるので、日本の春からタケノコが消えるわけではないですが、エグみの少ないハチクのタケノコが食べられないのは残念です。

竹は生薬としても使われています。
ハチクの場合は、竹竿の皮下部分(竹筎:ちくじょ)は、吐き気やしゃっくり、胃の不調からくるメンタル不調に使われますし、葉(竹葉:ちくよう)は喉からくるカゼの初期に使われます。

タケノコは肺と胃に効果があり、痰切りや頭痛、お腹の張りやむくみによいものです。
冷めると白く固まる粉状の「チロシン」は五月病の予防に効果があるそうです。
食べて美味しく、薬にもなる植物なんですね。

ハチクのタケノコが手に入るとしても市場に出るのは5月から6月、今売ってるのはモウソウチクのタケノコです。まずは、定番の若竹煮とタケノコご飯にして楽しみました。

2025/04/19

ニワとかエルダとかポタとか

こんにちは、北です。ますます色んなお花が咲いていますね~!
中野通りの日当たりが良いところは、早くもツツジが咲いていました。

さて、前回春の花と薬効について少し触れたところから、他にも春に咲く植物で薬効があるものを調べていたのですが……

豊島園の魔法テーマパークを知っている方ならば、見逃せないあの植物があったんです。

その名は、ニワトコ。

生薬名は接骨木(せっこつぼく)。

名前でなんとなく想像できそうな効果の通り、関節痛に対して使われます。

でもそのニワトコ、某魔法使いのニワトコとは少し違います。
アレはイギリスのお話なので、魔法の杖に使われているのは日本の在来種のニワトコではなく、その親戚の西洋ニワトコ。

その英名は、エルダー。
エルダーの花だから、エルダーフラワー。

エルダーフラワーって…!!
ちょっと最近サイダーやシロップなどで売られてる、
ヨーロッパのハーブのなんか良さそうなアレの名前じゃないですか!!!
ちなみに、エルダーフラワーは風邪などで抗炎症として使われるそうです。

いやー、知りませんでした。
生薬って、ハーブって、おもしろいですねー!!

2025/04/12

お花見に行ってきました

こんにちは。大森です。
先日お花見に行ってきました。
満開の八重桜が青空に映え、とても綺麗でした!
春の花は、梅・桃・桜・ボケなどいろいろあるけれど、開花前線がニュースになるのは桜だけ。

なぜこんなにも桜が愛されるかといえば、
完全無傷なものだけでなく、不完全ものにも美を見出す日本人の心情に合うからだそうです。
確かに桜は、強風や雨に当たると散ってしまうので、花の盛りはとても短いですね。

しかしこの日は春爛漫という今が盛りの桜に出会うことができました。
こちらまで元気をもらえた気がします。

2025/04/01

春の花と杏仁豆腐

いよいよ春らしい日差しになってきましたね!
ルンルン遊びに行きたい北です。

そろそろ梅の時期から桃や桜に移り変わってくる頃合いです。
梅は食欲増進や諸々の健康効果が言われていますが、桃や桜もお薬として使われます^^

桜の樹皮は「桜皮(おうひ)エキス」として、咳止めシロップに。
桃の種は「桃仁(とうにん)」として、血流改善や便通改善に。
杏の種は「杏仁(きょうにん)」として、咳止めや便通改善に。

「杏仁」、この漢字、どこかで見たことありませんか?

そう、杏仁豆腐(あんにんどうふ)の「杏仁」です!

でも漢方薬の中に入っている「杏仁」と、杏仁豆腐の「杏仁」は種類が異なります。
漢方薬に入っているのは、苦みがあるため苦杏仁と呼ばれます。
杏仁豆腐に入っているのは、苦みはなく甘みがあるため甜杏仁と呼ばれます。

ほとんどの杏仁豆腐には、甜杏仁の粉とほか色々を混ぜて作られた「杏仁霜(きょうにんそう)」が使われています。
杏仁豆腐の、独特なとろりと甘いような香りは、甜・苦どちらの杏仁も持っています。

あの香りは、嗅いだら杏仁豆腐食べたくなっちゃうんですよねぇ…
おなかは冷やさないように、あったかいお茶とともにいただきます♪

2025/03/21

目の不調の相談例

こんにちは、大森です。

春先は花粉症で目が痒くなったりしますが、花粉症でなくても、春は目にトラブルが起こりやすい季節です。
なぜ春に目のトラブルが増えるのかというと、中医学では、肝に対応する季節は春、その肝の状態が反映される感覚器は目である、からです。

今日は、目に関するご相談例についてお話します。

中医学では、局部に体全体が反映されるという考えがあります。
例えば「足裏マッサージ」は、足の裏を細かい区画に分け、その区画に内臓や五官を割り当てた「反射区」を利用した治療法です。

有名なのは足裏ですが、古典に「五臓六腑の精気は皆上がって目に注ぐ」と書いてあるので、目からも内蔵の状態を読み取ることができます。


この理論での目のバージョンは「五輪学説」といい、目頭目尻の赤いところは五臓の「心」、瞼は「脾」、黒目は「肝」、黒目の中心は「腎」、白目は「肺」の変化を反映するとされています。
例えば瞼がむくんでいたり、眼瞼下垂があったりすると、この方は脾が弱っているかも…と考えるわけです。

五輪学説の理論にこだわらず、眼球とその周囲の異常を「肝」の問題として捉える場合もあります。
五臓の中でもっとも目と関係が深いのは「肝」なので、例えば瞼がピクピクする、ストレスがたまると眼痛が起こる、などは、まず「肝」を考慮してお薬をおすすめすることが多いです。

このように、中医学にはいろいろな理論体系があるので、ひとつの不調に対するアプローチ方法もいろいろあります。
お客様のお話をうかがい、どの理論がお客様の不調の経過を説明するのにぴったりかを考え、お薬をおすすめしております。

なにかお困りの症状がありましたら、ぜひ一度ご相談ください

2025/03/11

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中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売