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温活は今からスタート!

こんにちは、大森です。
暦では立秋を過ぎて秋ですが、まだまだ蒸し暑いですね。
道行く人も夏の服装のままですが、中医学的養生は季節先取りが肝心です。

中医には「冬病夏治」という治療の方針があります。
冬に発病したり悪化したりするトラブルは、夏から対策を開始しましょう、ということです。
例えば、冷え性で寒がりの方は、冬になってから温活を始めたのでは遅いです。
夏に冷やしたツケが、秋や冬になってから出てくる場合もあります。
温活は夏から、です。

そうはいっても、秋とは名ばかりの蒸し暑さですから、がっつり温活用の漢方薬は合わないことがあります。
・冬には温まって自分にピッタリと思っていたけれど、なんだか今は違和感がある……
・のぼせや汗が止まらなくなった……
など、ずっと飲んでいる漢方薬がなんか違う気がする時は、お薬の微調整が必要かもしれません。

「因時制宜(いんじせいぎ)」というのですが、季節や気候の変化に合わせて、治療法や薬を変更してみるやり方です。
温めるお薬でも、暑い間はちょっと軽めのに切り替えると、ちょうどいい具合になることがあります。

ずっと飲んでいるお薬が合わなくなった気がしたら、ぜひ一度ご相談ください。

2025/08/23

「中医学で考える夏のダイエット」

こんにちは、丹沢です。
今回のテーマは、「中医学で考える夏のダイエット」です。
夏は薄着になるため、体型を気にされる方も多いのではないでしょうか。

夏はダイエットの季節?】
中医学では、夏は「陽」が盛んになる季節とされています。
自然界では気温が上がり、日照時間が長くなり、活動的なエネルギーが満ちてきます。
人の身体もそれに呼応して、代謝が高まり、動きやすくなるのが夏の特徴です。
このように、自然と身体が連動する(天人合一)という考え方が中医学の基本です。
だからこそ代謝が活発になる夏は、ダイエットに適した季節なのです。

【中医学的にみる夏の身体】
中医学では、季節ごとに「主役となる五臓」があります。
• 夏:「心」
• 長夏(夏と秋の間の蒸し暑い時期≪諸説あり≫):「

「心」は主に血液循環や精神活動、「脾」は主に消化・吸収の働きをもつと考えます。
脾には「肌肉(筋肉)を主る」という言葉もあり、筋肉の成長には「脾」の働きが重要とされています。
筋肉量が増えると、基礎代謝量が上昇して痩せやすい身体になります。

このように、「心」と「脾」をケアすることで、夏の不調を防ぎ、より効果的なダイエットが見込めます。

【夏に起こる体の変化】
夏の時期は次のような症状でお困りの方が多いです。

• 汗とともに「気(エネルギー)」が漏れて、疲れやすくなる。
• 暑さで「心火」が亢進し、イライラや不眠(特に熱帯夜)になりやすい。
• 冷たいものの摂りすぎで、「脾」の陽気が損傷し、腹痛・下痢・むくみなどの不調が出やすい。

これら症状を見て分かるように、夏の暑さや湿気は、「心」や「脾」に大きく影響します。

特にダイエットを始める際には、このような不調を先に改善することが必要です。
体調を整えてから始めることで、より健康的、そして効果的に痩せることが期待できます。
また、これら不調の改善をサポートしたり、健康的なダイエットを促したりする漢方薬もあります。
気になる方は、ぜひ相談してみてください。

【注意】
ダイエットを行うにあたっていくつか注意点があります。
それは、過度な運動や極端な食事制限は、健康に害を及ぼす可能性があることです。
特に、虚証体質(疲れやすい、貧血気味など)の方は以下のリスクに注意が必要です。

栄養不足や低血糖症状
・筋肉量の減少による基礎代謝の低下:痩せにくい体質・リバウンド
・ホルモンバランスの乱れ

中医学では、身体全体のバランスを整えることを重視します。
そのため、季節や体質に合わせ、無理のない範囲でダイエットを行うことが大切です。

2025/08/19

ホラーもほどほどに?

こんにちは!北です。
夏真っ盛りですね!

この時期はテレビで怖い話をやるのが定番。
でも以前よりは番組の数は少なくなったような気がします。
実家ではみんな怖いのが好きだったので、苦手な私としては正直助かります…。

あんまり怖いと眠れなかったりするんですよね。
それに、ミョーに背後が気になったりして。

これは「怖い」刺激が交感神経を優位にさせているから、だそうです。
ゾクッとするのも、なんとなく涼しくなったように感じるのも交感神経優位のせい。
交感神経は、いわゆる『戦うときに』働く自律神経です。

中医学でも、感情による身体への影響について言及されています。
「怖い」刺激についてはこちら。

・「恐則気下」 恐れれば則(すなわ)ち気下る
・「驚則気乱」 驚けば則(すなわ)ち気乱る

あんまりにも怖いと失禁してしまう、
あんまりにもびっくりして意味不明な行動をとる、というのは何となく知っているところ。

・「恐驚傷腎」 「恐」と「驚」は腎を傷つける

五臓の腎に関係するのは、骨、髄(脳)、髪、歯、腰…なので、

急に白髪になった
足腰たたなくなった
ほうけてしまってぼんやり

なんてのも、怖い刺激が強すぎたりしたら出てくる可能性があります。
ショックが大きくて急に老(ふ)けた、というのは、腎が傷ついたから、なのです。

怖い刺激って怖いですね…。
わたしは、これからも怖いのはゲゲゲくらいまでにしておきます。

 

2025/08/09

今年の梅仕事終わりました

こんにちは、大森です。
今年も無事に梅の天日干しが終了しました。

梅干しといえば、カビ対策が重要ですが、近年は天日干しまでどこに置くかも大問題になってきました。

「梅は漬けたら冷暗所に保存し、梅雨が明けたら天日干しをする」のですが、地球沸騰化の近年、家の中に「冷暗所」はありません。
留守中締め切った家の中は蒸し風呂のようです。
量が多いので、冷蔵庫にも入れられないし。
梅干しのためにエアコンつけっぱなしで出かけるしかないのでしょうか。

保存食づくりも、現代仕様に作り方をアップデートしないといけない気がします。

2025/08/02

暑いときこそ緑茶!?

こんにちは、北です。
夏真っ盛りといった気温が続きますが、冷たいものばかり飲食しないでくださいね。
胃腸の冷えは夏バテの原因にもなりますよ。

さてさて、暑いときこそ熱い緑茶! と言われたことありませんか?
「よくおばあちゃんに言われたナァ…」としみじみ思い出してる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

昔、お茶は薬とされていました。
中国最古の薬物書に『神農本草経』というのがあります。
神農は山野を駆け巡り、自らの身体を使って草木の薬効を調べました。
そして毒にあたるたびに、茶の葉を噛んで解毒したといわれています。」
(参考:福岡八女茶 お茶を飲む 健康とのつながり 昔、お茶は薬だった)

日本では江戸時代の前まで、健康飲料のような位置づけだったそうです。
今の時代のように、嗜好品としてお茶を楽しむようになるのは結構最近のことなんですね。

生薬としてお茶をみてみると、
性味:苦・微甘、微寒
帰経:心・肺・肝・腎・脾・胃
効能:祛風・清爽頭目、清熱降火・解暑、解熱毒・止痢、利水

なんと五臓それぞれに入ります。
そして今この時期に一番気になるのが、「解暑」
中薬学の本*には「傷暑による頭痛・口渇に」とあります。
五臓に染みいる爽やかさ、体内から涼しく。
夏にもってこいですね!

しかし注意事項もあります。
「茶は熱服・少服すべきであり、」おばあちゃんと同じことを言いますね
「冷服すると聚痰畜飲し、」痰やむくみなどの湿の症状が増えるのね…
「過重に飲むと不眠・動悸・悪心・めまい・耳鳴・目がかすむなどの不快な症状をひきおこす。」一部はカフェインの作用ですね
「空腹時に飲むと腎に直入して腰脚・膀胱の冷痛をひきおこし、」そんなに冷やすの?!
「早朝に飲むとさらに腎気を損傷する。」エエエ怖い……

「腎陽虚・脾胃虚寒には禁忌である。」とまで書かれているので、
足腰・おなかが冷え気味の方は、冷たいお茶、お茶の飲み過ぎには気を付けましょう。
ぐるぐるピーなゆるい便になったり、トイレが近くなったりします。
ちなみに麦茶は冷やすほうのお茶なので、キンキンに冷えたのを一気飲みはやめましょうね。

ほっと一息つきたいときに、
ちょっときれいめな茶器に熱いお茶をそそいで、香りを楽しみ、味わいながら、ゆっくり飲む…
なんだか少し優雅な気分になれそうですね!

*[新装版]中医臨床のための中薬学 東洋学術出版

2025/07/26

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本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売