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鼻うがいのすすめ

こんにちは。丹沢です。

最近、すっかり寒くなりましたね。
私も体調管理には気を配っていますが、この季節になると風邪気味になったり、鼻づまりが気になったりします。
そこで、私が最近始めたのが「鼻うがい」です。
個人差はありますが、実際にやってみると、鼻うがいは生理食塩水で鼻粘膜を洗浄するため、思ったほど痛くありません。
鼻うがいをすると鼻の通りがよくなり、とてもスッキリします。

【インド医学における鼻洗浄】
鼻うがいについて、少し調べてみました。
鼻うがいの起源は、古代インドの伝統医学アーユルヴェーダにあります。
約5000年以上の歴史を持ち、身体を浄化する「クリヤ」という手法の一つとして行われてきました。
専用のネティポットを使い、塩水を一方の鼻孔から注ぎ、もう一方の鼻孔へ流し出すことで鼻腔を洗浄します。
インドや東南アジアでは、歯磨きと同じくらい日常的な習慣だったそうです。

【やり方と注意点】
鼻うがいをするにあたって、いくつか注意点があるので紹介します。
・勢いよく生理食塩水を入れたり、やりすぎると鼻粘膜を傷つける恐れがあります。
・上を向いて行うと中耳炎の原因になるため、前かがみの姿勢で行うことがポイントです。

【中医学的な風邪予防は?】
中医学では、風邪予防の基本に 「扶正袪邪(ふせいきょじゃ)」 という考え方があります。
・扶正:体の「正気」(免疫力・抵抗力)を高めること
→おすすめのもの【玉屏風散】
・袪邪:体に侵入した「邪気」(病因)を取り除くこと
→おすすめのもの【板藍根】
この「扶正」と「袪邪」、二つのバランスが風邪予防の鍵です。

鼻うがいは、鼻腔に溜まった花粉、ほこり、ウイルスなどのいわゆる「外邪」を洗い流し、侵入を防ぐので、「袪邪」にあたるかもしれませんね。

【まとめ】
鼻うがいは、注意点もいくつかありますが適切に行えば風邪対策にとても良い習慣だと個人的には実感しています。
これからの季節、鼻うがいも習慣の一つに加えてみてはいかがでしょうか?

2025/11/29

イグじゃなくてノーベルもの?!

こんにちは、北です。
去年の秋に書いた、「肺と大腸のビックリニュース」。

大腸に入れた液体から酸素を取り込もう、という「腸換気法」のお話です。

その研究、しっかり着実に進んでたようですね!
臨床試験の第一段階で効果アリと認められたとのこと。

これがうまく行けば、重症の肺疾患で呼吸が出来ない方とか、
肺がまだ発達しきってないうちに生まれた赤ちゃんの助けになるそうです。

う~~んすごい!! すごいですね!!
肺でのガス交換ができなくとも、とりあえず酸素は体内へ送ることができる。
これが現実になりつつあるんですから!

ただ、
盲腸は働きがないから取っても大丈夫、と長年言われていましたが、実は『免疫の記憶』という機能を持っていた」と最近分かった、なんて例があります。

腸換気法が実用化されて、肺の呼吸の代わりができるようになったとしても、肺の機能を全部カバーできるわけではないのではないでしょうか。
なにかしらの不調や機能障害が残っていたら、それは、腸換気法ではカバーできない「今はまだ知られていない肺の働き」なのかもしれません。

新しい肺の働きが発見されたら…
それはそれでロマン~♪

2025/11/22

菊花と薬膳

こんにちは、大森です。
スーパーで食用菊を見かけるようになりましたね。

菊は品種が多いですが、食用菊観賞用の菊には明確な違いはなく、苦味が少なく味がよいものを品種改良し、食用として栽培されているそうです。

菊花は漢方薬としても使われており、
野菊花は、消炎作用があるので、デキモノなどに、
杭菊花は、視力減退やめまいやふらつきなどに使われます。
(一例です)

この違いは、
杭菊花…キク科キク、およびその品種の頭花
野菊化…キク科キク属のシマカンギク、アブラギク、ホソバアブラギクなどの頭花
ということで、同じキク科でも品種が違うと薬効は違います。
(参照:『中医臨床のための中薬学』)

そう考えると、食用菊の薬膳的効能はどうなるのか気になりますが、
野菊化の性味は苦・辛
杭菊花の性味は甘・微苦

苦みが少ないのは杭菊花のほうです。
食用菊は苦みが少なく味が良い品種ですから、薬効は杭菊花寄りかもしれません。
目にもよく、菊の上品な香りのするおひたしをたくさん食べましょう。

2025/11/15

老子・荘子の本を読んで…

こんにちは、丹沢です。

最近、老子・荘子の本を読んでいて、ありがたいお言葉がありましたので紹介したいと思います。

「五色は人の目をして盲(めしい)しめ、
五音は人の耳をして聾(ろう)ならしめ、
五味は人の口をして爽(たが)わしむ。
馳騁畋猟(ちていでんりょう)は人の心をして狂(きょう)を発せしめ、
得難きの貨は人の行いをして妨なわしむ。
是を似て聖人は腹を為して目を為さず。
故に彼を去てて此を取る。」

「美しい五種類の色彩は私どもの目の感覚をくらませて正しくものを見るさまたげとなり、美しい五段階の音は私どもの耳の感覚をくるわせてただしく音を聞くさまたげになり、おいしい五種類の味は私どもの舌の感覚をにぶらせて正しい味覚を失わせます。
また馬車を走らせるドライブや鳥獣を追いかける狩猟の楽しさは人の判断を狂わせ、手に入れにくい高価な品物は人間の正しい行為を妨害します。
こういうわけで、聖人が人々を治めるときは腹いっぱい食べさせることだけをして、目(や耳)などの感覚を満足させようなどとはいたしません。
つまりあの外面だけの華やかさをすてて、この実質的なものを(選び)取るのです。」
(野村茂夫 老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 角川 2004 P58,59)

【五行論との関係】
ここでいう五色・五音・五味は、五行論からきています。

・五色:青・赤・黄・白・黒 5つの色
・五音:宮・商・角・徴・羽 5つの音階
・五味:酸・苦・甘・辛・鹹 5つの味

五行論とは中医学の基礎となる哲学的思想の一つで、自然界に存在するすべてのものを5つの要素「木・火・土・金・水」に分類する理論です。
つまり、五色・五音・五味は、それぞれありとあらゆる色・音・味と意訳することができます。

【現代へのメッセージ】
現代では、あらゆる映像・音楽・料理などの娯楽や快楽を気軽に楽しめる環境が整っています。
しかしその一方で、「足るを知る(満足する)」ことを忘れてしまいがちです。
私自身、衣食住に困ることなく生活できているにもかかわらず、どこか現状に満足せず、ついつい身の丈以上のものを追い求めてしまうことがあります。
そんな状況に対して、老子は過剰な欲望を戒め、日々の生活のありがたさに気づくことの大切さを説いています。

【最後に】
こうした古代の思想が医学にも応用され、現代でも多くの人の助けになっていることは本当に素晴らしいことだと感じました。

2025/11/08

秋冬対策の初手といえば!

こんにちは、北です。
秋らしい気温…と思いきや、ちょっとヒンヤリしすぎてどのコートを着ていいか悩みますね。
急に気温が下がったので、体調がよろしくない方も多いです。

冷えは万病のもと!
しっかりポカポカ対策のおさらいをしておきましょう!

①飲食は温かいものを
お腹が冷えると消化吸収の力が弱り、全身を温める気血の不足に繋がりますよ!
生姜やにんにく、胡椒など、お腹を温めてくれる食材を摂ると冷えを散らしてくれます。

②手首・足首・首元を守る
細い場所を血管が通るので、寒さが身体に伝わりやすい場所。
気温が低いときには、この3つの「首」をしっかりバッチリ保温しましょう!

③適度な運動
適度に運動をすることで、血流がよくなり、手先足先まで血が巡ります。
また運動することで脳内にはストレス解消ホルモンが分泌されます。
気分転換には少し汗ばむ程度に身体を動かすのが一番!

今の時期、電車やバス、建物の中だとエアコンが効いていて暑いときもあります。
そういうとき、パっと脱げるカーディガンやパーカーは調節がしやすくて良いですよ。
女性なら首回りにはスカーフやストールをまくのもおすすめです。

【冷えない秋冬!】のために、今からしっかり準備をしてポカポカ気持ちよく元気に過ごしましょう!!

2025/11/01

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売