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スポーツの秋!

こんにちは、丹沢です。
秋といえば、スポーツの秋ですね。
運動会や部活終わりに“レモンの蜂蜜漬け”を召し上がっていた方も多いと思います。
実は、中医学的にレモンの蜂蜜漬けはとても理にかなっています。

【酸甘化陰とは?】
「酸甘化陰(さんかんかいん)」とは中医学の理論のひとつで、
酸味と甘味を組み合わせることで、体の陰(潤い)を補う働きがあるとされています。

・レモン:酸味、生津止渇(潤いを生み喉の渇きを止める)
・蜂蜜 :甘味、補中 緩急止痛(脾胃を助け痛みを和らげる)

この組み合わせは、運動後の渇きや疲れにピッタリです。

栄養の面から見ても、蜂蜜の糖分やレモンに含まれている「クエン酸」は、疲労回復に効果的です。
また、「カリウム」も汗で失われた電解質の補給に役に立ちます。

「酸甘化陰」は、他にも「梅干しのおにぎり」や「酢豚」など身の回りにたくさんあります。
皆様もぜひ探してみてください。

2025/09/27

最期まで、口から食べたい!

こんにちは、北です。
秋の味覚が徐々に出てきましたね。
ぶどうに梨、ぎんなんに芋栗かぼちゃ…
食は生きていく上でとても大事!ならば、
ギリギリまで食を楽しみながら生きていきたいものです!^^

そのために大切なのは、「スムーズに口からものを食べられる」こと。
しっかり噛める歯、口から胃へ送るための嚥下(飲み込み)の機能、そして飲食物を消化する機能。
どれも重要ですね。

中医学では「歯は骨の余り」と言われ、骨は「腎」がつかさどります。
嚥下は口やのど周り、食道の筋肉がそれぞれうまく連携してなされますが、
筋肉=肌肉をつかさどるのは「脾」です。
そして飲食物が上から下へ向かう一連の動きは「胃」による「降濁(こうだく)」。
「胃」は、口から来た飲食物を受け止めて(「受納(じゅのう)」)、消化し(「腐熟(ふじゅく)」)、消化物を腸へ受け渡すのが役割です。

口から食べるときに大切な臓腑、脾と胃と腎。
まさにそこに関わるこんな記事を見つけました。

「食べ物を飲み込むときに 甲状腺からのホルモン分泌が増える」

ざっくり要約すると、
食べ物を飲み込むときの、のどからの情報は、
細胞を元気にし、骨まで丈夫にする

「細胞の元気」は、「腎」で言い換えられるので、この記事は、
飲食物を消化し、ちゃんと降濁できることが、腎を守る「補腎」に繋がると見ることができます。
そして「補腎」は骨と歯の健康に繋がり、歯の健康は脾胃の健康に…。
人間の身体というのは、本当にうまいことできてますね。

それならば、脾・胃・腎の健康のために、しっかりと食養生するしかありません!
・よく噛んで食べること!
・冷たい飲食で冷やさないこと!
・肥甘厚味(脂っこい・甘い・味の濃い)は控えめに!胃腸が不調なときは避けること!

ちょっとおかしいかも、というときは早めの対処がおすすめです。
「胃の降濁」を助ける漢方薬、色々ありますよ!

2025/09/20

明目の薬膳「キャロットラペ」

こんにちは。大森です。
読書の秋ですが、スマホやパソコンで電子書籍を読むのは、紙の本を読むより目が疲れます。
目にいいご飯を食べて、目を労りましょうね。

今日ご紹介するのは、明目の薬膳「枸杞入りキャロットラペ」です。

【材料】
人参
枸杞子
好みのドレッシング
粉チーズ
ディル(飾り用)

【作り方】
①枸杞子はさっと洗っておく。
②人参をスライサーで千切りにし、塩(分量外)を振ってしばらくおき、しっかりと水気を絞る。
③枸杞子、粉チーズを加え、好みのドレッシングをかけて和える。

ニンジンは滋肝明目、枸杞子は滋補肝腎・明目の効能があるので、目にはとても良い組み合わせです。
※明目:中医学用語で、目をスッキリよく見えるようにすること

ニンジンの旬は9月から12月頃。
100g中、β-カロテンが7.5mgも含まれています。βカロテンは、体内でビタミンAに変換され、目の角膜を正常に保つ・眼精疲労の軽減などの働きが期待できます。
また、ビタミンAは強い抗酸化作用があるので、発症と進行に老化が影響する白内障・緑内障・加齢黄斑変性症にもいいのです。

枸杞子は世界で最も強力な抗酸化力をもつ食物のひとつで、加齢による眼病予防に期待されるゼアキサンチンが豊富に含まれています。

旬の人参を美味しく食べて、目を守りましょう!

2025/09/13

最近話題のダイエットについて

こんにちは、丹沢です。
前回は「中医学で考える夏のダイエット」について書きましたので、今回もダイエット関連についてお話しします。

【糖尿病治療薬の使用について】
最近では体重を減らすために、糖尿病治療薬(血糖値を下げる薬)を使用するケースが増えているようです。

ご存じの方も多いとは思いますが、このようなお薬をダイエット目的で使うことは、副作用による健康被害のリスクを増大させる可能性があるため、医療現場でも様々な議論がなされています。

【中医学における「消渇」と糖尿病の類似性】
中医学では糖尿病に似た病名を「消渇」と呼びます。

・消(痩せるという意味)→多食しているにも関わらず、痩せてしまう症状(代謝異常)
・渇(渇きという意味)   →口渇(のどの渇き)

これは、現代医学で一般的な糖尿病の三大症状とされる「多飲・多尿・体重減少」に非常によく似ています。
詳しくは漢方百科の記事をご覧ください。
リンクはこちらhttps://www.ikanpo.jp/kanpo/2008/06/27/%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85%E3%81%A8%E6%BC%A2%E6%96%B9/
消渇は非常に複雑で、お薬だけではなく運動習慣や食生活の見直しもとても大切です。

【漢方薬とダイエットの関係】
漢方薬は、症状や体質に合わせて選択されるものであり、ダイエットを目的とした薬ではありません。
ただし、便秘やむくみの改善、冷えの解消などを通して、結果的に身体が整い体重が減ることはあります。
また、漢方薬は自然由来の成分が体質や消化機能に合わせて、緩やかに吸収・代謝されるため、副作用が比較的少ないのも特徴です。

【まとめ:健康的な身体づくりを】
本来英語でダイエット(diet)という言葉は、「痩せる」や「減量する」ではなく、「食生活」という意味です。

漢方を正しく服用することは、健康的な食生活への改善の一助にもなりますのでぜひご活用してください。

最後に、体質に合わない場合には不調を引き起こすこともありますので、必ず専門家に相談をしたうえで選択することをおすすめします。

2025/09/06

あなどるなかれノドの痛み

こんにちは、北です。
また新型コロナの新しい株が流行り始めているとのこと。
コロナの新しい株「ニンバス」の特徴は「のどがカミソリで切られるように痛い」だそうです。
どれだけ痛いのか…。
絶対に感染したくありませんね。

さて、ここでひとつ。
皆さんはのどが痛いとき、何が起こっているのか考えたことはありますか。

ザックリ言うと、のどの痛みは感染や乾燥による炎症のせいです。
炎症の症状には、熱感、腫脹、発赤、疼痛の4徴候があります。
ここに機能障害を足して5徴候、とすることもあります。

では炎症が起こると、何がどうなって痛みが発生しているのか。

①のどの粘膜の細胞が、ウイルス感染や乾燥などによってダメージを受ける

②ダメージを受けた細胞は、免疫細胞によって攻撃、破壊

③破壊した細胞から痛みの原因物質が出てくる

④体内の酵素によって痛み物質へ変換

⑤末梢神経の痛みセンサーが痛み物質によって反応

⑥痛みの信号が神経を伝わって脳へ伝わる

⑦『のどが痛い~!!』

また、この①~⑦の流れと同時に、ダメージ部分には異物退治・除去・修復などのために血流が増えますが、その血液からも痛み物質が集まり、末梢神経の痛みセンサーを刺激します。
のどの痛みが強ければ強いほど、粘膜の損傷ダメージは大きいのです。

そして破壊、損傷した部分をきれいに修復しなければ元通りのノドにはなりません。
そのためには気血が十分にあることが大切です。
熱が高くて消耗、のどが痛くて食事どころか水もあまり取れなかった、
でもちょっと休んだらお仕事に行かなくちゃ…
と無理やり頑張ってしまうと、
ちゃんと治るまで時間もかかってしまいます。

「すごくのどが痛い」という症状は、もはやボヤではなく大火事。
そんなときには、しっかり清熱解毒の生薬が入ったものを使いたいところです。
のどの激痛も大火事も、ごくごく初期に手を打つことができれば消火も修復も軽めで済みます。
アレッ? と思ったときにはすぐ対処できるよう、準備しておきましょう!!

2025/08/30

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売