新緑が眩しく映る5月は、春から初夏への通過点です。今年は、毎日の気温の変動も大きく体調管理が難しいですね。
今月のテーマは“ 頭痛”日常的によくみられる症状だけに、たかが頭痛・・・と思っていませんか?いつも鎮痛薬に頼ってしまう方、辛い痛みの原因とご自分の体質を知って痛みのない毎日を送りませんか?日本人の4人に1人が頭痛持ちと言われています。
頭痛の中でも、日常的に痛みを繰り返す片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛などの慢性頭痛でお悩みの方は、全国に3000 万人はいると言われています。
中医学では、頭痛を外感頭痛(急性)と内傷頭痛(慢性)の2つに分けて考えます。
外感頭痛・・・日常の不摂生や風邪・感染症の症状のひとつとして、痛みが急に現れる。
内傷頭痛・・・内臓の機能失調やストレスによる自律神経の乱れ、慢性的な痛みがしばらく続く。
今月は、内傷頭痛タイプをタイプ別に見てみましょう。
仕事のストレスと疲れで何かとイライラする毎日。慢性的に反復して頭痛が起きる。最近便秘気味で食欲もあまりない。このところ夫に一方的に愚痴をしゃべりまくってしまう。
■ そんなA子さんタイプには・・・加味逍遙散、仏手茶がおすすめです。
デスクワークで肩こりと腰痛がひどい。最近、長時間パソコンを使っていると疲れ目と部分的に刺すような頭痛に襲われることが多い。昔より体が冷えるようになり、メタボ気味。
■ そんなB夫さんタイプには・・・冠元顆粒、香菊花がおすすめです。
最近、疲れやすく家事が億劫に感じる。買い物や掃除の途中で動悸や息切れが起こることも。夜も熟睡できないことが多く、疲れた時に決まってシクシクと頭が痛む。爪が割れやすくなった。
■ そんなC江さんタイプには・・・婦宝当帰膠、帰脾湯がおすすめです。
男性更年期だろうか・・・?と自分でも思うほど、近頃、他愛無いことに腹を立てたり怒りっぽくなった。顔ののぼせや目が充血することもしばしば。耳鳴りと脈打つような頭痛が度々起こる。
■ そんなD朗さんタイプには・・・瀉火利湿顆粒、釣藤散がおすすめです。
あなたの頭痛や日頃の体調に近いタイプはありましたか?
今回は触れませんでしたが、外感頭痛で特に多い、風邪や寒冷が原因の頭痛には頂調顆粒なども用います。
内傷頭痛には上記以外のタイプや原因もありますので、慢性的に頭痛でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。