
秋は乾燥しやすい季節ですよね。
そしてその乾燥によって真っ先にダメージを受ける臓腑は肺なのです。
そのため、この時期には体、なかでも肺を潤す食材を意識的に摂ると良いですよ。
例えばこの季節手に入りやすいものでしたら、やまいも、百合根、蓮根、銀杏、松の実、落花生、アーモンド、しろきくらげ、柿、みかんなどです。
今回の薬膳は体を潤す作用のある合鴨を秋らしく金木犀のお茶で燻製し、同じく肺を潤す梨とクレソンのサラダを添えてみました。
写真では赤ワインを合わせましたが、金木犀のお酒とも合いそうですね。
これにバゲット・チーズなどがあればおもてなしにもなりそう!
秋の夜長をご家族、ご友人とともにゆっくりと楽しんでくださいね。

鴨肉の燻製金木犀の香り 梨とクレソンのサラダ添え
材 料(2 ~ 4 人分)
・合鴨肉 一枚(約200g) ・塩 小さじ1 ・はちみつ 小さじ1 ・白ワイン 大さじ1
・にんにくすりおろし ひとかけ分 ・砂糖 大さじ2 ・桂花茶 大さじ2 ・米 大さじ1
・クレソン ひと束 ・梨 2分の1個
≪ 作 り 方 ≫
1.鴨肉の皮目に格子状に切り込みを入れ、塩、はちみつ、にんにくをすりこみ、白ワインに30分ほど漬けておく。
2.中華鍋などにアルミフォイルを敷き、砂糖、桂花茶、米の順に入れ、網をかぶせ、水気を拭き取った鴨を入れ、強火にかける。
3.煙がうっすら出たら、ふたをして、煙が漏れないように濡れ布巾などで鍋と蓋の間をしっかり覆い、弱火にして13 分スモークする。(写真参照)

4.クレソンは食べやすい長さに切り、梨は薄くスライスして、変色防止のため塩水につける。
水気を切った梨、クレソンに良質のオイル(ここではグリーンナッツオイルを使用)と塩を加えて和える。
国際中医薬膳師 佐藤 薫
