今年の冬は夏の酷暑に続き、厳寒になるとか・・・。
10 月に北京の中医医院に研修に行って来た際、火鍋を食べてきました。
詳細はいずれ漢方百科でご紹介しますが、鍋が半分に区切られていて、辛いスープ、辛くないスープの二種類が楽しめるようになっていました。
近頃では日本でも火鍋のお店が増えているので、皆さんもうご存じかもしれませんね。
北京で火鍋の素(“ 鍋底”と言います)を買ってきたので、自宅で再現!とばかりに、鍋をかっぱ橋で購入(ネットで)して作ってみました。

火鍋の素に入っている生薬、スパイス類を分析すると、やはり体を温めるものが殆ど、今年の冬にぴったりですね。
でも発散させる生薬も多く入っているので、夏の暑気払いにも良いですね。
来年の夏も酷暑だったら試してみたいと思います(笑)。
冬の火鍋に欠かせない具材はなんと言っても羊肉ですね。温中補気といって、お腹を中心に体を温め、気も補います。
これも今回ネットで購入してみましたが、臭みもなく美味しかったです♪その他では海老も体を温め、気を補うのでお勧めです。
その他野菜はお好みで、ですが、辛いスープに入れる具材は、長時間煮ると辛さが中にまで染みこんでしまうので、さっと火を通して食べられるものが良いと思います。
特に茸類は気を補う作用があり、すぐに火が通るのでお勧めですね。北京でもメニューに様々な茸が並んでいましたよ。
そうそう、今回その火鍋のお店で興味深かったのは、様々なたれの調味料とフルーツが店の中央に置かれ、好みでたれを調合し(個人的には辛いスープにはごま油と塩がお勧め♪油で具材をコーティングするのでマイルドな口当たりになります)、口直しにフルーツを食べるようになっていたことです。
確かに辛いスープには花椒が入っているので、舌が痺れて途中から味が分からなくなってしまうので、この口直しフルーツはなかなか良いものだと思いました。火鍋の素は日本でも中国食材のお店で見かけますので、皆さんも是非お試し下さいね♪

材料
鶏ガラスープ、火鍋の素、その他生薬、羊肉、海老、好みの野菜、好みの調味料
作り方
鍋の半分に鶏ガラスープ、あれば枸杞子、棗などスープの味や色に影響のない生薬を入れ、もう半分には鶏ガラスープ、火鍋の素、あれば補気の生薬を入れて火にかける。スープが煮立ってきたら、肉や野菜を入れて、さっと火を通して好みの調味料で食べる。