天津などの生薬供給を担う市場をイスクラ薬局グループで勉強するということでした。
「安国を通らない生薬は薬でない!」ということわざもあるようです。

必死の早起きと、賈(か)先生というイスクラ産業の古くからの友人がアテンドして下さったこともあり、北京から車で約300キロのデコボコ道をなんとか3時間ほどで到着。
実は私、6年ほど前に安国をなんとか見学したいと、知人と行った時には
「安国の市場どこ?」
と住民に聞き回り、迷いに迷って倍の時間をかけてたどり着いた苦い思い出がありました。
“縁”というものの大切さが身に染みました…。
漢方大好きメンバーだけあって、
生薬市場ではデパートのバーゲンセールのように、
全員が目をキラキラさせて収集がつかなくなっていたのが非常に印象的でした。
気になったのは、5年ほど前までは安く買えた生薬が、
日本と変わらない価格になっていたのに驚くと共に、中国経済の発展、
生薬の希少性などを強く感じました。
また、「薬都集団」という製薬企業の工場を見学する機会がありました。
超巨大(3階だてぐらい!?なんでも大きい。)なドイツ製の抽出釜で、製薬技術の近代化がうかがえました。
何よりも一番驚いたのが、「脱毒丹参」などとかかれた蛍光灯に照らされたビーカー群でした。
重金属フリーの生薬を苗の段階から育てたいという、品質にこだわりをもつ中国企業がでてきたことに非常に驚き、これからの漢方薬の方向性に期待が持てました。

短期間の強行日程でしたが、脈々4000年と受け継がれる中医学の知恵、近代化の中国&文化などを見られて、非常に刺激になりました。
「中医学はこんなにすごいよ~!!」と叫びたくなるこの感動を、これからも皆様にお伝えできればと日々勉強に勤しみたいと思います。研修の詳細はイスクラ薬局日本橋店スタッフまでお気軽にどうぞ。
イスクラ薬局日本橋店 今井太郎
<補足>
弾丸ツアーにも拘わらず12名全員が体調を崩さず帰ってこられたのは、飛行機の中でも、食事中でもせっせと漢方薬を飲んでいたおかげだと思います。