中国には、“十人九胃(10人中9人は胃の病気がある)”という諺があります。
過食が一因とされる生活習慣病が懸念される日本でも、
十人九胃は大いにあり得ることです。
この諺の意味は、ほとんどの人が胃に何らかの症状がある、
つまり万病は胃から生まれるということ。
胃の状態が正常に機能していなければ、
いつどんな病気を引き起こしてもおかしくない状態であり、
逆にいつも胃が元気な人はいつまでも健康でいられるということです。
さて、あなたの胃は健康ですか?さっそくチェックしてみましょう。
検査で異常なし。でもこんな症状ありませんか?・・・
□に✔を入れてみましょう。
□みぞおちに痛みがある□みぞおちが焼ける感じ(灼熱感)
□食後に胃もたれをおこしやすい□すぐに胃がいっぱいになる
□胃酸が上がってくる感じがする
□胸焼けがする
□胃が重い
□食欲がとまらない
□お腹が張りやすい(腹部膨満感)
□食べてもすぐに空腹感を感じる
□食欲がとまらない
□食欲がない
□吐き気がする
上の症状は胃からの警告サイン!
“機能性ディスペプシア”といって検査では分からない胃の不快な症状に悩んでいる日本人は4人に1人ともいわれています。
中医学で考える胃の不調
このような不定愁訴(検査では問題ないが、自覚症状としてなんとなく不調な状態)を解消してくれるのが中成薬です。
季節や環境変化、慢性疲労、ストレスによる自律神経の乱れなどで、
からだのバランスが崩れた結果引き起こされることの多い不定愁訴には、
ひとりひとりの心身の状態や環境に合わせた治療が必要です。
病気の原因をピンポイントで狙い撃ちするのではなく、
からだの過不足を正しバランスを整えること、これが中医学の考え方。
検査では分からない胃の不調に対しても同じです。
では、実際に店頭でお渡しする中成薬を少しご紹介します。
脾胃トラブル時の中成薬
≪基本タイプ≫ 脾胃気虚(胃腸虚弱)日本人に多いタイプ。
中医学で食べたものの消化吸収を担うのは脾胃。
脾胃の働きが弱いと、胃もたれ、食欲不振、お腹の張り、吐き気などの症状が起こりやすくなります。
治療には、健脾益気の健胃顆粒がおすすめです。
・ストレスフルで常にイライラや憂鬱があるタイプには逍遥丸
・みぞおちの痛みや便秘・下痢を繰り返すタイプには開気丸
・軟便、下痢をしやすいタイプには健脾散顆粒
・過食によるみぞおちの灼熱感、食べても空腹感があるタイプには晶三仙
・胃酸逆流、胸焼け、ゲップが多いタイプには温胆湯
からだの元気は脾胃から生まれる!
脾胃が元気ならば、消化吸収力も高まり、中成薬の吸収率も高くなって治療効果も向上します。
高タンパク、高脂質、甘味や辛い食べ物、冷食の摂取は、脾胃の機能を低下させる大きな要因です。
また、体によいからといって、過剰に摂取すると、かえって害となることもあります。
【元気な脾胃を保つ秘訣 中医学食養生】
① 毎日の食事の比率は『穀類4:野菜4:動物性食品2』
を目安に(穀類とは米・小麦・大豆・粟・稗など、野菜とはキャベツ・白菜・チンゲン菜・キュウリ・トマトなど、動物性食品とは肉・魚介類・卵・乳製品など)
②1回の食事量は『胃もたれしない・からだが重くならない・眠くならない』を目安に
③1日1回は野菜たっぷりの汁物で満腹感&腸のデトックスを
④食事・睡眠のリズムを整え、自然治癒力を高めることは病気の予防につながります!
食養生と中成薬を上手く使って胃腸を整え、病気になりにくいからだをつくりましょう。
詳しくは店頭でご相談下さい。