亀鹿仙は昨年末に新発売された、亀の甲羅を使った漢方です。美肌に良い亀ゼリーなんていうのもありましたよね~。亀ちゃんは体にとってもよいんですよ。良い症例も次々あがっていて、最近薬局で話題の亀漢方です。正確には、亀とスッポンと鹿の漢方(亀とスッポンと鹿のトリプル配合なんて効いただけで強そう)なのですが、他に亀系の漢方がなかったので、薬局内では通称『亀』と呼ばれています。
ということで(?)、今年のさだ吉先生

産み育てる力、『腎』を強化
イスクラの亀漢方、『亀鹿仙(きろくせん)』には鼈甲(べっこう)、亀板(きばん)、鹿角(ろっかく)という3つの腎を補う漢方が配合されています。鼈甲は、スッポンの甲羅のことで、ウミガメの甲羅(玳瑁・たいまい)とは違います。スッポンと聞くだけでも、なんとなく、元気でそう!と思いますよね☆
鼈甲や亀甲は、若返りの薬である“補腎薬”の一種で、生命力の源である『精』を補う生薬です。生殖機能の働きを助けて、女性ホルモンの働きをよくする力を持っているとされ、中国では更年期の予防や、不妊治療によく使われています。不妊治療中の方ですと、その方の状態により使う補腎薬はかわるのですが、鼈甲や亀甲は『腎陰虚、腎精不足』タイプの方に特におすすめです。
もう一つの代表生薬の鹿角(ろっかく)は、陽気を助け、血を養う力が有るとされ、鼈甲や亀甲の陰を補う力とのバランスをとっており、腎陽不足の方にもお使いいただけます。
陰は陽を助け、陽は陰を助ける
中医学には、「孤陰不生、独陽不長(陰ばかりでも、陽ばかりでも、陰陽は成長できない)」という言葉があります。女性の基礎体温の低温期、高温期を見ても分かる通り、人の体には、陰と陽、どちらも必要で、両方があってこそお互いが成長でき、良い状態が保てます。
亀鹿仙の良さも、この陰と陽、両方を補いバランスをとる力を持っていることです。このおかげで、様々な体質の方にお使いいただけます。また陰と陽の相反する作用をもつ生薬が同時に配合されることで、お互いを引き上げる力をもっており、単体で使用するよりも強力な反応が期待できます。
例えば、
●基礎体温が全体的に高め、(低温期で36.5以上)、もしくは少し低いような場合。
●低温期が短く排卵または採卵までの日数が短い方(生理1日目から12日以内の排卵、採卵の方は早いです)
●採卵ができない、卵の育ちが悪い
●オリモノが少ない
●沢山もしくは長期のホルモン剤の使用により陰虚ぎみ(うるおい不足)になっている方
●仕事が忙しくて寝ても疲れが取れない方
●性欲低下、精子が少ない
また、鼈甲には
●軟堅散結(なんけんさんけつ)
●破瘀通経(はおつうけい)
の働きかがあります。軟堅散結とは、簡単に言うと、塊を柔らかくする、血の巡りをよくするので、子宮筋腫の方にもオススメです。もちろん、女性ホルモンのはたらきを助けるので、アンチエイジング、潤い不足で乾燥しやすい肌の方もぜひ(°∀°)b
話題の亀鹿仙のご紹介でした。