生理の時に、眼の奥が痛くなるという経験はありませんか?私、実はこの症状に悩まされていました。こういったご相談の方も多いので、今日は、眼の奥が痛くなるという理由を中医学的な切り口で書きたいと思います。
006/365: Headache / Diamond Farah
生理の時の女性のカラダは?
生理が近づくと、子宮に血液が貯まるので、からだの上部は血の不足状態になります。女性の体は血が司ると言われており、血の不足になるとあらゆる不調が起こりますが、影響を受けやすいのが“肝”という臓です。
西洋医学の肝臓は代謝が行われ、血液が集まる箇所ですが、漢方でいう“肝”は血を貯める働きがあります。血が不足すると、この“肝”に関係のある部位に影響がでてしまうと考えます。
眼は肝と関係が深い場所
血が不足すると眼の奥の痛みや、眼の疲労、眼の乾燥感などもでてきてしまいます。この状況を改善するためには、しっかりと“血を補う”ことが重要です。しっかり血を補うと、辛い眼の状態が楽になりますよ。
生理前後は、“血”を補う生活&血を消耗しない生活を
パソコン、スマートフォン、読書、など“眼”を使うことは、血を消耗します。生理前後に眼が辛い方はいつもより眼を使うことを控えてくださいね。お食事ですと、色の濃いものをきちんと食べることが大切です。プルーン、なつめ、クコの実、緑黄色野菜(ほうれん草、コマツナなど)、黒ゴマ、黒豆なども食べましょう。ダイエットのために、動物性のタンパク質を控えている方もいらっしゃるのですが、血を補うには、動物性タンパク質をとることも大切です。血を補う作用が強いのは、レバー、鶏肉、牛肉の赤身、まぐろ、かつおなど。毎日少しずつでも食事に取り入れるようにしましょう。
血を補う漢方薬は?
①婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)

血を補う代表的な漢方です。シロップタイプでほんのり甘く、飲みやすい味です。
②参茸補血丸(さんじょうほけつがん)

温める力が強いので、冷えが強い方や、体温が低い方にもおすすめです。鹿の角が入っており、元気がでるので、疲れきっている人にも◎
中医学の知恵で、毎日をもっと快適に!
毎月生理付近で、体調を崩す方は本当に非常に多くいらっしゃいます。皆様の毎日がもっと楽になり仕事もプライベートもがんばれるよう中医学の知恵で応援しておりますので、お気軽にご相談くださいね。
*生理前後の眼の奥の痛みは、血の不足の他にも、潤いの不足、熱がこもっているなど様々な要因がありますので、漢方を服用の際にはご相談くださいね。