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血管の硬さが認知機能の低下に関係しているとする研究結果が発表されました。
東京都健康長寿医療センター研究所の研究によると、血管が硬くなるほど認知機能の低下が3倍起こりやすくなるとのことです。
調査は群馬県に住む65歳以上の高齢者を対象に行われました。対象者1000人のうち、認知症の疑いのある人を除いた約500人を追跡調査したものです。約3から4年健康状態や生活習慣病について調べたとされております。動脈硬化と認知症の関連については、対象者をグループ分けをし、認知機能のテストを実施しました。その結果、動脈硬化の度合いが高いグループでは、低いのと比べ約3倍も認知機能の低下が起こりやすいのが解ったとのことです。継続的に動脈硬化の検査や、認知機能のチェックをする必要があると考えられ、精度が上がれば、高齢者のセルフチェック機能として活用も期待されます。(2015年9月7日読売新聞参照)
中医学では、動脈硬化のような血管が硬くなり血流が滞ることを「瘀血(おけつ)」といい、認知症のような脳の委縮を「腎精の不足」からくる「腎虚(じんきょ)」としてとらえます。中国漢方での治療方法は滞った血流を改善する「活血化瘀法(かっけつかお)」、腎精を補い脳の委縮を遅らせると言われる「補腎」の二つの方法が重要です。あくまでも一例ですのでもし漢方薬をお考えなのであれば、ご相談くださいね。