妊娠中のアルコール、ちょっとだけなら、、、
安定期なら大丈夫とか、少しだけなら大丈夫という話を耳にすることがありますが、妊娠中のアルコール摂取は少量でも良いことはありません。
red wintery wine at Osteria Marco / Jing a Ling
リスクは、、
アメリカの小児学会によると、妊娠中どの時期においても、飲酒に対する安全性は無いそうです。たとえ一日一杯であっても、胎児に影響を及ぼす高い可能性があり、発達障害などのリスクを高め、聴覚や視覚、骨、心臓などへの障害や脳への影響を及ぼす可能性や、注意欠陥多動性障害などの原因になるとも言われています。
妊娠中の飲酒期間によって胎児へ何らかの影響をおよぼすリスクが高まることも指摘されており、飲酒なしの場合と比べて、妊娠3ヵ月目までの飲酒で12倍、6ヵ月目までで61倍、妊娠中ずっと飲酒習慣があった場合はなんと、65倍にまで登るとされます。
別の調査によると、17週~27週の安定期に入った時期に飲酒しやすい傾向があるとのことです。安定期に入ったということでほっとしてしまうのかもしれませし、安定期に入ったら飲酒しても大丈夫と考えるのかもしれませんが、胎児の未発達な肝臓は大人とは全く違い、あまりにも小さく未熟なのでアルコールを分解する能力はほとんどありません。
ほぼ世界中で禁止されている
例外的にイギリスとイタリアでは週に一回、一杯程度ならという考えも有るようですが、世界中、ほぼすべての国で妊娠中の飲酒はよくないとされています。日本産婦人科学会も、妊婦によるアルコール摂取の危険性を指摘しており、飲酒の習慣がある場合、流産や死産、先天異常を引き起こす可能性が有るとしています。先天性異常では発達障害、中枢神経障害、催奇形性、心臓や関節にも異常が出るとしています。
妊娠中は「禁酒する時期」と割り切ってお酒は飲まないに越したことはないようですね。