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冬にジンギスカンがおすすめな理由

こんにちは、櫻井です。

寒い日が続いてますが、皆様いかがお過ごしですか?

私の地元、北海道の北見市では、北見極寒焼肉まつりという無茶な大会が有ります。-10℃以下の野外で焼き肉をするんですが、これが意外に冷えない。まぁ寒くないといえば嘘になりますが、牛肉には身体を温めてくれる力があるからではないかと思っています。

でも牛肉以上に温める力が強いのが羊肉なんです。

羊肉料理といえば私は真っ先にジンギスカンを思い浮かびますが、皆様はいかがでしょうか。北海道育ちの私はこれで育ったといっても過言ではないぐらい、小さいころに沢山他食べた料理です。ホームセンターではジンギスカン用の使い捨て鍋が当時100円で売ってましたし、とにかくみんなが集まればジンギスカンでした。

安くて、おいしくて、野菜も一杯食べられます。いや~思い出しただけで生唾ものです。小さい頃から食べているので、何がくさいのやら全く気になりませんが、慣れていない人にとってはどうしても気になってしまう臭いのなんでしょうねぇ。今日はそんな「ジンギスカン」のお話です。

 

「ジンギスカン」って?


私が知ってる「ジンギスカン」はマトンの肉をタレに漬け込んだもので、もやしやキャベツと一緒に焼いて食べるもの。最後にはそのタレでうどんを食べる料理です。いまは随分と小洒落たというか、臭みのない生ラムなんかをつかったものもありますね。ちなみにこの「ジンギスカン」っていう料理名の由来は、私が小さいころ聞いた話では、「モンゴル帝国を築いた、ジンギス・カン(チンギス・ハン)が遠征の際に兵士に食べさせたもの。丸い鍋は兜をつかっていた名残。」と言われていました。今の今までそれを信じて疑わなかったのですが、調べてみると、実はジンギスカンとチンギス・ハンはまったく関係ないそうです。え??そうなの??

 

ジンギスカン
ジンギスカン / y_katsuuu



どういう風に生まれたかというと、、、


そもそも羊肉が日本で食されるようになったのは明治以降。それも軍や警察、鉄道員の制服に使う羊毛が大量に必要になったため、綿羊の飼育を奨励し増産を図るためと、農家の収入を上げるために羊肉の消費を伸ばそうとした政策が背景にありました。

しかし当時は羊肉を食べる食文化は無く、まったく定着しませんでした。そこで、農商省(今の農林水産省)は日本人の舌にも合う羊肉料理を研究し始め、その開発を、お茶の水女子大学の前身、東京女子高等師範学校に委託したそうです。そして、1920年ごろに原型ができたと言われています。

初期のころの「ジンギスカン」は、といってもまだこのころは「ジンギスカン」という名前もなかったんですが、ただ羊肉を焼いてタレをつけて食べるという、中国、満州地方の清真料理、「カオヤンロウ」をヒントに作られものでした。でもやっぱりそう簡単には定着しなかったそうです。

 

普及は戦後の食糧難・衣料不足から


ジンギスカンが本格的に普及し始めるのは、第二次大戦後。戦後の食糧不足や衣料不足を背景として、羊肉消費促進を政府はさらに推し進めます。その運動の中心が、羊毛用の羊が多く飼育されていた北海道だったと言われています。当時は喜んで食べたというより、必要に迫られてしぶしぶだったんでしょうね。

北海道では、高価な牛肉にくらべ、羊肉が安価で手に入り、輸送時間も短く、新鮮なうちに食べることができたため、臭みがさほど強くなく受け入れられやすかったということも、今のように北海道でジンギスカンが定着した理由かもしれません。その後、つけダレに浸して臭みを消したり、リンゴなどを入れて硬いマトン肉を柔らかくしたりなど改良が施され現在の「ジンギスカン」になります。

ジンギスカンには、たれに付け込んだ「味付け」と、たれにつけない「生」の2パターンあり、醤油ベースの果実や香味野菜などで作ったたれにつけた味付けジンギスカンは、においとコクが強いマトンが多いイメージでしたが、ラム肉、マトンともどちらでもあります。

「マトン」とは、生後1年以上(厳密にはメスまたは去勢されたオスのうち永久門歯が2本以上のもの)、ラムはそれ未満のものです。

ジンギスカン!
ジンギスカン! / yoppy


 

 

中医学的にみると


羊肉は温熱性で、温める力がとても強いとされています。北京でも羊肉のしゃぶしゃぶは冬の風物詩と言えるほど。冷え性への養生で必ず挙げられるのも羊肉です。胃腸も元気にしてくれるので、食欲不振や痩せ、冷え症にはもってこいで、産後の養生や乳汁の分泌促進にも効果があるといわれていいます

加えて、エネルギーを補い、心の安定をはかり動悸を鎮めてくれる力や、足腰の冷えを癒し、痛みを緩和し、体力の回復にも役立つ素晴らしい肉です。しかも羊肉に含まれるL-カルニチンは、食べても脂肪が付きにくいという何ともうれしい効果も持ち合わせています。

 

結局なぜ「ジンギスカン」は「ジンギスカン」なのか?


ジンギスカンは、実際のモンゴル料理とはまったくかけ離れた中華料理を元に考え出されましたが、名前はモンゴルのイメージだそうです。満州国初代総務長官の駒井徳三さんがモンゴルでも食べられていた羊肉からイメージでつけたという説が有力だそうです。「羊肉?モンゴル?チンギスハン? じゃあジンギスカンでいいじゃん。」とかなんとか。。

余談ですが、北海道のおじいちゃんおばあちゃんは、羊を「メンヨー」と呼んでいました。私はてっきり北海道の方言だと思っていましたが、漢字があったんですね。乳牛と同じ意味合いで、綿をとる羊で「綿羊」なんですね。

ラム肉パクチー
ラム肉パクチー / sabamiso


中医学的に見て、身体を温める力が強い羊肉は、寒い冬には是非摂りたい食材です。肉類の中で一番温める力が強いので、冷え性の人には是非試して頂きたい食材です。スーパーでは余り見かけませんが、今はネットでも買えますしね。夏よりも冬に是非食べて頂きたいです。上記の写真のように最近話題のパクチーと炒めても美味しいそうですよ。

今では流通事情も当時に比べて断然よくなっていますし、臭いなんて気にならない羊肉も手に入ります。是非皆さんもジンギスカン、食べてみてくださいね!

2016/01/27

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