自律神経系、怒りとも関係が深く、ストレスや疲れなどの影響を最も受けやすい「肝」。のびのび成長する、スムーズに流れる、発散するといった疏泄の働きがあり、肝気の 流れを調節しています。
また体全体の血液を貯蔵し、供給する蔵血の働きも担っています。

冬の寒さからだんだんと暖かくなる春先、動物は冬眠から目覚め、植物は芽吹き始めるように、私達の体も自然界の変化にあわせて陰から陽へ変化していかなくてはなりません。
しかし、この自然の変化に体がついていかないと、肝の疏泄作用が乱れてしまいます。 春先のにきびは、肝の疏泄の乱れが原因となっていることもあります。

大人にきびは内臓からの赤信号!
“ お肌は内臓を映し出す鏡”と言われるように、なかなか改善されないにきびは、内臓の状態のチェックが必要。
皮脂分泌が主に関係している思春期にきびと違い、大人にきびは、皮脂分泌以外に内臓の状態も関係していると考えられます。女性ならば、毎月正常な月経が来ているか、月経前に何か症状は出ていないか、胃腸の状態や毎日お通じの状態などに注意します。
特に、ホルモンバランスに左右されやすい大人にきびは、黄体ホルモンの上昇する高温期、特に月経前に出来やすく、この時期は肝の疏泄が停滞し、気の流れが滞りがちになる時期でもあります。
にきびはなぜできるの?
にきびは毛穴に出来るものです。
何らかの原因で、男性ホルモンや皮脂分泌、角質の増殖が活発になり毛穴が詰まります。
そこに細菌感染による炎症が起き、赤く腫れてにきびとなります。
メイクの洗い残しやすすぎ残し、必要以上にメイクの洗い残しやすすぎ残し、必要以上に皮脂膜を奪ってしまうクレンジングの使用など、何気ないいつもの洗顔方法がにきびの原因となることもあります。

春の大人にきび対策
まずは、にきびの炎症を抑えます。
炎症には、清熱解毒の働きのある漢方薬の内服がおすすめです。
また、疏肝の漢方薬でストレスやホルモンバランスの乱れを整えることは、大人にきびを繰り返さない根本治療に繋がります。詳しくは店頭でスタッフにご相談くださいね。
お肌を清潔に保つため のスキンケアも重要です。生薬 エキスを使った瑞花露薬用スキンケアシリーズは、お肌の炎症を鎮め、保湿し、皮膚のバリア機能を強化します。
敏感肌になりやすい春先から、ぜひお試し下さい。
甘い物、脂っこい物、香辛料、乳製品、生物・冷たい物、アルコール、コーヒーなどはお体に湿熱を生じやすく、にきびを悪化させる原因に。春にオススメの疏肝の食材には、香りの良いセロリやパセリ、セリなどの香味野菜、梅干しや柑橘類などの酸味食材、あさりやいか、たこなどの肝の調子を整えるシーフードなどがあります。
裏面の薬膳レシピもご参考に!巡りのよい春を過ごしましょう。