こんにちは、ブログではご無沙汰しておりました、太田です!
3月も下旬となり、桜の開花が待ち遠しい時期になりましたね。
先日、横浜美術館の側を通りかかったとき、ピンク色の花を満開につけた木が!
桜にしてはなんだか枝振りが違うと思い、近づいてみると…。
木蓮が満開でした!
こちらの木蓮は「トウモクレン」という名前の木蓮のようですが、木蓮と似た花をつける「コブシ」という植物、ご存知ですか?
日本では、この「コブシ」または「タムシバ」の蕾を早春に採取して「辛夷」(シンイ)という生薬にします。
鼻づまりの漢方薬をお飲みの方、聞き覚えがあるのではないでしょうか。
「辛夷清肺湯」「葛根湯加川芎辛夷」
その名のとおり辛夷を使っている漢方薬です。
花粉症のシーズン、鼻づまりにお困りの方が増えておりますが、
そんな時期に鼻づまりに効く生薬が花をつける。なんだか面白いなあと思います。
(辛夷を薬に、と発見した頃には花粉症はなかったと思いますが。)
そして、辛夷を使った漢方薬で忘れてはならないのが鼻淵丸(ビエンガン)。
こちらも蓄膿症・鼻づまり・鼻炎の改善する薬です。
新宿御苑では桜の開花の時期にコブシの開花が始まるようです。
桜と一緒に是非、コブシも見つけてみてくださいね!