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皮膚トラブルにつながる日常生活の様々な刺激とは

こんにちは、今井です。先週の日曜日に皮膚病の研修に行ってきました。

今回の研修は朝から夕方までのみっちりスケジュールで大変内容の濃い勉強会となりました。主には湿疹やアトピー性皮膚炎についての講義で、前半は西洋医学での治療方法を勉強し、後半では私が6月に研修にいった中国雲南省の雲南中医医院の先生が中医学的な見地から講義をして下さいました。すぐにでも使える内容でしたので、私が担当しているお客様にも早速取り入れていきたいと思います。

 

 

さて、皮膚トラブルのある方が気をつけなければならないこととして、外的要因から身を守ることがあげられます。前回は外的要因のひとつ「乾燥」について書きましたが、日常生活を送っていく中では様々な刺激があります。皮膚にトラブルがあることでお肌が敏感になっています。そしてカラダの中には程度の差こそあれ、少なくとも炎症があると考えられます。日常生活での様々な刺激により、ある日、ずっと耐えていたものが噴出するかように皮膚トラブルとして現れます。今日は、気をつけなければならない日常の様々な刺激についてお話ししたいと思います。

 

 

●皮膚トラブルにつながる日常生活の様々な刺激とは

普段何気なく来ている衣服、これは皮膚トラブルにつながる恐れがあります。特にお肌に直接触れる下着や肌着、シャツやズボンなどは自然素材のものがベストです。そして、できるだけかさばらないお肌に優しいものがいいですね。

次は洗剤。合成洗剤や添加物が多く含まれている洗剤はお肌にとって良くありません。手に症状が出ている主婦湿疹のようなトラブルは特に注意が必要となります。重曹(炭酸水素ナトリウム)や石鹸ベースの洗剤を使うのがオススメです。今は石鹸といっても色々なものがありますので、いくつか使ってみて自分に合ったお気に入りの石鹸を探してみるのも良いかもしれません。

次は食べ物。これは以前の記事「皮膚トラブルには野菜たっぷりのお鍋が最高」でも書きました。皮膚トラブルを悪化させる食べ物とオススメの食べ物はこちらを参照してください。ポイントは和食中心の腹八分目、そして旬のお野菜や果物を取り入れていくこと、さらに冷たいものを控えて温かいものを摂るようにすることです。

次は生活習慣。皮膚トラブルはアレルギー反応とも関係しています。アレルギー反応とは体内に入ってきた異物を体外に出す生体反応ですね。何でもかんでも異物として認識してしまうのが問題なのですが、実際に入ってくる異物少なくしていくのはとても大切です。こまめに掃除をすること、暖房器具や加湿器をうまく使って快適な温度と気温を保ちましょう。冬場は室温18~22℃、湿度45~60%が推奨されています。インフルエンザも湿度50%を超えると激減するそうです。皮膚トラブルのある方は皮膚の炎症が悪化してしまうこともあるので長湯にもご注意を。

いかがでしたでしょうか。いくつか挙げてみましたが、外からの刺激は自分が頑張ればある程度は抑えられますので、是非取り入れてみてくださいね。

2014/10/22

秋が深まったこの時期に皮膚で気をつけなければならない事とは

前回の台風の記事は反響をいただきました。ありがとうございます。今井です。

台風が過ぎた後は一気に寒さが増して秋らしくなりました。秋には初期段階で夏の暑さがまだ残っている「温燥」と秋が深まって朝晩の寒さが増し冬の訪れを感じさせる「涼燥」があります。今は「涼燥」で、朝晩の寒さを乾燥によって風邪を引きやすい時期になりますので注意が必要です。そんな時はやっぱり「鍋」なわけですね。生姜をたっぷり入れた(皮膚の炎症が強い人には生姜はダメですが・・・)お鍋をポン酢でいただきます。ポン酢などの調味料はちょっと奮発していいモノを使うと鍋の美味しさがかなり増しますので、鍋ライフには必須ですよ~。

 


Cosmos (秋桜) / onigiri-kun

 

●秋が深まったこの時期に皮膚で気をつけなければならない事とは

秋の季節に一番気をつけなければならないのは何と言っても「乾燥」です。湿度が下がれば下がるほど、皮膚はダメージを受けやすくなります。皮膚のトラブルを抱えている方は、皮膚のバリア機能が低下しているので、いろいろな刺激に敏感になります。季節によって外気は特徴がありますが、秋冬はかなり乾燥しやすくなりますので、まずは乾燥から身を守らなければなりません。

何度も書いていますが、当店の皮膚の相談では以下の3本柱でお話をしています。

①食養生

②スキンケア

③漢方薬

この中で乾燥から身を守るために一般的に最も大切なのは・・・で、やっぱり外側からのケアが効果が早いのです。

 

●スキンケアのススメ

皮膚にトラブルがある方の敏感な肌は乾燥に弱いので、しっかりとしたスキンケアが必要です。当店では、まずはお肌の水分補給をしてから、化粧水を入れて、最後にクリームを塗ることをオススメしています。これは基本ライン。もし炎症による乾燥がひどい方には、クリームの後に軟膏剤を塗ることもありますし、熱感が強い方には熱を取る目的や水分補給の目的でパックをすることもオススメしています。

スキンケアは毎日毎日きっちりやっていただくと、早くきれいな肌が生まれ変わるのをサポートしてくれます。どれだけ忙しい人でもお風呂上りと朝起きた後の1日2回は必須で、できるならば空いた時間にこまめに皮膚への水分と栄養補給をやっていただきたいと思います。乾燥するこの時期には、最後のクリームは忘れずに。

 

2014/10/17

台風の接近で皮膚トラブルが悪化する理由

こんにちは、今井です。

食欲の秋、文化の秋、スポーツの秋・・・様々な「〇〇の秋」がありますが、秋の風物詩のひとつとして「台風」もありますね。

台風はあまりポジティブな意味の言葉として使われないので「台風の秋」という言葉は耳馴染みがありませんが、我々スタッフは台風が近づいているというニュースを聞くととピクッと背筋が延びます。

というのは、台風の前後では気圧に大きな差が出るために、体調に影響を及ぼすことが多いからです。(お客様も増えます。)

もちろん、皮膚にトラブルを抱えた方にも影響が出てくることがあります。

今日はそんな話です。

 

 

●台風の接近で皮膚トラブルが悪化?

皮膚のトラブルがあるときには、カラダの中に炎症が起こっているということを以前のブログでお話ししました。カラダの中の老廃物を中医学の専門用語では「湿」とか「熱」とかいうのですが、この湿や熱が体の中に蓄積をしてそれを追い出すためにカラダの中では炎症を引き起こします。その炎症は内側の粘膜とともにカラダの外側にも現れて、それが皮膚のトラブルに繋がります。

皮膚には異物が入ってこないようにバリア機能が備わっていて、バリア機能が強い人もいれば弱い体質の人もいます。また、もともとバリア機能が強い人でも長年の食事や生活の乱れが重なってしまうと、徐々に衰えてきてしまいます。年齢とともに皮膚(粘膜)が敏感になったり、暑さや寒さに弱くなったりするのは、そのバリア機能が弱ってきていることが原因のひとつですね。

皮膚が敏感になると、ちょっとした刺激が皮膚トラブルに繋がります。日常生活で皮膚にかかってくる負荷はいくつもあります。

・乾燥や湿気

・冷気や熱気

・紫外線(日光)

・気圧の変化

・汗

ここで、秋の台風を考えてみますと、まさに、乾燥や湿気、気圧の変化が皮膚への負荷にあたります。皮膚トラブルがある人は少なからずバリア機能が落ちていますので、台風が接近すると調子が悪くなるんですね。

そんな時にはカラダの中の老廃物をデトックスして炎症を抑える漢方薬や、スキンケアも大切ですが、それよりも重要なのは、バリア機能を整えるのが効果的です。バリア機能は体表を覆っている「気」や自律神経のバランスによってコントロールされていますので、具体的にどうすればいいかというと、

・消化の良い物を食べて、早く寝ること

これが最強です。前回ご紹介したお鍋はとてもオススメなので、是非お試しくださいね。

2014/10/10

皮膚トラブルには野菜たっぷりのお鍋が最高

こんにちは。今井です。朝晩の気温は下がってきて秋真っ盛りですね。

秋といえば「食欲の秋」です。

食べることが大好きな私は、昼食を食べているときに夕飯は何を食べようとか、そんなことを考えてしまい、1日のうちの大半は食べ物のことを考えているのではないかと・・・食欲の秋、ヤバいですね。食べ過ぎ注意です。

 

さて、食物にはカラダを冷やすものや温めるもの、エネルギーを補うものやデトックスに働くものなど様々あります。

実は皮膚にトラブル抱えている方は、食事が大きく皮膚に影響してきます。

実際の相談でもます初めに、食事について聞きます。

朝昼晩と規則正しく食べてますか?から始まって、朝は主にパン食かご飯食か、毎日決まって飲んだり食べたりしているものなど、また、間食が多いかどうか、好きなジャンルの食べ物も大切な情報です。そして、お酒。これも重要ですね。


鶏肉団子入りちゃんこ鍋 / naotakem

 

●皮膚トラブルには野菜たっぷりのお鍋が最高

食欲があるのはとてもいい事なのですが、皮膚トラブルを抱えている方にとっては、食べ過ぎは厳禁です。特に味の濃いもの、油っこいもの、甘いもの、乾燥しているもの、辛いもの、ナッツ類、生もの、お酒など、これらを食べ過ぎた日には皮膚症状は悪化してしまうことが多いです。

だから当店の相談では口を酸っぱくして、来店の度に「食べ物食べ過ぎちゃってませんか?」と聞いています。

前回もお話しした皮膚治療の3本柱

①食養生
②スキンケア
③漢方薬

この中で一番コストがかからない方法が①食養生です。でも、実行するのが一番難しいんですよね。

もちろん、食事療法だけで完全に治すのも難しいかもしれませんが、カラダ(皮膚)を作っているのは食べ物と空気という大前提(こちらの記事参照)を考えれば、やはり一番大切なのは日々の食生活ということに帰結します。

「一生続くわけではないのでできる限り頑張ってくださいね。」とそうお伝えしております。

では逆に何を食べたらいいかということですが、やっぱり野菜です。特に水分を多く含んでいる青野菜が良いです。生野菜も胃腸が弱い方でなければ大量に食べなければOKです。また、大根(おろし)、レンコン、長芋などもオススメの食材です。

そして、これからの季節にオススメなのはお鍋です。鍋は大量の野菜をグツグツ煮込みますので、消化も良く、カラダも温まります。生姜をたくさん入れて・・・と言いたいところですが、生姜はカラダを温めすぎてしまうので、皮膚トラブルの方にはスパイス程度にしてくださいね。

個人的には、野菜タップリの湯豆腐が好きです。大豆から植物性のタンパク質が取れますし、豆腐はカサがあるのでお腹も満たされます。ダイエットが気になる方にもオススメです。是非お試しください。

 

 

2014/10/03

乾燥による皮膚トラブルの2パターンとは

朝晩の冷え込みと乾燥が気になり始めてきました。もう秋ですね。今井です。

明日は秋分の日、涼しくなって行楽シーズン到来!といった感じですが、乾燥からくる咳風邪にはご注意下さいね。

我が家でも乾燥対策のため加湿器も登場しました。

 

乾燥が増してくると多くなるのが皮膚トラブルのご相談です。

●乾燥が強いタイプには2パターンある

当店では相談を始める時に「かゆみ」「赤みや熱感」「乾燥」「ジュクジュク」に注目をして話を聞いていくのですが、ここで出てくる指標にも乾燥が入っています。乾燥が強いタイプの皮膚トラブルは主に2パターンありまして、

①虚弱体質のため皮膚に潤いがなくなりカサカサしてくるタイプ

②炎症のため熱が皮膚にこもり皮膚の水分がなくなって乾燥するタイプ

虚弱が強いか、熱が強いかのどちらかによって治療法も変わってきます。虚弱が強く出ていれば体を元気にして皮膚に栄養や潤いを与える漢方薬をメインに使い、熱が強ければ清熱して体をデトックスする漢方薬をメインに使います。さらに食事やスキンケアの方法も2タイプによって異なります。

細かい内容ついては追々ブログに書いていこうと思います。

 


秋の空 / masahiko

 

さて、前回の記事で当店の皮膚トラブルにおける漢方相談について、一般的なことを書いてみましたが、今回もその続きです。

●皮膚治療の3本柱とは 

皮膚トラブルの治療において、必要なこととして3本柱の話をいつもしています。

①食養生

②スキンケア

③漢方薬

皮膚トラブルの症状の度合いにもよりますが、これら3つは同時に行ってこそ大きな効果を発揮することができます。

①の食養生は皮膚トラブルに繋がりにくい食生活や生活養生を行っていくことでコストは余りかかりませんし、もしかしたら生活コストを切り詰めることにも繋がるかもしれません。ですが、実際に続けることはかなり大変です。食養生はあたりまえのような事も多いので内容が難しいというよりも、わかっているんだけどできない、という難しさだったりします。

②のスキンケアはやはり重要で、体の内側からの漢方薬で体質を整えると同時に外側からのアプローチもかなり効果的です。皮膚は一番外側の器官ですから、直接患部にお薬(漢方薬)を塗りこむことができることは大きなメリットになります。なので、スキンケアも大切になるのです。

③の漢方薬は体の内側からのアプローチになります。皮膚は一番外側の器官ですが、他の器官と同様に私たちが食べた食物と吸った空気から作られています。体の機能が衰えたり、老廃物が溜まったりして、体の中に炎症が起こります。それが皮膚トラブルとして現れてきますから、体のバランスを内側から整えるのも必要になってくるのです。

 

2014/09/22

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運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売