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秋が深まったこの時期に皮膚で気をつけなければならない事とは

前回の台風の記事は反響をいただきました。ありがとうございます。今井です。

台風が過ぎた後は一気に寒さが増して秋らしくなりました。秋には初期段階で夏の暑さがまだ残っている「温燥」と秋が深まって朝晩の寒さが増し冬の訪れを感じさせる「涼燥」があります。今は「涼燥」で、朝晩の寒さを乾燥によって風邪を引きやすい時期になりますので注意が必要です。そんな時はやっぱり「鍋」なわけですね。生姜をたっぷり入れた(皮膚の炎症が強い人には生姜はダメですが・・・)お鍋をポン酢でいただきます。ポン酢などの調味料はちょっと奮発していいモノを使うと鍋の美味しさがかなり増しますので、鍋ライフには必須ですよ~。

 


Cosmos (秋桜) / onigiri-kun

 

●秋が深まったこの時期に皮膚で気をつけなければならない事とは

秋の季節に一番気をつけなければならないのは何と言っても「乾燥」です。湿度が下がれば下がるほど、皮膚はダメージを受けやすくなります。皮膚のトラブルを抱えている方は、皮膚のバリア機能が低下しているので、いろいろな刺激に敏感になります。季節によって外気は特徴がありますが、秋冬はかなり乾燥しやすくなりますので、まずは乾燥から身を守らなければなりません。

何度も書いていますが、当店の皮膚の相談では以下の3本柱でお話をしています。

①食養生

②スキンケア

③漢方薬

この中で乾燥から身を守るために一般的に最も大切なのは・・・で、やっぱり外側からのケアが効果が早いのです。

 

●スキンケアのススメ

皮膚にトラブルがある方の敏感な肌は乾燥に弱いので、しっかりとしたスキンケアが必要です。当店では、まずはお肌の水分補給をしてから、化粧水を入れて、最後にクリームを塗ることをオススメしています。これは基本ライン。もし炎症による乾燥がひどい方には、クリームの後に軟膏剤を塗ることもありますし、熱感が強い方には熱を取る目的や水分補給の目的でパックをすることもオススメしています。

スキンケアは毎日毎日きっちりやっていただくと、早くきれいな肌が生まれ変わるのをサポートしてくれます。どれだけ忙しい人でもお風呂上りと朝起きた後の1日2回は必須で、できるならば空いた時間にこまめに皮膚への水分と栄養補給をやっていただきたいと思います。乾燥するこの時期には、最後のクリームは忘れずに。

 

2014/10/17

台風の接近で皮膚トラブルが悪化する理由

こんにちは、今井です。

食欲の秋、文化の秋、スポーツの秋・・・様々な「〇〇の秋」がありますが、秋の風物詩のひとつとして「台風」もありますね。

台風はあまりポジティブな意味の言葉として使われないので「台風の秋」という言葉は耳馴染みがありませんが、我々スタッフは台風が近づいているというニュースを聞くととピクッと背筋が延びます。

というのは、台風の前後では気圧に大きな差が出るために、体調に影響を及ぼすことが多いからです。(お客様も増えます。)

もちろん、皮膚にトラブルを抱えた方にも影響が出てくることがあります。

今日はそんな話です。

 

 

●台風の接近で皮膚トラブルが悪化?

皮膚のトラブルがあるときには、カラダの中に炎症が起こっているということを以前のブログでお話ししました。カラダの中の老廃物を中医学の専門用語では「湿」とか「熱」とかいうのですが、この湿や熱が体の中に蓄積をしてそれを追い出すためにカラダの中では炎症を引き起こします。その炎症は内側の粘膜とともにカラダの外側にも現れて、それが皮膚のトラブルに繋がります。

皮膚には異物が入ってこないようにバリア機能が備わっていて、バリア機能が強い人もいれば弱い体質の人もいます。また、もともとバリア機能が強い人でも長年の食事や生活の乱れが重なってしまうと、徐々に衰えてきてしまいます。年齢とともに皮膚(粘膜)が敏感になったり、暑さや寒さに弱くなったりするのは、そのバリア機能が弱ってきていることが原因のひとつですね。

皮膚が敏感になると、ちょっとした刺激が皮膚トラブルに繋がります。日常生活で皮膚にかかってくる負荷はいくつもあります。

・乾燥や湿気

・冷気や熱気

・紫外線(日光)

・気圧の変化

・汗

ここで、秋の台風を考えてみますと、まさに、乾燥や湿気、気圧の変化が皮膚への負荷にあたります。皮膚トラブルがある人は少なからずバリア機能が落ちていますので、台風が接近すると調子が悪くなるんですね。

そんな時にはカラダの中の老廃物をデトックスして炎症を抑える漢方薬や、スキンケアも大切ですが、それよりも重要なのは、バリア機能を整えるのが効果的です。バリア機能は体表を覆っている「気」や自律神経のバランスによってコントロールされていますので、具体的にどうすればいいかというと、

・消化の良い物を食べて、早く寝ること

これが最強です。前回ご紹介したお鍋はとてもオススメなので、是非お試しくださいね。

2014/10/10

皮膚トラブルには野菜たっぷりのお鍋が最高

こんにちは。今井です。朝晩の気温は下がってきて秋真っ盛りですね。

秋といえば「食欲の秋」です。

食べることが大好きな私は、昼食を食べているときに夕飯は何を食べようとか、そんなことを考えてしまい、1日のうちの大半は食べ物のことを考えているのではないかと・・・食欲の秋、ヤバいですね。食べ過ぎ注意です。

 

さて、食物にはカラダを冷やすものや温めるもの、エネルギーを補うものやデトックスに働くものなど様々あります。

実は皮膚にトラブル抱えている方は、食事が大きく皮膚に影響してきます。

実際の相談でもます初めに、食事について聞きます。

朝昼晩と規則正しく食べてますか?から始まって、朝は主にパン食かご飯食か、毎日決まって飲んだり食べたりしているものなど、また、間食が多いかどうか、好きなジャンルの食べ物も大切な情報です。そして、お酒。これも重要ですね。


鶏肉団子入りちゃんこ鍋 / naotakem

 

●皮膚トラブルには野菜たっぷりのお鍋が最高

食欲があるのはとてもいい事なのですが、皮膚トラブルを抱えている方にとっては、食べ過ぎは厳禁です。特に味の濃いもの、油っこいもの、甘いもの、乾燥しているもの、辛いもの、ナッツ類、生もの、お酒など、これらを食べ過ぎた日には皮膚症状は悪化してしまうことが多いです。

だから当店の相談では口を酸っぱくして、来店の度に「食べ物食べ過ぎちゃってませんか?」と聞いています。

前回もお話しした皮膚治療の3本柱

①食養生
②スキンケア
③漢方薬

この中で一番コストがかからない方法が①食養生です。でも、実行するのが一番難しいんですよね。

もちろん、食事療法だけで完全に治すのも難しいかもしれませんが、カラダ(皮膚)を作っているのは食べ物と空気という大前提(こちらの記事参照)を考えれば、やはり一番大切なのは日々の食生活ということに帰結します。

「一生続くわけではないのでできる限り頑張ってくださいね。」とそうお伝えしております。

では逆に何を食べたらいいかということですが、やっぱり野菜です。特に水分を多く含んでいる青野菜が良いです。生野菜も胃腸が弱い方でなければ大量に食べなければOKです。また、大根(おろし)、レンコン、長芋などもオススメの食材です。

そして、これからの季節にオススメなのはお鍋です。鍋は大量の野菜をグツグツ煮込みますので、消化も良く、カラダも温まります。生姜をたくさん入れて・・・と言いたいところですが、生姜はカラダを温めすぎてしまうので、皮膚トラブルの方にはスパイス程度にしてくださいね。

個人的には、野菜タップリの湯豆腐が好きです。大豆から植物性のタンパク質が取れますし、豆腐はカサがあるのでお腹も満たされます。ダイエットが気になる方にもオススメです。是非お試しください。

 

 

2014/10/03

乾燥による皮膚トラブルの2パターンとは

朝晩の冷え込みと乾燥が気になり始めてきました。もう秋ですね。今井です。

明日は秋分の日、涼しくなって行楽シーズン到来!といった感じですが、乾燥からくる咳風邪にはご注意下さいね。

我が家でも乾燥対策のため加湿器も登場しました。

 

乾燥が増してくると多くなるのが皮膚トラブルのご相談です。

●乾燥が強いタイプには2パターンある

当店では相談を始める時に「かゆみ」「赤みや熱感」「乾燥」「ジュクジュク」に注目をして話を聞いていくのですが、ここで出てくる指標にも乾燥が入っています。乾燥が強いタイプの皮膚トラブルは主に2パターンありまして、

①虚弱体質のため皮膚に潤いがなくなりカサカサしてくるタイプ

②炎症のため熱が皮膚にこもり皮膚の水分がなくなって乾燥するタイプ

虚弱が強いか、熱が強いかのどちらかによって治療法も変わってきます。虚弱が強く出ていれば体を元気にして皮膚に栄養や潤いを与える漢方薬をメインに使い、熱が強ければ清熱して体をデトックスする漢方薬をメインに使います。さらに食事やスキンケアの方法も2タイプによって異なります。

細かい内容ついては追々ブログに書いていこうと思います。

 


秋の空 / masahiko

 

さて、前回の記事で当店の皮膚トラブルにおける漢方相談について、一般的なことを書いてみましたが、今回もその続きです。

●皮膚治療の3本柱とは 

皮膚トラブルの治療において、必要なこととして3本柱の話をいつもしています。

①食養生

②スキンケア

③漢方薬

皮膚トラブルの症状の度合いにもよりますが、これら3つは同時に行ってこそ大きな効果を発揮することができます。

①の食養生は皮膚トラブルに繋がりにくい食生活や生活養生を行っていくことでコストは余りかかりませんし、もしかしたら生活コストを切り詰めることにも繋がるかもしれません。ですが、実際に続けることはかなり大変です。食養生はあたりまえのような事も多いので内容が難しいというよりも、わかっているんだけどできない、という難しさだったりします。

②のスキンケアはやはり重要で、体の内側からの漢方薬で体質を整えると同時に外側からのアプローチもかなり効果的です。皮膚は一番外側の器官ですから、直接患部にお薬(漢方薬)を塗りこむことができることは大きなメリットになります。なので、スキンケアも大切になるのです。

③の漢方薬は体の内側からのアプローチになります。皮膚は一番外側の器官ですが、他の器官と同様に私たちが食べた食物と吸った空気から作られています。体の機能が衰えたり、老廃物が溜まったりして、体の中に炎症が起こります。それが皮膚トラブルとして現れてきますから、体のバランスを内側から整えるのも必要になってくるのです。

 

2014/09/22

皮膚トラブルの漢方相談

みなさん、こんにちは。店長の今井です。

当店には、「アトピー」「皮膚病」「中医美容」「婦人科疾患」などを専門にされ、全国的に講演会の講師を務めたり、多くの雑誌取材を受けている、大変人気のある中医学講師が漢方相談に来られています。

さて、誰でしょう?

楊暁波先生です!

楊暁波先生は月に2回中野店で漢方相談を受けているのですが、先生の隣で話を聞いていると大変勉強になる事が多くあります。また、個人的にも皮膚病を専門で勉強しており、専門講座を受けたり勉強会にも積極的に参加をして、お客様のサポートとなれるように努めています。

そこで、この中野店のブログスペースを借りて、楊先生のお話でなるほどなぁと思ったことや、お客様の相談の中で一般的にもお話しできることなど、皮膚トラブルに特化したコーナーを作って書き綴っていこうと思います。

週に1回は記事を書いていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 

Calm day of autumn / “KIUKO”

 

さて、今回は当店に来られた皮膚トラブルでお悩みのお客様に、まず初めにお話ししていることを書いてみたいと思います。

私は最初に「かゆみ」「赤みや熱感」「乾燥」「ジュクジュク」に注目をし、自覚症状を詳しく聞いています。了解が得られれば写真も撮って残しています。

お客様の中には、かゆみが強い人もいれば、赤みが強い人もいます。掻きむしってしまって滲出液でジュクジュクの人もいれば、皮膚が剥けた鱗屑(りんせつ)がひどい方もいます。しかし、程度の差こそあれ、どの方にも共通するのが「体の中に炎症が起きている」ということです。体の中に炎症が起こったとしても、通常であればすぐに体の修復機能が働いて、炎症(延焼)を鎮火してくれるわけですが、その機能がうまく働かなかったり、もともとトラブルになりやすい敏感肌の方などは皮膚の炎症(皮膚トラブル)として現れてしまいます。

 

DSC_8465 / imgdive

 

●皮膚が育っていく上で栄養補給が大事!

さて、ここで、ひとつ質問ですが、皮膚は何からできているでしょう??

皮膚には、表皮があって、真皮があって、皮下組織があって・・・

ん~、タンパク質??脂質?

たしかに皮膚の構成上、表皮にはタンパク質の一種であるケラチンやセラミドなどの脂質があったりするのですが、考え方をもっとシンプルにすると、食物(水)と空気、この二つから、私たちの体を経て、皮膚が作られています。

そもそも、私たちの身体自体が、食物(水)や空気から作られているのですから、この2つの要素は、とても重要っぽいというのは何となくわかると思います。

中医学では、「腎」は「先天の本」、「脾」は「後天の本」という言葉があります。

簡単に解釈すると、もともと生まれ持った体質には強いor弱いがあるが、体が育っていく上で栄養補給はとても大切だよ、ってことです。この「栄養補給」がまさに、食物(水)、空気、そして、それを処理する、脾(胃腸)と肺というわけです。まとめると、私たちの体のトラブルには、食物(水)、空気、脾(胃腸)、肺、と密接な関係にあるということになります。

 


0275 : One plate dinner / sakura_chihaya+

 

さて、話を戻しまして、皮膚のトラブルがあるときには体の中には炎症があるということをお話ししました。この炎症をいかにして鎮火するかが皮膚トラブルの解決に繋がるのですが、かゆみ、赤みや熱感、乾燥、ジュクジュクを見て、聞いて、どこが問題なのか、食べ物なのか、空気(花粉やハウスダスト等も含みますが)なのか、脾(胃腸)なのか、肺(表裏関係にある大腸も含む)なのか、をまず考えることになります。

次回も皮膚トラブルの漢方相談について書きたいと思います。

2014/09/18

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売