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秋の味覚 生落花生(母乳の出が悪い・乾燥肌向きの薬膳スープ)

こんにちは、大森です。
今年も生の落花生が出回るようになりました。
まだ未熟なうちに収穫した生の落花生は、9月の短い間しか売っていないので、見かけたらすぐ買ってしまいます。

塩ゆでにして食べるのもよし、殻から出して炊き込みご飯やサラダにするのもよし。

今回ご紹介する「生落花生と豚足の薬膳スープ」は、母乳の出が悪くなっている時の定番です。
中医学では
①飲食したものを消化吸収して「気」「血」を作る
②その「気」によって「血」を母乳に変化させる
とされているので、気血が不足すると母乳が十分に作られなくなるんですね。
(母乳不足の原因は他にもあります。詳しくは『漢方百科』の記事秋の食材 落花生をご覧ください)
産後の友人に差し入れしたことがありますが、その夜から母乳の出が良くなったそうです。

豚足はコラーゲンを豊富に含む美容食品で、薬膳的には補血(血を増やす)・潤膚(お肌プルプル)・通乳(母乳の出をよくする)の効能があります。

ですから、授乳中のママだけでなく、血不足で肌が乾燥しやすい人、粘膜強化や便秘解消を目指す人にもお勧めのスープです。

授乳中の方用に、塩だけのシンプルなスープになっていますから、もし豚足のニオイが気になるなら、頂く時にお好みの薬味をたっぷり添えてみてください。

花生黄豆猪蹄湯(豚足と落花生と大豆のスープ)


【材料】
豚足      加熱済み半割になったもの1本分
生落花生    むきみ120g
水煮大豆    120g
塩 小さじ1(スープ味付け用)
陳皮      0.2gほど
葱の青いところ 1本分

【作り方】
①    生落花生は殻ごと水の中でこすり洗いし、表面の泥など汚れを落とす。
②    鍋に海水より濃いめの塩水を沸かし、落花生を殻ごと40分ほど茹でてそのまま冷ます。
③    落花生を殻から出して150g分用意する。
④    豚足は熱湯をかけて表面の脂を落としておく。
⑤    圧力鍋に豚足と水700ccと塩小さじ1を入れ、蓋をして高圧で10分加熱し自然放置する。
(または土鍋でコトコト煮る)
⑥    圧が抜けたら蓋をあけ、浮いた油をすくい取る。
⑦    水煮大豆と落花生と陳皮と葱の青いところを加え、蓋をしないで弱火で更に20分煮て火を止める。

2024/09/10

秋になる前の養生!

こんにちは、北です。

さて、暑い夏から涼しく乾燥する秋に向かっていくわけですが……
去年の季節の変わり目は今年と同じく高温で長かった!!
ということは、去年を振り返ると今からできる対策が見えてきます。
去年の秋は、急な気温と湿度の変化のためか、風邪を引かれる方、咳が長引く方が多かった印象です。

つまりこの秋にやっておきたい対策はふたつ!
①風邪予防 と ②乾燥予防 です!!

①風邪予防
風邪の原因はウイルスです。
体に入ってきたウイルス異物にすぐ負けてしまわないように、体には防御の仕組みが働いています。その働きは、中医学では「衛気(えき)」によるものとされています。
「衛気」は漢字の通り、体を防「衛」する「気」なので、
【疲れている=エネルギー不足=気虚】だと風邪を引きやすいということになります。
「疲れてると抵抗力が落ちるから」と言われる所以ですね!
このようなとき、漢方では補気(ほき)してくれるものを選びます。

【風邪の予防のために守りたいこと】
・疲れすぎない
・疲れても「きちんと食事」と「しっかり睡眠」でケア

②乾燥予防
風邪のあとの咳が長引く理由にも色々ありますが、「厳しい夏のあと」であることを考えると、夏に消耗した「気」「陰」のうち「陰」、つまり潤い不足が考えられます。
(参考:夏に弱い人とは??①)
中医学で呼吸器系を表す「肺」は乾燥に弱い臓とされています。
空咳が続く、口やのどに乾燥感がある、便がコロコロ…といった症状がある方には、補陰(ほいん)の漢方薬を使うことがあります。

【乾燥予防のために守りたいこと】
・水分はこまめにとる
・すでに鼻やのどに乾燥感があるときはマスクをして保湿を

美味しいものだらけの秋がもうすぐそこです。
秋が旬の果物や野菜は渇いた体に潤いを足してくれるものがたくさん!
旬の味わいをたっぷり堪能できるよう、風邪予防と乾燥予防で元気な秋を迎えましょう!

2024/08/29

「冷や汁」デビューしました

こんにちは。大森です。

立秋も過ぎ、今日は処暑。
暑さが峠を過ぎ後退し始める頃だそうです。
確かに、朝晩は多少秋の気配が漂う気がしないでもない。
でも日中はまだまだ暑いですね。

私事ですが、この夏は、「冷や汁」デビューしました。
冷や汁の名前は知っていたものの、今まで機会がなくて。

検索してみたところ、
・冷や汁は宮崎県と埼玉県が有名。
・宮崎は焼魚ほぐし身入り。ご飯にかけて食べる。
・埼玉は焼魚ほぐし身なし。麺の付け汁として食べる。

ざっくりとこんな違いがあるようです。

そこで、「つけ麺風冷や汁」を作ってみました。
味噌に焦げ目をつけるのは面倒なので省略。
麦味噌なかったので白味噌で代用。
宮崎スタイルは、汁にアジなど焼いてほぐしたものを入れるらしいですが、今回は鯛の塩焼きをほぐして別添にしてみました。
味変用のすだちと七味も添えて、さあ実食!

食べてビックリ!
なにこれ?
冷や汁ってこんなに美味しいの!?
さっぱりして口当たりが良く、野菜たっぷり、タンパク質も摂れる!

それに材料を薬膳的にみてもバランスがいいんです。
みょうが・生姜・大葉などの薬味は辛味温性なので、体の湿気を飛ばしてくれます。
オクラ・キュウリ・すだち・豆腐は脾胃に入って、熱を冷まし、乾燥を潤し、水はけをよくします。
鯛・味噌はおなかの調子を整え、元気をつけます。
さっぱりしているけど、冷やしすぎない組み合わせになってます。

まだしばらく蒸し暑いと思うので、当分の間は冷や汁メニューが活躍してくれそうです。

【材料】2人分
焼き魚の身 … 約1/2~1尾分
きゅうり … 1本
オクラ…3,4本
木綿豆腐 … 1/4丁ほど
大葉 … 3~4枚
みょうが … 1個
生姜…スライス3,4枚
白いりごま(またはすりごま) … 小さじ1~2
胡麻ペーストチューブ … 2cm
冷たいだし汁(※) … 360m(何の出汁でもいいので濃目に)
白味噌 … 大さじ2

【準備】
① 出汁は濃くとり、十分冷やしておく。
② 魚は焼いてほぐす。小骨までしっかりとる。
③ 豆腐は水切りしておく。

【作り方】
①きゅうりは両端を切り落として小口切りにし、塩少々(分量外)をまぶして5分おき、水気を軽く絞る。
②オクラは小口切りにして塩水に浸ける。
③薬味を準備する。大葉はせん切り、みょうがは輪切りにし、水にさらしてザルに揚げる。
生姜は出来るだけ細い千切りにする。
④すり鉢に味噌と胡麻ペースト(チューブ2cm)を入れ出汁を少しずつ加えすり混ぜる。
⑤しぼったきゅうりと薬味類、水を切ったオクラ、豆腐(手でちぎりながら)を入れ、胡麻を振る。
⑥味変用に、すだち、七味・魚のほぐし身を添える。
⑦麺を茹で、よく水でしめて皿に盛る。

2024/08/22

暑さに弱い人とは??③

こんにちは、北です。
少しだけ暑さが和らいだような8月上旬ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて今回は③「湿気に弱いと??」です!

暑さに弱い人①では、「熱+湿気に弱い人が暑さに弱い」というお話をしました。
以前のブログ記事でも書いてある通り、「内湿(ないしつ)が溜まっている人は、外湿(がいしつ)の影響を受けやすい」傾向にあります。
体内の湿気が多い人は、空気中の湿気で不調を感じやすいということです。

ただ、今年は「去年の夏よりもしんどい」とおっしゃるお客様が多いです。
それだけ今年の湿気は強く、体内の湿気が多くない方も「外湿」による不調を感じておられるのでしょう。

ではどう対処するか!
空気中の湿気はどうすることもできませんが、室内ならエアコンを上手に使いましょう。
そして、体内の湿気「内湿」を貯めこまないようにしましょう。

体内の湿気は、体の中で水分代謝がうまくいかないときに生み出されます。
中医学では「肺(はい)」「脾(ひ)」「腎(じん)」が水分代謝に関わる場所とされています。

その三臓の調子を落とさないように、
・肺:風邪をひかない、軽い運動
・脾:元気な胃腸を維持、冷たい飲食は控えめに
・腎:過労を避ける、十分な睡眠をとる
といったことに気を付けましょう。

特に「脾」は、飲食物から「気血」を生むところですが、
弱った「脾」だと「湿」を生み出してしまいます……。

さて、3回にわたった「暑さに弱い人とは??」はこれにて終了です!
厳しい暑さはまだ続きますが、皆様が元気に夏を乗り切れますように!!

2024/08/14

防災関係を点検しました

こんにちは。大森です。
宮崎の地震の後、関東でも地震があったので、久しぶりに防災リュックと備蓄品の点検をしました。
阪神淡路大震災後に、被災経験者の「これがあって良かった!なくて困った!」を参考に用意したものを、時々見直しています。毎回よくよく吟味したつもりでも、時間が経過すると、自分にとっての必需品は変わってくるものですね。

大人二人のうちの防災リュックの中身は、
ウェットティッシュ、紙パンツ、シャツ1着、タオル1枚、アルミの防寒布、公衆電話用の小銭、常備薬、電池、軍手、芯を抜いたトイレットペーパー、ビニル袋、ペン、メモ帳、アーミーナイフです。
欲張りすぎると重くなって、リュック背負って逃げられないけれど、今はスマホが欠かせませんから、充電関係を追加しました。
常備薬と漢方薬は消費期限を確認して取り替えます。
防災ホイッスルとミニライトは家の鍵に付け携帯しています。

簡易トイレと長期保存水は玄関脇と押し入れに分けて保管。食べ物は温めなくても食べられるレトルトのお粥をローリングストックしています。
そしてトイレットペーパー!
水が使えない時、トイレットペーパーは何かと使えますから、常に大量に常備しています。

以前、日常的に停電・断水が突発するところに住んでいたので、不自由さには割と免疫があるつもり。皿にラップを敷いて料理を盛る、使った皿はトイレットペーパーで拭く、毎日顔を洗わない、洗顔に使った洗面器の水はトイレを流すのに使う、トイレを毎回流さない、くらいは慣れるものです。

それでも、やはりあれこれ備えてしまいます。
いざという時の漢方薬も常備しておくと安心です。
防災用品をもれなく準備しようとすると、かなり購入費がかさみますね。
ですが命はお金で買えませんから、保険料と思って割り切ります。
使わずに済めば、ずっと無事で来られてありがたいことなのですから。

2024/08/10

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売