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勉強会・研修会出席 の記事一覧

食生活や冷えが花粉症を悪化させる!?

こんにちは、柳沢です。昨日は13時から17時まで八重洲で、『中医五官病』の講座を受けてきました。昨日は耳鼻科領域で著名な先生トンの講義でした。トン先生には、昔から中医学を教えていただいてますが、わかりやすく、説得力があり、熱く素敵な先生です。(当店では月に1回先生の相談会を行っています。3月は3日が先生の相談会の日です。ご予約でほぼいっぱいですが、2月9日現在、あとお二人のみご案内可能です。お電話でご予約ください。03-3273-7331)

 

今回の講義で印象に残った先生のお話を以下に書きます。
花粉症は花粉量や大気の汚染だけが原因ではない。食環境(高タンパク、高脂質、冷たい物のとりすぎ)、薄着の生活、ストレス、低体温もアレルギーを起こしやすくしている。

花粉症の8割9割が冷えが見られる。薄着の人も多い、冷たい物を飲んだり、和食も少なくパンばっかり食べてる人も多い。生まれつきの弱さじゃなくて、生活習慣による虚弱と冷えだよ。

同じところに住んでいても発症する人と、しない人がいる。環境の問題だけじゃなくて、自分で生活習慣を改善することが大事だよ

皆さん、当てはまることはありませんか??

暴飲暴食で、胃腸の力が弱くなると、カラダを守るバリア機能が低下して花粉の影響を受けやすいカラダになってしまいますまた、服装にも要注意。女性の皆さん今日は寒いですが薄着で出かけていませんか?『おしゃれは我慢』ともいわれますが、健康の為にはよくありません。防寒対策をして出かけてくださいね。

花粉…
花粉… / tsuda

花粉症の増加原因として言われていることは、
スギ花粉の増加
→戦後に大量植林されたスギが伐採されずに残り、さらに地球温暖化の影響をうけて春のスギ花粉飛散量が増えたこと
排気ガスや大気汚染
→汚染された大気中の多くの微粒子が抗体を産生しやすくし、舗装化された道路に落ちた花粉が再び舞うことも原因のひとつ。
食環境の変化、不規則な生活リズム
→高タンパク・高脂肪、冷たいものを摂り過ぎる食生活、不規則な生活リズム、ストレス、薄着もアレルギーを引き起こしやすくする
住宅環境の変化
→通気性の少ない住環境がダニカビの温床をつくる

もちろん、環境因子も大きいです。自分ではどうにもならないこともあります。しかし、発症するか、しないかは自分のカラダの状態で変わります。
花粉症にお悩みの方は
●脂モノ、高タンパクのものを控える
●薄着をしない、冷たいものは避ける
ぜひ実践してくださいね。

 

 

トン先生のインタビューはこちらです⇒中医耳鼻科から見た日本の花粉症

2015/02/09

湖南省中医薬大学☆不妊症・婦人科研修

こんにちは、柳沢です。10月8日~13日まで、中国の長沙(上海から飛行機で1時間半程度の場所です)にあります、湖南省中医薬大学附属第一病院に不妊症・婦人科の研修にいってきました。

中国研修は3回めですが、2012年以来の2年ぶりの中国研修です。

今回はユウ先生という卵胞の発育について研究していらしゃる先生から学ぶことが目的でした。

ユウ先生は湖南省では生殖医療のトップの先生で、世界中で卵の発育に関する講演されていらっしゃいます。

中国では、医師は西洋医と漢方医とわかれていますが、ユウ先生は元々西洋医であり、外来では、エコー、ホルモン値などの検査結果や基礎体温を見ながら治療していきます。治療の中ではホルモン剤は基本的には使用せず、漢方と薬膳スープで患者さんに指導しています。(先生の薬膳スープの処方の中には、私達が日頃よく使用している補腎薬の中に入っている生薬が沢山入っていました!)

先生は、西洋薬で治療中の方に対しては、クロミット程度なら漢方と併用で治療するそうですが、高刺激の方には「私のところで治療するなら、ホルモン剤はやめてきて」と伝えるそうです。

今回は、講義・実際の外来と勉強してきました。

不妊症ですと、中医学で有名なのは周期調節法(周期にあわせて漢方薬を調節する)ですが、ユウ先生は、「いい卵ができ、排卵がしっかりすれば高温期は自ずと綺麗になる」という考えで、卵胞期がメインで治療をされています。

先生の講義では卵胞の発育に関して、

・PCOSの場合

・子宮内膜症・筋腫など炎症のある場合

・POFの場合

・変性卵の場合

など、具体的な疾患ベースでのお話もあり、非常にわかりやすく勉強になりました。

 

(講義)

 

(病棟研修)日本では、薬剤師は脈診ができませんが、

患者さんの脈もみせていただきました。

 

(ユウ先生の外来)

先生の外来は、遠方の方も多く非常に混み合っていました。年齢層は、20代後半~40代まで様々でしたが、30後半~が多かった印象です。

(ユウ先生と。顔がむくんでいて、恥ずかしい写真ですが。。。)

先生の情熱が伝わってきてすごくパワーをもらいました。

短い期間ではありましたが非常に濃い内容でした!しっかりこの研修を活かせるよう、頑張ります!!また、こちらのブログでも中国研修のお話を少しずつお伝えしていきますね。

 

2014/10/17

不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座を受講しました。

こんにちは、佐藤です。

日本橋店に勤務して早6年半、気がつけば私が担当させて頂いているお客様の7割位が子宝ご希望の方となっています。故に不妊関連の知識の修得など日々の精進は欠かせません。

10月4日、5日は不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座を受講してきました。全国から約400人の不妊治療に携わる方々が参加されていました。

講義内容と講師の先生のお名前をご紹介すると・・・

1日目 10月4日(土)13:25~19:40

●「グラフィックを利用したインフォームドコンセントの実際:不妊カップルの適切な意思決定のために-その3」

国際医療技術研究所IMT College  理事長 荒木 重雄 先生

●「卵子凍結はがん患者以外でも有益か」

大阪大学大学院 医学系研究科 産科学婦人科学助教授  中村 仁美 先生

●「ED-その病態と対策」

国際医療福祉大学病院リプロダクションセンター 男性不妊部門長 岩本 晃明 先生

●「提供精子による非配偶者間体外受精の実際とカウンセリング」

諏訪マタニティークリニック こうのとり相談室カウンセラー 渡辺 みはる 先生

●「今さら誰にも聞けない不妊治療の基礎的疑問

高橋ウイメンズクリニック 高橋 敬一 先生

 

2日目 10月5日(日)9:30~14:25

●「鍼灸の作用-その基礎と不妊」

アキュラ鍼灸院 徐 大兼 先生

●「生殖医療とエピジェネティクス」

東北大学大学院医学系研究科 情報遺伝学分野・教授  有馬 隆博 先生

●「カウンセリングの基礎」

ルーテル学院大学名誉教授、臨床心理士 白井 幸子 先生

●「培養室を覗いてみよう!」

浅田レディースクリニック培養研究部統括部長 福永 憲隆 先生

 

日頃の研修などは当然のことながら中医学関連が多く、ともすれば視野が狭くなりがちですが、今回の講座のように様々な分野の先生方からお話を伺うと、不妊と戦っているのはお客様と自分だけではないのだ、と勇気百倍、目の前の視野が明るく開けていく感じがしました。勿論この講座で得た知識は今後の臨床に活かしていきたいと思います。

今月末からは南京の病院に周期調節法の研修に行ってきます!

2014/10/07

中国の不妊治療の病院では…

こんにちは、柳沢です。

これは不妊の漢方の勉強会で見せていただいたものです。実際の中国の不妊治療の現場で使われている薬膳スープ。湖南省の長沙というところの不妊治療で有名な病院では、漢方だけでなく、タイプ別にこんな薬膳スープを一緒に出しているそうです。内容をみると、卵胞を育てるものが沢山入っています。

中国の漢方医の先生のお話を伺うと、この病院では卵胞の育ちが初期で悪いタイプ、後半に悪いタイプにはこの漢方などと細かく分けて治療をされいるそうです。10月の中旬にこの病院に研修にいってきます。実際に中国で成果を上げている使い方を学び、実際の日本の薬局でどう応用できるかしっかり勉強してきます(^^)

2014/09/11

不妊症専門講座/ARTと漢方

こんにちは、柳沢です。8月の23,24日は、中医不妊症の専門講座でした。全国から不妊症を勉強している先生方が東京に集まり、一緒に勉強しました。1日目の土曜日は、グループにわかれた症例検討会でした。腺筋症・内膜症・子宮筋腫の方に対する症例では薬の使い方はもちろんのこと、生活指導のこと、例えば、

・40歳を過ぎた方だと、消化吸収の能力が落ちてくるので、胃腸のケアもしっかりする

・妊娠には、エネルギーが必要なので、運動のやり過ぎはマイナスになることもある

など、漢方~養生のことまで盛りだくさんな内容でした。

 

2日目は、国際フォーラムでの講演会にて行われました。国際医療技術研究所 IMT College 荒木重雄先生からは、一般不妊治療とART(高度生殖医療)についてのお話がありました。

 

世界で初めて体外受精による赤ちゃんが生まれたのは1978年で、日本では、1983年の東北大学が最初です。荒木先生は、この頃から今に至るまでARTの分野を切り開いてこられた医師の一人です。世界中の論文を読まれて現在では医師の生涯教育もしていらっしゃる先生のお話は、データに裏付けられていて非常にわかりやすかったです。

先生は、不妊治療の現状に非常に危機感を持たれていらっしゃいました。

『今の不妊治療がおかしい!』と熱く語られる先生。

『日本では、ARTは大学でまだしっかり教わらない領域。だから、施設により本当にいろいろな治療方法がある。海外では、どんな治療がどうか、きちっと公的な数字がでているんです』

『アメリカや、イギリスでは全ての体外受精のデータが、公的に発表されていて、どんな病院でどんな治療がどう成果をあげたか患者さんがわかるようになっているのに、日本では医療に関する情報開示が遅れていてそのデータがない。医療というのは、受ける人が決めるべきだし、その受ける人が選べるよう、しっかり情報を開示するべきです。たとえば2011年の日本産婦人科学会の集計をみると、全国で行われた体外受精は253,396件。そして、体外受精による出産は31,378人であり、治療をして出産されたのは全体の12.4%なんですよ。そんななかで常に高い出産率の数字を掲げているのは、首をかしげざるをえないですよね。』

こんな先生の言葉が印象に残りました。

患者さんのことを思い、医療を提供する側にも、医療を受ける側にも、正しい知識・情報の啓蒙を続けていらっしゃいます。熱い、素敵な先生でした。

中国の漢方医の先生の講演の中には、中国での不妊治療の病院では、ARTをする前の準備期間として、3ヶ月~6ヶ月漢方薬を服用し、漢方を併用することでり、ARTの効果をあげているというお話もありました。具体的には、ARTではホルモン剤の使用によって陰血を消耗してしまうので、陰血を補う漢方を使っていくという内容でした。

実際に日頃薬局では、このような陰血を消耗する治療をされている方には、陰血を補う漢方を使っていますが、病院で両方できるって、患者さんにとっても良いなぁと感じました。その他、動物性剤の使い方の講義もあり、こちらも非常に盛りだくさんな内容でした。10月に実際の中国で西洋・東洋の併用で不妊治療をしている病院に研修にいく予定なので、現場をみられることが非常に楽しみです。

 

2014/09/08

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売