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薬膳・養生・季節の対策 の記事一覧

ツボのはなし

東洋医学では、自然界に春夏秋冬、1年が365 日あるように、体の中にも五臓六腑の機能を保つための循環系があると言われています。
この循環器系のもとを「気・血」と言い、この「気・血」の流れを経絡と言います。

そして経絡上にあって、気血が出入りし、経絡が合流したり分かれたりする重要な場所を穴(けつ)と言い、一般的にはツボと呼ばれています。

ツボの場所の多くは、関節、筋肉の溝、健上、健下に多く実際に指を使ってツボの部位を確認します。経絡の経とは、縦の経脈であり、絡とは、経脈と経脈を横に結ぶ脈系で、この両者を総称して経絡と呼びます。

特に経脈は、臓腑・組織・器官を結びつけ、統一する働きがあると言われ、重要視されています。臓腑と直接結びつく脈は、十二経脈(十二正経)と呼ばれ、臓腑と直接結びつかない絡脈などと分けています。

十二経脈は陰と陽に分けられ、陰は太陰、少陰、厥陰(けついん)の三陰に、陽は太陽、陽明、少陽の三陽に分けられ、手、足それぞれに三陰と三陽とで振り分けます。

陰経は五臓{肝、心(心包)、脾、肺、腎}に属して、陽経は六腑(胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦)に属します。
例えば、「肝の病は目に開竅(かいきょう)する」といい、肝の病が目に反映されるとされております。これは肝と遠隔部にある目が、経絡でつながっていると考えられているので、このような関係が生じると言われています。

病気になりますと経絡を流れる気血の乱れが生じます。経絡上に配置されているツボを使って乱れを整えるのが経絡治療となります。
具体例として、手の陽明大腸経のツボで、手の親指と人差し指との骨の間にある合谷(ごうこく)という有名なツボがあります。

軟便や便秘・のどや歯肉の痛み・腫に対して、合谷に針やお灸の刺激をしますとその症状が楽になることがあります。それは合谷に対する刺激が大腸経の乱れを整える作用を持っていると言われるからです。

又、季節、感情とも関係があり、春のこの季節は肝の病とも言われ、気の流れは、経絡にも影響すると言われており、自律神経の乱れが起きやすく、精神的に落ち着きにくくなりやすい季節と言われています。

肝の十二経脈は、足の厥陰肝経と言います。足の厥陰肝経は足の親指の外側から始まり、足の背に沿って、上行して内くるぶし前一寸の所を通って、内くるぶしを通過し、膝の内側を上がり、太ももの内側を通って、生殖器をまわり、下腹部に達し、胃を挟んで肝に属し、上がって横隔膜を貫いて、のど、眼球あたりを通って、額から出て、頭頂に出ると言われています。

足の親指から膝の内側には、要穴(ようけつ)と言われるとくに重要な作用を持つとされるツボが多くあり、そのツボの一つで足の第1・第2中足骨の間にある太衝(たいしょう)は要穴の中でも原穴と言われ、肝の病が出やすいところとされています。1005.6

春は仕事や環境の変化などで目が疲れたり、イライラしたりと情緒不安定な時期となります。食事や睡眠のバランスを整えることも重要ですが、もしよろしければ、ツボでのケアも加えてみてもいいのかもしれませんね。

2010/05/20

節分の豆まき~大豆~

最近は“ 鬼は外 福は内”という声をめっきり聞かなくなった気がします。

“ 季節の変わり目である節分には邪気が入りやすい”と考えた昔の人々は、
豆(大豆)をまいて邪気を追い払おうとしました。

豆= 魔滅、また炒った豆を用いるのは炒る= 鬼を射るという意味から来ているとか。また、鬼が悪いものという観念は、中国から伝わって来たもので、もともと日本にはなかったそうです。そのため、“ 鬼は内 福は内”とかけ声をかける地域もあるようですね。

大豆は、タンパク質の宝庫として栄養価も高く、最近ではその一部成分が骨の強化や更年期症状の緩和、免疫力の向上などに役立つとして注目されています。中国でも、大豆は気を補い、胃腸の消化機能を高め、利尿効果のある食材として使われます。

ただし、消化に時間がかかるので食べ過ぎには注意しましょう。
今年は、久しぶりに豆まきをして福を迎える準備をしようかなと思っています。

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折原

2010/02/03

飲みすぎ・食べ過ぎ大丈夫?

忘年会やクリスマスパーティーなど、楽しいイベントが多い12月。
お酒や美味しいお料理を食べる機会も多いのでは?
夜遅くまでハッスルして、翌日どっと疲れが出たり、
二日酔いで苦い思いを繰り返したご経験ありませんか?
外食やお酒を飲む機会が多いシーズンに起こりやすい症状と
オススメ漢方をご紹介します。

今月のあなたは?

A:外食続きで胃が疲れ気味
朝、胃もたれしていることが多いあなたには・・・ 食後に晶三仙
最近、口内炎ができやすいあなたには・・・ 紅サージ+黄連解毒湯

B:昨夜, ついついお酒を飲みすぎてしまった。
二日酔いはもうこりごり。
でもお酒は大好きなあなたには・・・  飲酒前に勝湿顆粒

C:連日、飲み会続き
肝臓が心配なあなたには・・・金朮片(ウコン)
または田七人参を毎日の習慣に。

D:カラオケで思いっきり歌ってしまった翌日
喉痛・乾燥・声枯れのあなたには・・・羅漢果山楂晶をお湯に溶かして。

E:イベント疲れ
朝からぐったり疲労気味のあなたには・・・ 麦味参顆粒、星火霊芝宝
※ 上記は一例です。お店にて、あなたの体質にあった漢方薬をお選び
いたします。些細なことでもお気軽にスタッフにご相談くださいね。

2009/12/14

残暑~秋編 ちょっと役立つ”つぼ”のお話

朝・晩めっきり涼しくなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。日に日に秋が深まるのを感じる毎日であります。

秋になると気温が下がり始め、雨も少なくなって湿度が低くなり、空気が乾燥していきます。東洋医学の考え方では、秋は肺(呼吸器・皮膚)に対応しており、乾燥した気候は肺を損傷させやすいと考えられています。そのため、「口や咽喉が渇く」、「渇いた咳が出る」、「皮膚が乾燥する」などの症状が現れやすくなります。

従って秋の養生は乾燥を防ぎ呼吸器の働きを整えることが重要となります。もちろん日々のスキンケアで乾燥を防ぐことはとても重要なことですが、「咳」などの呼吸器症状には経穴経絡(けいけつけいらく)(ツボ)も取り入れてみてはいかがでしょうか?

兪府(ゆふ)・・・気管支の流れをスムーズにして炎症を鎮め不快な咳や痰を抑えるツボ。

風邪の咳の他、喘息の炎症を和らげ、肋間神経痛などによる胸の痛み、吐き気に効果が あるといわれております。ゆっくりとした呼吸に合わせて、息を吐きながら押し、吸うときに指の力を抜きます。これを気持ちよくなるまで数回くり返すのがポイントとなります。

0909_針灸ツボ 兪府(ツボ)…鎖骨の下に指を当て胸の中央に向かってなぞ っていくと、骨にぶつかる手前のくぼみ

市川 貞行

2009/09/01

入梅時の体をリセットする食材~緑豆~

“ 毎年、入梅時になると体が重だるいような、頭がぼーとするような、どうも調子がよくないのよね~ ”。
このところ、店頭でよく耳のするお客様のお声です。

特に湿度が高い日本では、この入梅時になると体内に水が溜まりやすくなり、むくみや水太りといった症状が出やすくなります。原因は“
湿邪(しつじゃ)”。さらに気温が高くなって“ 暑邪” が体内に入ってくると起こるのが夏バテです。

こんな時、おすすめなのが“ 緑豆”。つまり緑豆もやしの種子であり、緑豆はるさめの原料です。緑豆は“ 涼性”で、
体に溜まった余分な熱を冷まし解毒する働きや、利尿作用により余分な水分や老廃物を排泄する働きがあります。

むくみやお肌のトラブル、二日酔いの後にもぜひ。さらに、すり潰した緑豆30gとお茶の葉9gを布に包んで煎じ、
少量の黒砂糖を入れて飲むとインフルエンザ予防になるとも言われています。(今、話題の新型インフルエンザに対しての効果は?)

また、緑豆は“ 甘”の食材で胃腸に優しいと考えられています。しかし、よくお腹がゆるくなる方や冷え性の方などは控え目に。

我が家では、よく“ 緑豆もやしの超簡単ナムル”を作ります。さっと茹でた緑豆もやしを少量の胡麻油と塩で和えるだけ。
わずか5分で出来るこの一品が、白いご飯との相性抜群!!その上、お腹の調子もよくなり(食べ過ぎには注意!よく噛んで食べてください!!)

定番の一皿になりつつあります。今年の梅雨は、緑豆料理で体のお掃除をしてみてはいかがでしょうか!?

折原 美香

2009/06/17

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売