これから迎える秋の季節、読書を楽しもうと考えている方も多いことでしょう。
でも、皆様は最近目が疲れたと感じることはありませんか?
- 少し重たい
- ゴロゴロする
- たまに充血する
これらの症状は、そのうち治るだろうと放っておく方も多いと思いますが、疲れ目の約60%は「ドライアイ(渇き目)」
だといわれています。
涙は、目をうるおすだけでなく、血管のない角膜に酸素や栄養を与え、異物を流し、細菌やウィルスに対して殺菌作用まで行う働き者です。
この大切な涙の量が減って、目の表面が乾燥しやすい状態をドライアイと呼び、角膜が乾燥することによって目が充血したり、
痛みを感じるようになります。目の疲れから頭痛がしたり、肩こりや腰痛などが起こることもあります。
ドライアイを防ぐ生活の工夫
- 適度な湿度を保つ
- 冷暖房の風に直接当たらない
- 換気を十分にする
情報化社会といわれる昨今ですが、その大半はビジュアル的な情報です。
職場では仕事時間の多くをパソコンディスプレイの端末操作をしている、という人も少なくないだろうと思います。パーソナルな時間にしても、
テレビ、携帯、読書、ゲームなどに接する時間が増えています。私たちは昔の人たちに比べると、はるかに目を酷使しているのです。
中国医学では、目を養っている内臓は肝であるとし、さらにその肝を支えている臓器が腎であると考えます。したがって、
眼精疲労などの症状には、”肝腎”を強化する「杞菊地黄丸」
という処方がよく用いられています。
老化の目安となるものが3つあります。それは、
- 目の衰え
- 歯の衰え
- 精力の減退 です。
このなかでも目の衰えは「老眼」という症状で最も早くあらわれてきます。
「目が疲れる、かすむ、ぼやける、目の奥が痛い、眩しい、乾燥する、涙がでる」
といった目の諸症状は、目の老化の始まりと考えてもよく、そしてこれらの原因を中医学では”肝”と”腎”
の衰えにあるといいます。
肝は血液を貯蔵する機能をもつと考えられており、肝の働きが低下すると血液の循環が悪くなり、
必要なところに血液が巡りにくくなります。腎は人間の生命力を納めておくところ=生命の蔵と考えられており、私たちの生活は、
この生命力を小出しに使うことによって営まれているのです。
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