関節リウマチとは
関節リウマチとは、関節に起こる炎症がもたらす痛みや腫れ、変形を特徴とする病気です。
進行すると関節の変形や機能障害なども起きる身体的にも精神的にも辛い病です。
原因は?
関節リウマチになる原因ははっきりとは分かっていませんが、免疫の異常によって起こる一種の「自己免疫疾患」と考えられています。
また、男性より女性に多く(約3倍)、30歳代~50歳代で発病する人が多いのも特徴です。
関節リウマチの診断基準は、
- 1時間以上続く朝のこわばりが6週間以上続く
- 3個所以上の関節の腫れが6週間以上続く
- 手の関節(手関節、中手指節関節、近位指節関節)の腫れが6週間以上続く
- 対称性の関節の腫れが6週間以上続く
- 手のX線写真の異常所見
- 皮下結節
- 血液検査でリウマチ反応が陽性
このうち4項目以上満たせば関節リウマチと診断します。
関節リウマチ~漢方では
中医学で関節リウマチは“痺症(ひしょう)”の部類に入ります。しびれると書く“痺(ひ)”
という字には詰まる、通じないという意味もあります。老化や体力低下などで弱った関節に冷え(寒邪)や、湿気(湿邪)が影響し、気・
血の流れを悪くします。気血の流れが悪くなると、血液循環の低下や新陳代謝の低下が生じ、痛みや痺れが起きると考えられます。
寒痺タイプ
寒邪(冷え)の侵入により血液循環が悪くなり、痛みなどの症状が現れたタイプ
<症状>
- 痛む箇所は固定している
- 刺すような痛みがある
- 冷えると痛みが増し、温めると緩和する など
おすすめは・・・散痛楽々丸
湿痺タイプ
湿(余分な水分)の停滞により諸症状が現れるタイプ
<症状>
- 関節が腫れて重い感じがあり、痛み(固定痛)がある。
- 雨の日など湿度の高いに悪化する・体がだるい
- 皮膚にしびれがある など
おすすめは・・・イーパオ・防已黄耆湯など
頑痺タイプ
久痺ともいい、病が長期化したもので腰痛や耳鳴りなどの症状を伴うこともあります。
<症状>
- 関節の変形
- 関節の曲げ伸ばしが難しい など
おすすめは・・・独歩丸
今回は3つのタイプのお話をしましたが、実際には他にも様々な要素が絡み合ってきます。
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