気になる病気
歯周病
歯周病とは、歯周組織が歯垢に含まれている細菌に感染し、
歯茎が腫れたり、出血したり、最終的には歯が抜けてしまうこともある病気です。
歯周病が原因で口臭を引き起こすこともあります。
日常的な歯磨きはもちろん重要ですが、
同時に漢方で体の中からきれいにできると良いですね。
最近の研究では歯周病は全身疾患とも関連していることが報告されています。
中でも糖尿病は歯周病を悪化させるようです。
また、重度の歯周病が原因で、
心筋梗塞・動脈硬化や肺炎などを引き起こすこともあるようです。
私も歯茎の一部が下がり気味で、
つい最近歯科医院で歯周ポケットのお掃除をしていただきました。
歯周病で歯がなくなる可能性もあると聞くと、
これからしっかり歯磨きなどのお手入れをしなくてはと反省しきりです。
同時に漢 方を使って、体の中からもケアしたいと考えています。
歯周病の原因を中医学で考えていくと、
「胃火」と「腎陰虚」が原因であることが多いと言われています。
まずはそれぞれの特徴について述べさせていただきます。
胃火の歯周病の特徴
歯茎に萎縮とびらんがあり、歯根が露出する傾向があります。
口臭や口渇が認められ、冷たい飲み物を好みます。便秘傾向もあります。
腎陰虚の歯周病の特徴
歯茎の萎縮とびらんがあり、縁がやや赤く腫れ、
歯根が露出する傾向があります。
歯の動揺や頭のふらつき、耳鳴り、
腰や膝がだるく無力感があり、手のひらや足のうらにほてりが出る方もいます。
上記の体質になる原因と漢方での治療方法
胃火による歯周病の場合
脂っこいものや甘いものの過食・飲酒癖・辛辣なものの嗜好により胃熱が生じ、
胃火が経絡に沿って上がっていくため、栄養を受けられなくなり症状が発生すると考えられています。
そのため、胃にこもった熱を取り除くことが重要と考えられます。
漢方薬としては、黄連解毒湯、白虎加人参湯などを使用することが出来ます。
また、健康食品の五涼華を日常的に使用して体にこもった熱を取る方法もおすすめです。
腎陰虚による歯周病の場合
疲労が激しい場合に腎の精が消耗することに起こります。
歯は骨の余りであり、腎は骨をつかさどるため、精血が歯根を滋養できず、
虚火により症状が発生すると考えられています。
陰虚火旺の症状を伴います。
漢方薬としては、知柏壮健丸などがおすすめです。
歯は顔の中でも目立つ部分ですし、口臭を気になさる方も多くいらっしゃいます。
漢方でお口の中の健康も保てると良いですね。
漢方をご使用いただく際には、必ず専門家に詳しくご相談の上ご購入下さいませ。
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