中国では怪我したときはすぐその粉末を傷口にふりかけるそうです。この三七人参とはいかなるものか?ご紹介します。
![写真1](https://www.ikanpo.jp/img/kanpo/01043f2576aa.jpg)
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三七人参(田七人参)とは?
三七人参(別名:田七人参)は朝鮮人参と同じウコギ科の植物で、中国の雲南省から広西省にかけて採取される植物で根を薬として用います。主根が発達していて丸みを帯びこぶ状の突起があり、等級はその塊が500gで20個以内、つまり1個あたりが25g以上の大きいものが最高級品とみなされます。
その効果と貴重品であることから昔から、「門外不出」で「金不換」(お金に換えられない)と呼ばれていました。そのくらい価値があるということですね。
16世紀末明代の医師李時珍が著した薬草書《本草綱目》三七人参について
「血を止め、血を散じ、痛を鎮める。金属、刃物、
箭の傷、跌撲、杖瘡の出血の止まぬには嚼み爛して塗り、
或いは末にして摎ればその血直ちに止まる。
また吐血、衄血、下血、崩中、経水不止、
産後の悪血不下、血運、血痛、赤目、
瘍腫、虎咬、蛇傷の諸病にも著効ある」
と記されており、「止血」つまり血小板の凝集を促進させ、速やかに止血する作用があり、出血を止め漆のように粘って傷口をしっかりふさぐことから「山漆(さんしつ)」ともいわれています。しかも、打ち身や血管の破裂で内出血した血液を流動性のものに変え身体に吸収させ停滞させない「活血」「散血」の作用をもちます。
つまり、出血を止めさらに血流を改善するという相反する作用をもつのが三七人参の特徴です。
肝臓にも良い!
特異的に肝細胞を保護し肝臓の血流を良くしまた抗ウイルス作用があることから肝炎に対し優れた効果が期待されています。肝臓機能障害、脂肪肝や肝炎の薬として有名になった「片仔廣」(へんしこう)はその85%が三七人参です。
肝機能を改善し血流が良くなることから中性脂肪やコレステロールの低下、体重の減量にもつながります。また、心臓の冠状動脈を拡張させ心臓の負担を軽減します。今回の手術では雲南白薬(うんなんびゃくやく)も服用しました。雲南白薬の主成分は三七人参その他の成分は明らかでないのですが、中国では必ず家に常備されているそうで内服したり怪我をしたときは外用薬としてすぐさま患部にふりかけるそうです。
雲南白薬の絆創膏もあります。便利ですね!
![写真3](https://www.ikanpo.jp/img/kanpo/112cbd6f6e4c.jpg)
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田七,田七人参,