こんにちは。何か口に違和感がある…痛い…
あ!口内炎ができてるΣ(゚Д゚)
なんて経験は誰しもがあることでしょう。そんな口内炎について中医学的な観点からご説明させていただきます。
一般的な口内炎について
口内炎とは口内や舌の粘膜にできる様々な炎症の総称です。症状の違いによって分類され、口内炎は6つの種類に分かれてます。以下
・アフタ性口内炎
・カタル性口内炎
・ウイルス(ヘルペス)口内炎
・カンジタ性口内炎
・アレルギー性口内炎
・ニコチン性口内炎。
一般的に多くみられるのはアフタ性口内炎です。原因はストレス、疲れ、免疫力の低下、睡眠不足、ビタミンB2の不足と考えられています。次にカタル性口内炎も多く、原因は口内器具の接触や頬を噛んでしまった時に細菌が繁殖してしまう、また熱湯や薬品の刺激なども原因になります。水泡ができることが多くアフタ性口内炎とは違い、境界線が不明瞭という違いがあります。ウイルス性口内炎、カンジタ性口内炎は多発する口内炎+発熱、食欲不振、全身倦怠感といった症状を伴うものを指し、原因はHSV-1、水痘帯状ヘルペスウイルス、コクサッキーウイルスなど感染です。アレルギー性口内炎は特定の食品または金属が原因で発生する口内炎です。ニコチン性口内炎は喫煙習慣が原因となり発生します。ニコチン性口内炎は痛みが生じることは少なく、しみるような痛みが発生し、癌に移行する可能性もあります。
中医学的な口内炎について
中医学で口内炎は口中生瘡(こうちゅうせいそう)と言います。口中生瘡には三つのパターンがあり、軽度のものを口瘡(こうそう)、びらんが広範囲のものを口腐(こうふ)、子供の栄養不足によって発生するものを口疳(こうかん)と分けました。私たちが一般的に口内炎と呼んでいるものは口瘡です。したがって今回は口瘡についてお話します。
中医学では口内炎(口瘡)が発生するパターンを三つに分けています。
①胃腸に熱が溜まるパターン(脾胃積熱)の場合
口内、唇、舌、歯茎に口内炎ができ、周囲が赤くなり腫れあって、ひどくなれば舌、頬が腫れる。口が乾き冷たいものを欲する。便秘。尿が濃い、体の熱感がある、舌が赤いまたはひび割れがある、舌の苔が黄色などの症状に該当すれば、このパターンの可能性が高いです。
原因は暴飲暴食です。脂っこいもの甘いもの辛い物を食べ過ぎる、そして酒もたくさん飲む。そのような飲食は胃腸に熱を与えます。そして体内に余分な熱が発生し、熱が上昇して口を犯すことで口内炎が発生します。この場合は余分な熱を発散させ、熱を大便として排出させる方法で治療します。
②乾きすぎて熱が発生したパターン(陰虚火旺)
体が乾きすぎて余分な熱が発生する場合もあります。原因は体の極度の疲労、発汗、発熱です。これらは身体の水分が蒸発して乾くため熱が発生しやすくなります。口内炎が反復して発生する。口内炎があまり赤くなく淡い、腫れも少ない、痛みが夜間に強い、焦る感じがする(精神不安)、イライラ、不眠、手足が熱い、舌が赤く苔が少ないといった症状もあれば乾いてる可能性が高いです。この場合は身体を潤す方法で治療します。
③胃腸に元気がないパターン(中気不足)
反復して発生する口内炎、疲れると口内炎が発生する。あまり赤くない口内炎、腫れもなく痛みも軽度、口内炎の数も少ない、食欲不振、軟便、下痢、元気がない、息切れをする、舌が淡い、などの症状に該当すれば、このパターンの可能性が高いです。
原因は長く病気を患ったり、へとへとに疲れ果てたり、元気を使いすぎたことと考えられます。この場合は元気を補い胃腸を強くして治します。
口内炎まとめ
口内炎が発生した原因について「〇〇がすぎて」発生したものか「〇〇がなくなり」発生したものかに分けられます。「〇〇がすぎて」発生したのは①の食べ過ぎ飲みすぎのパターンであり、特徴は口内炎の周辺が赤く腫れあがることです。そして「〇〇がなくなり」発生したのは②、③の乾く、元気がないことのパターンであり、特徴は口内炎があまり赤くない、そして反復して発生することです。この特徴をよく覚えて観察して対処しましょう。また漢方薬局にもご相談ください。