動脈硬化とは
動脈硬化とは血管の老化現象で、年齢とともに内壁に汚れが溜まったり血管自体の弾力性がなくなり硬くなる症状です。症状が進行すると血液が固まりやすくなり、血栓が出来やすくなります。血栓が冠状動脈でつまると心筋梗塞、脳動脈でつまると脳梗塞が起きます。また、血管の弾力が無くなるため血管が破れやすく出血しやすくなります。血圧が原因の動脈硬化があると脳出血を起こしやすくなります。
動脈硬化を防ぐことは基本的に難しいのですが、症状を促進する因子が色々とあり、それらを予防できれば症状も軽く済みます。例えば、食生活が乱れている・タバコを吸う・アルコールをよく飲む・運動不足・コレステロールが高い・中性脂肪が高い・血糖値が高い・血圧が高い・肥満・ストレス・慢性疲労などです。これらの促進因子が二つ以上当てはまる方はご注意ください。知らぬ間に動脈硬化が忍び寄っていますよ!
動脈硬化の中医学の考え方
中医学では動脈硬化の原因は「瘀血(おけつ)」と考えています。瘀血(おけつ)とは色々な原因により血が汚れたり粘ったり流れが悪くなったものを指します。正常な血液が瘀血になる原因は、上記の動脈硬化を促進する因子とほぼ同じと考えます。つまり動脈硬化は瘀血が原因と捉えます。瘀血(おけつ)の改善は活血化瘀薬(代表的なものとして丹参製剤)が有効ですが、なぜ瘀血(おけつ)になったのかを探り、その原因を取り除くことも重要です。
次回は、瘀血の原因についてご説明しますね。
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