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梅雨時期の不調について

こんにちは。

GWが終わり既に梅雨入りした地域もありますね。じめじめとした嫌な季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。

前回のブログ「漢方薬局での問診について」の話の続きですが、前回記載した内容以外に、疾患や症状によっては「どの季節が一番悪化するか?」というように、季節との関連性をお聞きする場合があります。

例えば、むくみ・体の重だるさ・頭痛・めまい等の症状では、梅雨時に調子が悪いとおっしゃる方が多くいらっしゃいます。

なぜ梅雨の季節に症状が出たり悪化したりするのでしょうか?

主な原因は普段から体の中に余分な水がたまっている体質であるということです。

中医学では「内湿(ないしつ)がたまっていると外湿(がいしつ)の影響を受けやすい」という考え方があります。

脾(消化系)は水分代謝をコントロールしている器官ですから、脾が弱くなると、水分の処理能力も低下し、体に余分な水分(内湿)が溜まった状態になります。その状態で湿度の高い梅雨(外湿)を迎えると、体の水はけの悪さに関係した不調が出やすくなります。

養生法として、湿度の高い時期は脾を傷めないような食生活が大切です。冷たい飲み物や食べ物・生モノは、脾の働きを低下させてしまいますので、温かく消化の良いものを摂ることがおすすめです。

梅雨の時期の体調不良でお悩みの方におすすめの漢方薬もありますので、お気軽にご相談ください。

2021/05/19

漢方薬局での問診について

こんにちは。だいぶ暖かくなりましたね。

4月から生活環境が変わった方も多いのではないでしょうか。

今回は漢方薬局での問診について書きたいと思います。

漢方薬局では体質を把握するために様々な質問をさせていただきます。漢方薬局での問診において特徴的な点の一つが、症状がどういう時に悪化しやすいのか、またどういう時に楽になるのかについて確認することです。

例えば、肩こりにおいても以下のように様々なタイプがあります。

・体を冷やすと悪化、温めると楽

・同じ姿勢を続けていると悪化、体を動かすと楽

・疲れると悪化、休むと楽

・上腕の使いすぎで悪化、休むと楽

・心労や眼の使いすぎで悪化

・情緒変動で悪化したり楽になったりする

・曇りや雨の日は悪化、晴れの日は楽

 

体質により症状がどういう時に悪化したり楽になったりするのかが異なるため、おすすめする漢方薬も異なります。

ご家族の体調についてご相談してくださる方も多いのですが、症状については把握されていても、悪化したり楽になったりするタイミングなど詳細についてはご不明な場合があり、お客様の体に合った最善の漢方薬を紹介できないこともあります。

実際の相談では、その他の問診や舌診等も行っているため、相談ご希望の際はなるべくご本人にご来店していただくことをおすすめしています。

事情があり、どうしてもご本人がご来店できない場合は薬局スタッフにご相談ください。

2021/04/06

春と「肝」について

こんにちは。吉村です。

少しずつ気温が上昇し、春を感じられるようになってきましたね。

寒い冬が終わり暖かくなって嬉しい反面、イライラしやすい、寝つきが悪いといった不快感を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は春の不調と「」の関係について、なるべく分かりやすい表現で書きたいと思います。

中医学では、「春は肝の季節」と呼ばれているように、自然界での春と五臓の中での「肝」は密接に関与しているとされています。

中医学での「肝」には「疏泄(そせつ)」という作用があります。疏泄とは臓腑組織や精神活動をのびのびとスムーズにする、促進するという働きのことです。疏泄が正常であると、内蔵や皮膚表面の毛細血管の隅々にまで「気(身体を温めるエネルギー)」や「血(血液中を流れる酸素や栄養)」が行き届き、体調も良く晴れやかな気持ちで過ごすことができます。

疏泄を主る「肝」は伸び伸びとした状態を好み、ストレスが大の苦手。ストレスがかかると疏泄作用が低下した「肝気鬱結(かんきうっけつ)という状態になり、体の中の気・血の流れが滞るので、むくみや肩こりなどの身体症状のほか、なんとなくやる気が出ない・気分が落ち込む・不安・何かが詰まったような不快感などの精神症状が出たりします。この肝気鬱結の状態が続くと、怒りっぽくなる・頭痛・のぼせ・イライラして眠れないといった中医学的には「熱」に属する症状も出始めます。(この状態を「肝鬱化火(かんうつかか)といいます)。前回のブログで花粉症の発症や、症状の悪化は衛気の不足だと書きましたが、このような「熱」が影響することもあります。

春は入学、入社、人事異動など生活環境が変化することが多いために、ストレスを感じて心身の調子が悪くなりやすくなります。

好きな音楽を聞く、散歩をする等自分がリラックスできる何かを取り入れてみましょうストレスが溜まっていると感じたら深呼吸するのも良いですよ。季節の変化による影響を受けることなく穏やかに過ごしたいですね。

「肝」の疏泄作用を正常にするためにおすすめの漢方薬もありますのでお気軽にご相談ください。

2021/03/13

花粉症と衛気について

こんにちは、吉村です。寒い時期がもう少し続きますね。

今回初めて記事を書かせていただきます。テーマはもうすぐ流行する花粉症について発信させていただこうと思います。

2021年の関東甲信地方のスギ、ヒノキの花粉飛散量は例年よりは下回るものの、2020年の1.8倍と予想されています。(日本気象協会より)昨年は非常に花粉飛散量が少なかったため、昨年症状が軽くても今年は症状が重くなるという人もおられるかと思います。

私自身、花粉飛散の多い年は目が痒くなるので、今年は漢方薬を飲んで予防しようと考えています。

中医学では外部の異物(花粉やウイルス)から身体を守る力を「衛気」(えき)といいます。「衛気」は体を守るバリアのようなもので、目や鼻・のどの粘膜や皮膚などに存在し、外敵の侵入を阻止しています。花粉症、風邪をひきやすい、アレルギー性鼻炎などある人は「衛気不足」(えきぶそく)と考えます。「衛気」が弱いと外部の異物の侵入を簡単に許し、アレルギー反応を起こして花粉症の諸症状を引き起こしたりする他、ウイルスに感染して風邪をひいてしまいます。 これを防ぐためにはしっかりとしたバリアを体の周りに巡らせ、「衛気」を高めることです。

「衛気」の元となるエネルギーは胃腸(中医学では「脾(ひ)」と表します)の消化吸収作用によって作られます。そして、そのエネルギーの一部が肺に送られて、肺の「衛気」の機能を維持しています。

 

○養生法

・風の強い日、晴れて暖かい日、雨上がりの翌日などは花粉の飛散量が増えるので、外出はできるだけ避ける。

・外出時には、マスク、帽子、めがねカバーやゴーグルなどを着用して花粉を遠ざける。

・帰宅後は、衣服に付いた花粉をしっかり払い落とす。

・脂っこいもの、味の濃い物、甘い物、冷たい飲食物は胃腸に負担をかけるのでなるべく控える。

・ファーストフードや加工食品の摂りすぎに注意し、栄養バランスのとれた生活を心がける。

・たばこやお酒、刺激性の強い香辛料などの摂取は控え目にする。

・ストレスをうまく発散する。

・過労、睡眠不足を避ける。       など

 

花粉症の症状が出ることなく穏やかに過ごしたいですね。

「衛気」を充実させたい方におすすめの漢方薬もありますのでお気軽にご相談ください。

2021/02/03

本年もよろしくお願いします

新しい1年がスタートしました。

中医学でお客様に笑顔と健康をお届けできるよう

スタッフ一同精一杯精進いたします。

新型コロナウイルス対策を万全にして対応させていただいておりますので、

本年もよろしくお願い申し上げます。

 

本年は1月4日より通常営業しております。

ご来店のお客様には感染予防対策として検温と手指の消毒のご協力をお願いしております。

 

イスクラ薬局中野店一同

2021/01/09

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売