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活性酸素のひみつ?!

こんにちは、北です。
活性酸素の意外な話を見つけました。

活性酸素は、病気のもとになったり悪化させたり美容によろしくなかったりと、身体に悪い話はテレビや雑誌でもよく聞きます。
『じゃあ活性酸素が出てこないくらい抗酸化物質をたくさん摂るといいのか』
というと、そういうわけではなさそうです。

<プレスリリース>
悪玉因子、活性酸素が記憶形成に必要であることを解明―抗酸化物質の過剰摂取に警鐘―

これは健康長寿医療センター研究所のプレスリリースです。
内容を引用します。

活性酸素を吸収する作用があり、抗酸化物質としても知られるビタミンEを、マウスに通常の2倍量を8週間与え続けました。
その結果、過剰のビタミンEを投与したマウスでは、小脳に依存する運動記憶が顕著に阻害されました。

ここで、小脳の運動記憶ってなに? という方へ。
例えば初めて自転車に乗れるようになったとき、一度乗れるようになれば、バランスの取り方や漕ぎだし方をいちいち考えなくても、いつでもさっと乗れます。
それは「自転車に乗るための動作の記憶が形成された」からです。
いわゆる「体が覚えてる」「熟練する」というのが小脳の運動記憶。

それが、過剰なビタミンEによって形成するのを妨げたというのです。
いくら練習しても全然慣れないなんて困りますね。

つまり抗酸化物質は、
適度ならば、世間でよく言われている「身体の酸化を防いで健康にいい」。
過剰ならば、活性酸素の働きによる記憶の形成をジャマする。
まさに「ほどよく適度に」がだいじ、ということですね!

食事も運動も睡眠も、過不足なく適度がいちばん。
「適度が分からないんだって!」という方もいらっしゃると思いますが、そこは「自分の体が一番調子いいのはどれくらいか」で考えると良いでしょう。
自分の体が一番調子がよくなる量が、あなたの適量です。

健康や美容を目指していろいろ摂っている方の多い昨今。
多ければ多いほどいいとは思わないで、
「ほどよく適度に」気を付けていきましょうね!!

2024/11/02

補腎と聴力の話

こんにちは。大森です。

聴力が低下した状態を「難聴」といいますが、難聴になる原因は、耳元で大音量を聞く・鼓膜の損傷・薬の副作用などたくさんあります。

老化も原因の1つ。
「聴力」は年齢とともに少しずつ衰え、高い音(高周波数)から聞こえなくなっていくそうです。

これは、中医学の認識とちょうど同じ!
中医学では、「老化」に深く関係する臓腑は「腎」で、その腎の状態が反映されるのは「耳」です。
加齢とともに腎の機能は衰えますから、年を取ると聴力も低下してくるのですね。

先日、簡易的な「耳の聞こえチェック」をやってみました。
ワタクシ、実は聴力にはかなり自信がありました。地獄耳タイプです。
ですから、当然、実年齢より若い判定が出ると期待していましたが、実際は年齢相当でした……残念。

脳は、耳が伝えてきた音全部を拾っているのではなく、過去の経験と照らし合わせ、音を取捨選択して聞いています。
不要な音は聞き流し、自分にとって「必要な音」「意味のある音」だけを聞いているのですね。
ですから、騒がしい雑踏の中でも隣の人と会話ができているし、
ヒソヒソ声の悪口もなぜかよく聞こえるのかもしれません。

中医学では、加齢による聴力の低下には、腎に栄養を与え、腎の機能を支える「補腎」をします。
難聴は日常生活に不便が発生するだけでなく、うつや認知症のリスクが高まることもわかってきたそうです。
「聞こえ」にお悩みがあれば、ぜひご相談ください。

2024/10/26

今からできる冷え対策3選!

こんにちは、北です。
まもなく11月ですが、いまだに25℃前後の気温が続いていますね。

天気予報では、11月になるとようやくヒンヤリしてくるそうです。
そこでウッカリ身体を冷やしてしまうと、「寒邪(かんじゃ)」による不調が出てきてしまいますので要注意。
「寒邪」によつる不調とは、頭痛・腹痛・生理痛などの痛み、筋肉のけいれん、トイレが近い…など。
どれも困りますね。
本格的な冬の前から、しっかりポカポカ対策していきましょう!

①飲食は温かいものを
冷たい飲食はお腹を冷やします。
お腹が冷えると消化吸収の力が弱り、全身を温める気血の不足に繋がることも。
生姜やシナモンは身体を温めてくれる食材なので、冷える日におすすめです。

②手首・足首・首元を守る
「首」は身体の中でも細い場所、寒さが身体に伝わりやすい場所です。
気温が低いときには、この三か所の「首」をしっかり守って保温しましょう。

③適度な運動
適度に運動をすることで、血流がよくなり、手先足先まで血が巡ります。
また運動することで脳内にはストレス解消ホルモンが分泌され、気分もさわやかに。

いろいろ気を付けていても、なかなか冷えが取れない方もいらっしゃいます。
中医学では、身体を温めているのは「気」の「温煦(おんく)作用」によるものとされています。
気が足りない「気虚(ききょ)」や「陽虚(ようきょ)」の方は、全身が冷えるタイプ、
気が巡らない「気滞(きたい)」の方は、手先足先が冷えやすいタイプです。

気が足りないなら「補気(ほき)」、冷えの強い方は「補陽(ほよう)」をします。
もたれない、消化にいいメニューを心がけて、ごはんやいも類、豆類、
にら、ねぎ、しょうが、らっきょう、まぐろなどをとりましょう。
腰のあたりにカイロを当てることも補陽になります。

気が巡りが悪いなら「行気(こうき)」、香味野菜や柑橘類など、香りのよいものをとりましょう。
③の適度な運動も「行気」に繋がります。

それぞれの体質によっておすすめする漢方薬も変わってきますので、
ぜひ店頭にてご相談くださいね!

2024/10/19

サツマイモの白和え

こんにちは。大森です。
10月13日はサツマイモの日。
10月はサツマイモの収穫月で、サツマイモの別名「十三里(じゅうさんり)」にちなみ、10月13日に制定されています。

サツマイモの日が近いからか、先日「熟成焼き芋」の期間限定販売を見かけました。
熟成した焼き芋とは??
と思ったら、収穫後に低温高湿庫で熟成保管したサツマイモで作った焼き芋でした。
ねっとりと甘い焼き芋になるそうです。
ホックホク焼き芋も、スプーンで食べる蜜たっぷりのねっとり焼き芋も、どちらも美味しいですね。

サツマイモといえば繊維質が豊富な食材ですが、
《中薬大辞典》によれば、
効能は「補気・生津・寛腸・通便」、
主治は「脾虚水腫・便泄・大便秘結」
となっています。
つまり、胃腸の働きが良くなり消化吸収力がアップすれば、元気も出て、水分代謝も改善する、その結果、むくみ解消や便通改善が期待できるということです。

今回ご紹介するのはそんなサツマイモを使った秋の白和えです。
色合いは地味ですが、サツマイモの濃厚な甘さ、梨の爽やかな甘さ、ニンジンの優しい甘さが楽しめます。
もしサツマイモの甘みが少ないようなら、茹でたあとに蜂蜜をまぶしておけば大丈夫。
ニンジンと豆腐にも胃腸を養う作用があります。
梨と白ゴマは身体を潤すので、乾燥が始まる初秋にお勧めの食材です。

 

サツマイモの白和え

【材料(3、4人分)】
サツマイモ 200g
ニンジン 50g
梨 1/4個
木綿豆腐 一丁(300g)
A、薄口醤油 中さじ2
A、砂糖 中さじ2
B、白ごまペースト       中さじ1
B、白みそ 中さじ2(好みで加減)
B、蜂蜜 中さじ2(好みで加減)

【作り方】
①豆腐を粗く崩しレンジで加熱し、しばらく置い、しっかり水を切る。
②人参は薄く切ってレンジで加熱する。
③サツマイモは2cmほどの大きさに切り、10分ほど水に浸けてアク抜きする。
④鍋にサツマイモと被るくらいの水、Aの調味料を入れて煮、柔らかくなったら火を止め、具と煮汁に分けておく。
⑤和え衣を作る。水切りした豆腐をすり鉢に移し、Bの調味料を加えてすり混ぜる。固さは④の煮汁を加えて調整する。
⑥梨はサツマイモと同じくらいの大きさに切る。全て和えて、盛りつける。

2024/10/12

肺と大腸のビックリニュース

こんにちは、北です。
少し前ですが、今年のイグノーベル賞生理学賞のニュース(押すと記事に飛びます)、皆様はご覧になりましたか?

ざっくりと内容をまとめると、
「肺の機能が低下したブタなどの動物のお尻から
腸に
高濃度の酸素を含む特殊な液体を入れた結果、
血液中の酸素の量が大幅に増え、呼吸不全の症状が改善した」
とのこと。

いやー、すごいですね!
ちょっとSFの話のように思えますが、ヒトでの臨床試験中だそうなので、きっと近い将来目の当たりにすることもあるのでしょうね。

それに、このニュースを聞いたとき中医学だ! と思いました!!
中医学での「肺と大腸の関係」は、臓と腑の関係にあります。
臓と腑の関係は、陰と陽、表と裏のように、とても密接な関係があり、お互いに影響を与え合います。

それがまさに…!
大腸が肺を助けるという、こんな、そのままの関係があろうとは。
おもしろいですねぇ~~

やっぱり腸の調子は大事ですね!
実際に漢方相談では、排便の状態はしっかり確認します。

「未病先防は腸から!」と言っても過言ではありません。
便秘・軟便・ガスが多いなど、気になることがあればぜひご相談ください!

2024/10/05

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売