先日、皮膚病研修で雲南省中医医院に行ってきました。雲南省は一年を通して温暖で過ごしやすく、緑が絶えることがないことから「春城」と呼ばれています。生薬の一大産地でもあります。
ところが、今年は100年に一度の大干ばつ。水不足でホテルが直前に変更になったり、研修団の半数以上が胃腸炎に悩まされたりと不安の研修となりました。研修先は巨大な病院一棟が漢方の皮膚科という感じで、一日に使われる生薬量はなんと5トンとケタ違いです。
それぞれの先生には行列ができ、仙人のような先生の説明で患者さんは納得。次々と処方が構成されていきます。
患者さんはアトピー・じんましん・尋常性乾癬・ニキビ・慢性湿疹をはじめ、日本ではなかなかお目にかかれない皮膚疾患も数多く見ることができました。西洋医学ではなかなか良くならないのでやっぱり漢方でやりたいという方も非常に多く見受けられました。
また、麦味参顆粒の点滴を皮膚の回復力向上に使ったりと、改めて漢方の奥深さやすばらしさを実感することが出来ました。中国に行くたび、漢方が13 億人を支える医療として確立していることに感動します。
<<雲南省の生薬を使った料理>>
イスクラ薬局おなじみの板藍根の炒め物
ドクダミを使ったサラダ。普通にドクダミの味がします
鶏の濃縮スープに入れる調味料として田七人参の粉。
入れない方がおいしい…
これからもイスクラ薬局として、皆様の健康のお手伝いと漢方の魅力を伝えていけたらと思いました。ちなみに、私は大好きな漢方に囲まれ大興奮の毎日を送らせていただきました。
イスクラ薬局日本橋店 店長 今井太郎